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中国語の編集履歴

2020-11-18 08:41:42 バージョン

中国語

ちゅうごくご

中華人民共和国、台湾、シンガポールなどで公用語とされる言語。しかし、方言差が大きく、普通話(中国)または国語(台湾)と呼ばれる言語が標準語とされる。

概要

ギネスブックによれば、現存する世界最古の言語。

多くの方言を持ち、全体で話者人口は13億人を超えるという。

ラテン文字を扱う西洋人にとって、漢字で構成される中国語日本語と並んで難解な言語と言われている。


中国の経済発展に伴い、その影響力も以前に増して大きくなっている。日本にとっては、近隣に中国語圏の国や地域が多いので中国語は英語と並んで身近な外国語になりつつある。特に最近では中国語で配信されるゲームアニメの増加、中国語圏のオタクとの交流により、独学で中国語を学ぶ人もいる。


中国語が使用されている地域

  • 中華人民共和国

 本土/大陸(普通話)

 香港(広東語と普通話、他に英語)

 マカオ(広東語と普通話、他にポルトガル語)

  • 中華民国(台湾)(国語、台湾語、客家語)
  • シンガポール(華語、他にマレー語、英語、タミル語
  • マレーシア(他にマレー語、タミル語)

華人コミュニティは世界各地に存在するため、中国語圏ではない国々でも使われている。かつては先祖が使っていた方言だけを話していたが、今では各グループの共通語として北京語も話す事が多い。


分類

文字は漢字を使用するが、漢字の字画を省略する簡体字中国本土・通称「大陸」、マレーシアシンガポール)と、省略しない字体を使う繁体字台湾香港マカオ)がある。簡体字の使用とは別口で、難しい字の単語を易しい字に置き換える事もあり、簡体字を使っていない地域でもそういう例はある(台湾の「台(臺)」など)。

簡体字や繁体字も、国によって標準的な字体や句読点の形が異なるため、ウィキペディア中国語版では、各記事ページトップに「不转换/大陆简体/香港繁體/澳門繁體/大马简体/新加坡简体/台灣正體」を選択する機能が付いている。


共通の文章語を持つため、各地の「中国語」は同一の言語扱いされているが、地域によって全く会話が通じないほどの方言差がある。官話(北京などの北方から西方・南西で広く使われる)と南方の福建語・広東語などでは発音だけではなく文法も単語も大幅に異なり、英語ドイツ語・オランダ語のように、同系の別言語といっていいほどである。大まかに言うと、南方ほど発音の種類(音・アクセント共に)が多く、北方で廃れた古い単語(往々にして日本語などの漢語と類似する)を今も使っている。北方の官話は古代中国語がモンゴル語や満洲語と融合して変化したものであり、南方の諸方言は、在来言語が中国語化されたものと考えられている。


標準語として、学校では北京方言(北京語)をもとにした普通話(pǔtōnghuà)または国語(國語、Guóyǔ)が教育されている。台湾の中国語には土着の台湾語(福建語系の方言)と客家語(広東省系の方言だが、広東語とは別の言葉)のほか、外省人(大陸からの新しい移民)が持ち込んだ各地の方言があるため、最も広く通用するのは、台湾語ではなく「国語」である。

なお、普通話と国語は、使う文字の系統だけでなく、言い回しや外来語表記などに微妙な違いがある。


文法的にも日本語と全く異なる孤立語で、語順で意味を識別する必要がある。しかし北方方言はモンゴル語や満州語の影響で膠着語化しており、日本語のような助詞や多音節単語を用いる事も多い。


ほかの言語との関係

近隣の言語、日本語や韓国語やベトナム語では、古代や中世の中国文化の導入に伴って、技術や概念を示す単語が流入した。

逆に他国でできた「漢字を並べた単語」が中国語へ流入する事もあり、近代には西洋文化の事物にまつわる単語を日本語からいろいろ導入している(いわゆる和製漢語。一例として、中華人民共和国の国号に含まれる「人民」「共和」は、漢籍に大本となる表現こそあるものの現在の語義は明治時代の日本で確立したものである。『元素』『物理』など科学用語には完全な新語も多い)。

日本語と中国語で、表記が同じでも意味が食い違う単語はかなり多く、

・漢字を導入した日本人が、日本にいる/あるものに「中国にいる/ある現物は確認できないけど、日本だと多分これじゃないか」という字を当てた

・元は同じような意味だったが、時代が下ると別々の意味になった。

・お互いに何の関係もなく字を当てた。

という例が多い。

漢字を導入した言語以外からの外来語は、そのままの形のものはあまり多くない。発音の組み合わせが漢字単位でしかできず、音を当てて漢字表記すると意味が付いてきてしまうため、外来語は音訳より意訳を優先する傾向が強い。


