艦体データ
概要
ザンスカール帝国が開発した大型戦艦。地上と宇宙空間の両方で運用可能な万能艦である。名前の由来は木星の衛星から。
特徴は巨大なタイヤを4つ装備した特異なフォルムで、同じくタイヤ付きの揚陸巡洋艦であるリシテアと共にモトラッド艦隊を編成している。宇宙空間での移動時はタイヤを開いて航行するが、地上での走行時は左右のタイヤが合わさったバイクのような姿になり、その巨大な質量を武器として走行先にある全てを踏み潰す「地球浄化作戦」を行った。このタイヤ部分は非常に強固で、オリファー・イノエが乗るコアファイターの特攻でも、軽微な損傷を受けた程度であった。一連のタイヤ付き兵器の考案者はバイク乗りのドゥカー・イク。
同型艦は2隻あり、2隻目がアルベオ・ピピニーデンが指揮を執っていたラステオ、名称不明で武装が外された非武装型のタンカーがある。外見と劇中での描写から、通称「バイク戦艦」と呼ばれる。
エンジェル・ハイロゥを巡る攻防戦で、ラステオが前哨戦でルペ・シノのブルッケングの自爆攻撃により爆沈、同型艦のタンカーがV2ガンダムの「光の翼」によって撃沈され、アドラステアもリーンホースJrの特攻を受け轟沈、周囲のモトラッド艦隊を巻き込み全滅した。
余談
連装主砲2基の後ろに3連装砲と艦橋という配置、艦橋の下に集中した対空砲、非戦闘可能状態の3番艦も敵の攻撃で撃沈と大日本帝国の戦艦大和との類似点が多い。
実はこの時期富野由悠季監督はアスファルトの道路をまっすぐ歩けないほど精神的に病んでおり、「子供は戦艦大和みたいなのが好きなんだよ」とごり押しするスポンサー側の担当者に対する当てつけとして提案したバイク戦艦の原案が通ってしまったのが原因。まさに公式が病気。
Gジェネシリーズでこの戦艦が出ると、必ずと言っていいほど母艦として扱われる。
(防御の高さにIフィールド、ミノフスキー粒子を散布出来るという万能さが重宝される理由である)
『機動戦士ガンダムALIVE』においても、過去改変を目論むコロニー環境省軍が旗艦として使用した。
ちなみに『第2次スーパーロボット大戦G』ではデギン・ソド・ザビが搭乗している。
『スーパーロボット大戦α』ではザンスカールの戦艦として登場するも、『スーパーロボット大戦α外伝』ではマリーメイアに盗まれている。