※この項目はR-18に該当する内容も含まれます
概要
女攻めとは、女性が男性より肉体的・精神的に優位になり性的に襲っている状態を指す。カップリング表記は、先に来る女性名が「攻め」で後に来る男性名が「受け」とみなされ、カップル二人の名前を重ねて表記されることが多い。類語に「男受け」「女×男」がある。
補足
- BLの受け側を萌えの対象とする腐女子と似ているが、女攻めが好きな女性はBL好きだとは限らない。別物である。
- 2018年までは「プロレスで男VS女など男女入り交じった形式で試合をすること(ミックスファイト)」も指していたが、現在は別物として扱われている。
- なお、TL・少女マンガで極めてこのジャンルが少ない。これはTL・少女漫画編集部が意図的に「女性キャラを受け身にする」という方針で固めているからである。しかし、もちろん男性を攻めたいという女性ユーザーも一定数おり、現状では男性向けの女性攻めで我慢している現状である。
名前の由来
元々女攻めの「攻め」は、BL用語としての「攻め」から来ていた。しかし「攻め」という表現に馴染みの薄いNL(ノーマルラブ)分野からの注目および流入により、2024年現在では広い意味で女性が男性をリードし性的に襲っている状態を「女攻め」「男受け」と表記する出版社・販売サイト内ジャンル表記・メディア記事及び作家が増えてきており、BL用語の意味合いは薄まってきている。
女攻めにおける「攻め」「受け」の定義
上記の経緯から、女攻めは男女カップリングにおける攻め/受けを基準にしている。
男女間の場合、「片方にしか男性器が無い」という物理的な要因によって受け攻めが決定されるためあえて呼び分ける必要性は無く、最終的にどちらが主導権を握っているか程度の基準で判断される事が多い。
BLにおける攻め/受けの定義と混同しないよう注意が必要である。
注意喚起
女攻めは愛好者の中でも定義がまちまちであるため注意が必要である。
理由は上記にもあるとおり長年BL由来の「攻め」とNL由来の「攻め」が意図せず混同されてきたためである。2024年現在は、「女×男」ジャンルが世間で注目され始め、お互いのジャンルの認知・理解が深まってきており、また「膣挿入&アナル挿入記載の有無」「逆転あり」注意書き表記などでの棲み分けも進んできたことにより衝突はだいぶ緩和されつつある。
カップリング全体の注意点については「カップリング」の記事も参考にしてほしい。
【作家向け】注意書き記載のお願い
女攻め愛好ユーザーは代表的なもので3種類のタイプがある。
1. | (精神的&肉体的に)女性が男性を襲う関係性のみ萌えるタイプ。精神的肉体的ともにすべての逆転を嫌う。 |
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2. | 女性が男性を肉体的に襲う関係性に萌えるタイプ。挿入方向にこだわり、膣への挿入を嫌う。 |
3. | 受け側の男性に萌えるタイプ。男受けやBLも好きで、攻め側や挿入方向には比較的寛大。 |
しかし上記にあるようにBL用語の「攻め」とNL用語の「攻め」の意味合いが違うため、長年精神的優位・肉体的優位(膣挿入など)の逆転定義が人によってあいまいな状態が続いている。
なので作品投稿の際は
- 膣挿入あり/なし
- アナル挿入あり/なし
この2点を注意書きに記載するのを推奨する。
「逆転あり/なし」の記載については、そもそも「逆転」の定義が精神的逆転なのか肉体的逆転なのかも人によって曖昧であり注意書きの意味を成さない可能性もあるためおすすめ程度に留めておく。
自分の地雷は誰かの好き。自分の好きは誰かの地雷であり「お互い様」の精神が何より大事なので、お互い住み良い環境を作る心がけをしよう。
女攻めにおける嗜好ポイント
この項目は「女攻め好きの方向性はいろいろある」という一例を示すものである |
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①精神的優位度(精神的優位性や支配性・主導権など)
- 精神的優位はどちらが上か
- 主導権はどちらが上か
- 逆転があるorない
②挿入方向