発音

現代語の標準語と大半の方言には、清音と濁音の区別がない(清音(無声音)・濁音(有声音)で意味を区別しない)。その代わり、吐く息の強さで発音を区別する「無気音」「有気音」がある。発音をラテン文字で表記した場合、「b」「d」などの(ラテン語・英語・日本語などの)濁音表記が無気音に、「p」「t」などの清音表記が有気音に相当する。北京は「Beijing」だが、「ベイジン」より「ペイチン」が近い。

そして声調という、発音する時の高低アクセントがある(標準語で4種類+「軽声」という弱い発音、南方ではもっと多い)。この声調をごっちゃにすると全く意味が通じなくなるので練習が必要だが、ちょっと間違った程度ならわかってもらえる(音の並びで何となくわかるらしい)。

また、各漢字は日本語のように幾つも読み方を持っていることはなく、普通は1通りの読み方、多くても2,3通りの読み方しかしない。発音をローマ字(ラテン文字)で表記する体系「拼音(ピンイン)」が整っており、以下はそれをもとにしている。


母音

普通話では「a」「o」「e」「i」「u」「ü」の6種類の短母音がある。厳密には全て日本語の母音と異なるが、eとü以外に関してはだいたい「ア」「オ」「イ」「ウ」と発音して差し支えない。

「e」がかなりの曲者であり、単母音としてe表記されている場合これは「エ」ではなく、口を若干開いて舌を後ろへ引き、カタカナではなんとも書きようのない音を出す(一応、固有名詞などのカタカナ転記では「オ」が当てられることが多い)。そり舌母音「er」も存在するがこの場合eの発音はアに近い物になり、カタカナでは「ル」に近い。二重母音・三重母音ではeの発音はそのままエに近いものであるため、eiは「エイ」、ieは「イエ」、ueは「ウエ」に相当する。

「ü」は「ウ」の口の形で「イ」と言うと出る音。ドイツ語のüと同じである。


子音

日本語や英語にない音(★表記)をいくつか含むうえ、先述の通り無声(清音)/有声(濁音)よりも無気(息を吐かない)/有気(息を強く吐く)で区別するため日本人にとって習得難易度は高い。


(無気音/有気音)

  • b/p パ行音と同じ。
  • d/t タ行音と同じ。
  • z/c ツァ行音と同じ。
  • zh/ch ★そり舌音。舌の先を上の歯茎の奥の方につけ音を出す。
  • j/q チャ行音とほぼ同じ。
  • g/k カ行音と同じ。

以下は無気/有気の区別がない。

  • m マ行音と同じ。
  • n ナ行音と同じ。
  • ng 音節の終わりにのみ現れるので母音はつかない。鼻濁音。
  • f 英語のfと同じ。
  • l 英語のlと同じ。
  • s サ行音と同じ。
  • sh ★そり舌音。「zh/ch」とは違い、舌先は上の歯茎の奥につけずに近づけるだけ。シャ行のような音。
  • r ★「sh」と同じ形で出す。shの有声音(濁音)と考えてよい。カタカナではラ行表記されることが多いが、実際にはかなり違って聞こえる。「er」のrはこれとは違うので注意。
  • x 日本語の「し」の子音とほぼ同じ。
  • h ★ハ行に近いが厳密には違う。ドイツ語の「ch」やスペイン語の「j」と同じである。

声調

第一声(→):平坦な棒読みのように発音する。

第二声(↗︎):上げ調子。

第三声(↘︎↗︎):一旦下げて上げる。

第四声(↘︎):下げ調子。


読み方の例

美国(mei·guo)→米国

俄罗斯(e·luo·si)→ロシア

(xi)

新的(xin·de)→新しい

上海(shang·hai)

北京(bei·jing)


キーボードで中国語を覚える

中国語を覚える時はスマホパソコンのソフトなどに入っている言語設定で中国語対応のローマ字(ピンイン)入力を使用すると読みも分かりやすい。

ただし、中国語のローマ字表記は日本語のローマ字表記や英語の読み方の感覚とはかなり異なるので音にして読むためにはアルファベット表記と発音の対応関係を知っておくことが必要(後述)。

例えば、美国(中国語でアメリカの事。)の場合は美(mei)国(guo)と読む。

漢字の読み方は殆ど、統一されている為、漢字の読みを覚えておくことが中国語を覚える鍵になる。


関連イラスト

キャプションやイラスト内テキストに中国語を使っている絵に、「中国語」タグが付く事も多い。というか、pixivでの圧倒的多数を占める。

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関連タグ

言語

中国 中華人民共和国 中華民国

台湾 香港 マカオ マレーシア シンガポール

漢字 簡体字 繁体字

漢文…古代中国語を基にした文語。

協和語満州国で使われていた。

偽中国語…中華風日本語

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