概要
社名はドイツ語で「大衆車」という意味である。
前身はナチス政権時にヒトラーが提唱した「国民車計画」を担うための製造企業であった。
第二次世界大戦後、タイプ1の製造工場がイギリス軍管理の下で改編されたのが現在の法人の誕生につながる。
1960年までは西ドイツの国営企業であり、現在もニーダーザクセン州が20%の株式を保有するなど一種の国策企業としての側面も持っている。
ドイツ本国でのビートル製造終了後もゴルフやジェッタなどの大衆車がラインアップの中心である。
傘下にアウディやポルシェ、イギリスのベントレー、スウェーデンのスカニア、イタリアのランボルギーニ、イタリア・フランスのブガッティなどを収めている。
この事から日本のトヨタ、アメリカのゼネラルモーターズと並んで「ビッグ3」と称される自動車業界の巨頭となっている。
特にポルシェはタイプ1の設計者フェルディナント・ポルシェが設立した会社であり、歴史的にも縁が深い。
2014年現在も、フォルクスワーゲンの筆頭株主はポルシェ家の資産運用会社である。