- 男性側へのアナル責めがあるorない
- 女性側への膣挿入があるorない
③女性からの行為の割合
- 襲う側がメイン(フェラ・顔面騎乗など)
- 襲われる側がメイン(イラマチオ・クンニなど)
- どちらも同じくらい
④SM度
- 本格的なSMプレイ
- SM要素全くなし
- 痛みを与える系の責めがない・快感混じりの責めのみ
上記内容を踏まえると、さまざまなタイプの女攻めがあることが分かる。
嗜虐型 サドタイプ | サド行為そのものに魅力を感じ、男性を調教・苦しめる・虐めるシチュに萌えるタイプ |
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純A型 バリタチタイプ | 「女性が男性に挿入する」というシチュを何より重視し、魅力を感じるタイプ |
奉仕型 お母さんタイプ | SはSでも「サービス」のS。「とにかくMが可愛い!可愛がって喜ばせたい!」という奉仕精神旺盛なタイプ |
愛情型 小悪魔タイプ | 「愛情ありきの女攻めシチュが好き」「男性側がヒロインの攻めを甘んじて受け入れる」という愛情に萌えるタイプ |
支配型 ご主人様タイプ | 主従関係を何よりも重視し、男性を支配・管理・精神的に虐めるシチュに萌えるタイプ |
肉食型 オオカミタイプ | 自由奔放で積極的なヒロインが男性で欲望を満たすシチュに萌えるタイプ |
優位型 お姉さんタイプ | ヒロインが男性を甘やかす・誘導するなど、女性の方が精神的な余裕を持ってたり優位に立っているシチュに萌えるタイプ |
この項目は「女攻め好きの方向性はいろいろある」という一例を示すものである |
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プレイについて
恋人間での軽い攻めから逆レイプまでさまざまなプレイ・シチュエーションが見られる。
また玩具を使うものでは、
- 男性器を攻めたり(バイブ、電マ、ローター、ピンクローター、ローションガーゼ)
- アナルや尿道を攻めたり(ペニスバンド、ペニバン、エネマグラ、アナルビーズ)
- 拘束具を使用したり(貞操帯、手錠、ボールギャグ)
- 精神的嗜虐(コスプレ用品)
- SMプレイ(鞭、ロウソク)
などバリエーションも豊富である。
類語
女責め
女性向け作品が多い「女攻め」に対して、男性向け作品にて表記・区別される事がある。逆レイプや逆リョナなど、女性から男性への凌辱行為の色合いが強く、ドMホイホイ的な作品が多い。また、女性が挿入されても特に問題無い、描写のメインが女性となる傾向がある。
女責め・・・主に男性向け。襲う側(女性)が萌え対象。
女攻め・・・主に女性向け。襲われる側(男性)が萌え対象。
女×男
女性の方がパワーバランスが上だったり、積極的だったり、主導権を握っていたりしている場合、「女性キャラ×男性キャラ」という形式のカップリング名を用いる事が広く認識・認知されている。一般的な代表例としては「おねショタ」が存在。
このような形式が用いられる詳しい例は以下の通りである。
- 女性が男性に対して(恋愛面も含めて)積極的
- 女性が男性に対して片思いしており強烈なアプローチをかけている
- 女性が男性を尻に敷いている
- 女性が男前・漢なのに対してはヘタレである
- 女性がSMにおいて男性に対してリードしている
女攻めや女責めとは異なり、エロ以外の普通の状況下でも成り立つ。むしろ性行為となると立場が逆転する場合も見かけるので注意が必要。
女性優位
女性が男性に対して主導権を握っている状態のこと。
男性向け女性向け共に広く使われており、ドMホイホイ・女性上位との併用が多い。
女性上位
R-18において女性が男性より肉体的・精神的に上位(攻め)になり性的に襲っている状態のこと。
pixivでは男性向けに使われていることが多く、ドMホイホイと併用されることが多い。
ドMホイホイ
極度なドMを呼び込むイラストにつけられるタグ。対義語はドSホイホイ。
pixivでは男性向けに使われていることが多い。
代表的な作家(2023年現在)
ここでは「一次創作かつブックマーク数1000以上作品が複数ある」作家を掲載していきます。