曖昧さ回避
- 相手を攻撃すること。またその役割。対義語は一般的に「守り」とされるが、「受け」になる場合もある。
- (主にボーイズラブにおいて)カップリング表記で左側に置かれるキャラ。対義語は「受け」のみ。本稿で解説する。
2.の概要
以下、解説に性的な表現が含まれます。 |
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ボーイズラブ(BL)における「攻め」
ボーイズラブにおいては、攻めキャラの名前×受けキャラの名前というように「攻めを左(先)に・受けを右(後)に表記する」という鉄則がある。
つまり、「相手に男性器を攻め入れる」側が「攻め」となるわけである。
後述する「ヘタレ攻め」や「わんこ攻め」のように、例え前戯の段階ではリードされていたとしても、最終的に挿入すればそれは「攻め」なのである。
その点、SMで用いられる同音異義語の「責め」とは判定基準が異なっている。
この基準に照らせば、いわゆる「女王様」のような属性の人は基本的に全員が「責め」の「受け」という事になる。男女間については章を改めて解説を続ける。
性描写が無い、もしくは前戯止まりの場合は「もしそうなったら」と仮定して受け攻めが決められる。「逆カプ」はややこしいと言われる所以であり、同時に創作の面白い過程でもある。
「攻め」いろいろ
※50音順(具体例は、人によって解釈が異なるのでここには書かない事とする)
※BL以外にも適用可能な属性もある。
- 男の娘攻め
- オヤジ攻め
- 俺様攻め = 自己中心的で尊大な振る舞いをする攻め。
- かわいい攻め = 見た目や行動がかわいい攻め。
- 鬼畜攻め = 受けに対してサディスティックに振る舞う攻めのこと。
- 筋肉攻め
- クール攻め = 冷静で冷淡な攻め。「クーデレ」「素直クール」などの派生パターンがある。
- 女装攻め = 女装している攻め。「男の娘攻め」とは異なり、普段は男装である事が多い。
- ショタ攻め
- スパダリ攻め = スーパーなダーリン、すなわちとても頼りがいのある攻め。
- 総攻め = 全てのカップリングにおいて攻めになること。ハーレム的な用法と平行世界的な用法とが混在する。対義語は「総受け」。
- 年下攻め = 受けよりも年下の攻め。対義語は「年上受け」。
- ノンケ攻め = 同性愛の性的指向のない男性(ノンケ)が、何かをきっかけにして男と関係を持ち、攻めになってしまうこと。
- 美形攻め
- ヘタレ攻め = ヘタレな性格の攻め。普段は受けに主導権を握られている事が多い。
- 眼鏡攻め = 眼鏡をしている攻め。「鬼畜攻め」などとの複合である事が多い。
- モブ攻め = モブキャラの攻め。二次創作の場合、名も無き端役と完全なオリキャラが混在している。あくまで「モブレ」などの要員で、本来のカップリング相手は別にいる事が多い。
- ヤンデレ攻め = 受けに対して執心している攻め。表記揺れとして「執着攻め」も。
- わんこ攻め = 受けに対してわんこのように懐いている攻め。普段は従順な事が多い。
男女カップリング(NL)における「受け」
男女間の場合、「片方にしか男性器が無い」という物理的な要因によって考えるまでもなく受け攻めが決定されるため、あえてそう呼び分ける機会も必要性も基本的に無い。
「女王様」から「犬」だの「豚」だの言われて恍惚としてるような人々も、分類するなら普通は「攻め」である。
ただし、「ふたなり」が含まれたり、自発的に攻める意思がほとんど感じられないほど極端に「受け」気質が強い場合は例外が認められる。「女攻め」「逆アナル」の記事も参照のこと。
また「おねショタ」も、「ショタおね」という概念の成立・発展により解釈を巡る争いが発生するようになり、カップリングの明記が求められるようになってきている。
この場合プレイ内容までは問われず、「最終的にどちらが主導権を握っているか」程度の基準で判断される事が多い。
百合(GL)における「攻め」
女性同士の場合、「男性器が存在しない」という理由から再び役割が曖昧となるが、「リバ」展開が広く普及しているためかそのまま確定させない事が多い。そもそもカップリング名すら定まっていないという組み合わせも珍しくない。
もちろん例外もあり、中には役割が重要視されるカップリングも存在している。そうした場合は通例通り、前に来る方が「攻め」で並び順により意味合いが変化する。
また、他に比べてリアルのレズビアンとの距離感が近いためか、業界用語の「タチ(=攻め)」「ネコ(=受け)」をそのまま借用して表現している例も一定数見られる。