タヌキツネギン
たぬきつねぎん
「儂は人を騙すのが得意なのだ!映画で観た物を幻の100%リアリズム的本物として作り出せるのだポンポコ!」
CV:飯塚昭三
概要
狸と狐の銀河闘士をそれぞれフランケンカプセルに入れる事で誕生した合身銀河闘士。茶色い狸の左半身と白い狐の右半身がくっ付いた姿を持ち、狸の方は梵字と思しき模様が描かれた陣羽織を身に纏う他、大きな笠を背負っているのも特徴。狸側の銀河闘士の影響か、「~ポンポコ!」が口癖。
人を化かすとされる狸や狐に因み、映写機の映像を通して呪文を唱える事により、リアルな幻を見せて相手を翻弄する能力の持ち主であり、劇中ではレミに母である星川緑の幻覚を見せて惑わし、更には銀河カンフー軍団なる幻の部隊まで嗾けて彼女を仕留めるドルドラの作戦に従事した。
幻覚だけが能では無く、酒瓶や狸傘カッターを投げ付けたり鉄の罠を繰り出したり、果ては狸うどんと狐蕎麦に因んだ麺生地を伸ばして拘束する等、狸や狐に対して我々人間が抱く文化的偏見がこれでもかと凝縮された技の数々を持つ。
因みにどう言う訳か分からないが美空ひばりのファンである。
活躍
レミの抹殺の為、ドルドラの意を受けて母である緑の幻を生み出してレミに助けを求めさせ、更に銀河カンフー軍団の幻を嗾ける事でレミを追い詰めて罠に嵌める。
直後にドルドラとザザと自身の幻を送り込み、そのままレミを仕留めようとするも、彼女を心配して駆け付けた学達に阻まれた為に戦闘に突入。
ファイブマンとなって幻の母の前で戦う5人だが、ファイブラスターによる銃撃が命中した筈のドルドラをすり抜けて通用しない。然もタヌキツネギンの鉄の罠によって母の緑を拉致されて、逃げられる様を見せ付けられてしまう。
一方、メドーから叱責を受けるドルドラだが、「逆にレミの母を想う気持ちはますます強まったはず」と睨み、タヌキツネギンに最後の作戦を命令。ザザが稼働させた映写機の映像から、再び緑の幻を作り出す。そしてドルドラがマグマベースに母を人質に取った脅迫映像を送信すると、予想通りレミは学の制止も虚しく飛び出してしまう。だが、学達は先の戦いでドルドラの身体をファイブラスターの光線が素通りした事や、何より母が全く歳を取らず、20年前と変わらない姿をしていた事に違和感を覚えていた。
その頃、タヌキツネギンの操る幻の母を捜してレミは森の中を駆け抜ける。そして漸く緑を発見する物の、次の瞬間には母は瞬間移動し、其処へ現れたドルドラとザザと銀河カンフー軍団に捕まってしまう。母を奪い返そうと、襲い掛かるドルドラ達と戦うレミだったが、あっと言う間に追い詰められて止めを刺されそうになる。
だが、突如銀河カンフー軍団はレミの目の前で消滅し、更にドルドラ達も緑も消えてしまう。先程の戦いからカラクリに気付いた学達はアーサーに命じて妨害電波を発する事により、タヌキツネギンの幻を打ち消したのである。
漸く出会えた母が幻だったと知り、崩れ落ちるレミだったが戦いは未だ終わっていない。
学達のいる場所から東南へ2㎞離れた場所から幻を見せていた事をアーサーに割り出されたのを受け、ドルドラとザザがバツラー兵を率いてタヌキツネギンの元へ行かせまいと妨害に掛かる。
彼女達の相手を変身した4人が引き受ける中、レミは単身タヌキツネギンのいる2㎞先のトラックに急行。タヌキツネギンは向かって来るレミに対して酒瓶を投げ付けて応戦するが、逆にレミによって映写機を破壊された為に本格的な戦闘に突入。レッド達が駆け付ける中、走りながら変身したイエローのメロディータクトで攻撃されるタヌキツネギンだったが、負けじと狸傘カッターを投げ付けて反撃する。だが、逆に叩き落されてそのままリボンで縛り上げられ、メロディーパワーを浴びせられた挙句、5人のスーパーファイブボールを喰らい、「ひばりちゃん、狸御殿、もう一度観たかったんたんたぬき~…」と言って敗北する。
直後にドルドラが呼び出したゴルリン26号に吸収されて巨大化すると、巨大戦ではファイブロボに自身の放った鉄の罠を投げ返されてパンチをお見舞いされる。すると今度は狸うどんと狐蕎麦の麺生地を伸ばしてファイブロボを縛り上げて横転させるが、超次元ソードで麺を斬られて拘束を解かれてしまい、麺を拾おうとしている隙を突かれて止めを刺され爆散した。