ネタバレ注意!
この記事には、『けものフレンズ2』及びシリーズの世界観に関わるネタバレ要素が含まれています。
概要
けものフレンズ2にて初めて登場したサンドスター由来の種族の一つ。
アニメ版
通常サンドスターが動物本体、または化石や体毛等の動物の一部または「動物だったもの」に触れることで、フレンズ、もといアニマルガールが誕生する。
しかし全ての動物がフレンズになれるわけではなく、稀に知性や友好性が発現せず、元動物並みの知能と本能を残したままアニマルガールになることがある、らしい。
哀しい言い方になるが、フレンズの成り損ないのけもの、それが「ビースト」である。
一見するとフレンズと何ら変わらないように見えるが、耳や尻尾等のヒトが持たない独自の器官を除いて完全な人型になっているフレンズと異なり腕や足などの人間にも共通する部分が元の動物と同じ形になっている他、全身からセルリアンを彷彿とさせる紫のサンドスターが煙のように溢れている(小説版では「妖気」と表現されている)。また基本的に人間と同程度の理性を持っているフレンズと違って非常に狂暴であり、言葉も一切話さず唸り声や叫び声をあげるばかりである。
劇中では「どこにでも現れ誰彼構わず襲いかかる」とされているが、その一方でセルリアンには即襲い掛かっていたのに、キュルルには睨みこそしたがすぐには襲い掛からなかったりサーバルの野生解放らしき目の輝きを帯びた威嚇を観て退散したことから、襲う相手は選んでいる節がある。
また、劇中での行動を見る限りではこちらから敵意を見せたり近付いたりしなければ自分から攻撃を加えるような事はほとんどなく、実際に9話でイエイヌと対峙した時はイエイヌの方から攻撃を仕掛けた結果として荒事に発展している(ちなみに小説版で補足されたが、実際には直接傷付けた訳ではなくイエイヌの攻撃を跳ね返しただけで、直後に襲いかかろうとした時もサーバル達の介入で未遂に終わっている)。
とは言え、身体能力はフレンズと同様、元動物のそれより遥かに強化されている為、興奮するに任せて暴れる様は「生ける災害」としか言いようがない。その為、彼女達が出現した際には他のフレンズ達は皆逃げようとしており、悲しいが現状(生物かどうかも分からないセルリアンを省いて)「『のけものはいない』はずのジャパリパークに生まれてしまった唯一の『のけもの』」と呼ばざるを得ない存在である。
ところで「ビースト」は日本語では「野獣」と意訳される。これを訓読みすると…。
かつてジャパリパークに居た一部の人間はその力に目を付け自由に操ろうとまでしたが制御できなかった模様。それ故に一部個体にはその時の名残として手枷や鎖が巻きつけられてそのままになっている者もいる。
また、この事はパークスタッフが健在だった頃から「ビースト」が確認されていた証左でもある。
余談だが、かつてNEXONアプリ版に登場したスタービースト達も、当時は一グループとしての呼称に「ビースト」が使われていた(後にガイドブックにて名称が判明)。こちらは周囲に対して友好的な存在で凶暴性は皆無だが、サンドスター由来の存在でありながら一フレンズとして見ると明らかに異質な見た目をしているなど、ある意味では「正常なフレンズとは言い難い」という共通点を持つ。
漫画版
基本的にはサーバル達と同じアニマルガールだが、常に野生解放状態の為、力の制御が出来ず破壊行為も本人が望まずにやっている可能性がある、らしい。実際、予告漫画等でアニメ版よりも落ち着いた姿を見せており、吠えたり言葉を発さなかったりするものの知性や理性はあるように思える。
センちゃんが「ビーストはキュルルを追いかけているのではないか」と推測するように、ビーストはキュルルのいた場所に出現し、時にはニアミスしていたりする。ジャングルで遭遇した際に匂いを辿る仕草をしてからキュルルに近づいている事から、結果としてキュルルを追いかけているのは確かだが、その前に狙われたのが"別の物"であることと、その後出現した時に破壊しようとしたのが"イエイヌが大切にしている物"であり、両者とも"かがやき"を帯びていたことから、ビーストが追いかけていたものは"かがやき"である可能性が高い。
認知度はフレンズによって差があり、探偵として出張する事が多いダブルスフィアや色々なことを研究しているヒトは知っていたが、縄張りから余り出ないであろうイリエワニとヒョウは少なくとも容姿については知らなかった。
12話予告編にて、腕輪に刻印されていた管理番号から、キュルルが眠っていた施設の別の部屋…というか牢屋に幽閉されていた事が判明した。なのだが、同じ部屋に合った沢山のぬいぐるみの中に「私たちのフレンズへ」「誕生日おめでとうアムール」というメッセージが書かれたリボン付きの物があり、更に回収したデータを解析したのか、かばん曰く「神獣と同等の牙(ちから)持つフレンズ」であることが開示され、ビーストがどういう扱いを受けていたのか分からなくなってしまった。
該当個体
全シリーズにおいて該当する個体は、現時点でアムールトラが2期アニメ版に登場しているのみ(ただし、本来のフレンズとしての名前が作中で言及されることは一回もなく、アンケートやスタッフロールなどでも彼女の表記は『ビースト』のままであった)。
センちゃんが「出くわすと厄介」と言った事や、カラカルがキュルルに説明を後回しにして避難を促した事から、上記個体が暴れている事は周知されていたと思われる。
けものフレンズわーるどにおける設定
2019年6月7日より開催された公式イベント「けものフレンズわーるど」にて、ビーストについての追加情報が公開された。
それによると、ビーストは1000分の1の確率で誕生する「フレンズの成り損ない」で、ヒトの体を持つが中身は元の動物のまま。
常時野生解放をしている状態に近いためか寿命はフレンズと比較すると短く、5分の1~10分の1位であるという。
ビーストとして誕生した個体は後天的にフレンズにする事が出来るが、今のところ成功例は無いらしい。
ただし、けものフレンズ2の12話で、ビーストの体から溢れていた紫色のサンドスターが消えていた事から、あの瞬間にフレンズに成りかけていたのかもしれない(小説版の12話では、サーバル視点で彼女が「笑っているように見えた」とも)。
また、作中では登場していないが、2000年前にセルリアンの女王>女王(セルリアン)に取り込まれたサーバルが、後天性のビーストになってしまった事があった(詳細はキュルル>キュルル(けものフレンズ)の記事にて)。
/> 後天性ビーストについては漫画版でも触れられており、大型セルリアンを倒す為にカラカルが野生解放した際に、ラッキービーストが「新たなビースト出現の可能性」という警告音を発した。
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ただし、これらの設定はあくまでコンセプトデザインとしての扱いなので、シリーズ本編における歴史やビーストの生態に上記の内容が該当するとは限らない。
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