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遠山キンジの編集履歴

2021-01-12 18:14:31 バージョン

遠山キンジ

とおやまきんじ

遠山キンジとは、ライトノベル『緋弾のアリア』の主人公であり、ラノベの主人公として十分なまでの一級フラグ建築士。

「この桜吹雪……散らせるものなら——散らしてみやがれッ!!」


プロフィール

所属 東京武偵高校2年A組
専攻 強襲科(アサルト)→探偵科(インケスタ)
武偵ランク S(1年時)→E
身長 170cm
体重 63kg
誕生日 7月16日
血液型 A型
好きなもの 平穏な暮らし
CV間島淳司

概要

本作の主人公で、「遠山の金さん」こと遠山金四郎景元の末裔。 漢字表記は「金次」。

「ヒステリアモード」という特殊な体質であり、作中屈指の実力と異能生存体っぷりを発揮している。

高校2年に進級する始業式の登校時に『武偵殺し』事件のチャリジャックに巻き込まれ、『武偵殺し』を追っていた神崎・H・アリアと出会うことになる。

風魔陽菜とは武偵高では『戦兄妹(アミカ)』の関係であり、情報収集や隠密行動のパートナーとして重宝している。


父や兄の様にヒステリアモードを使いこなし立派な武偵になろうとしていたが、とある事件をきっかけに武偵を諦め、普通の高校に転校して普通の生活を送ろうとしている。そのため、試験をボイコットしEランクに降格している。

しかし、アリアのパートナーとなったことで、アリアの一件が終わるまで、武偵を続けることにした。


使用する拳銃は、ベレッタM92Fの改造モデルと、父の形見のデザートイーグル50AE

ナイフ系では兄の形見のバタフライナイフシャーロック・ホームズ戦後に手に入れたスクラマ・サクスである。スクラマ・サクス破損後はマニアゴナイフに改修され、それを使用している。

また補助武器としてオープンフィンガーグローブ「オロチ」を使用し、これらの装備の改造は装備科の平賀文に依頼している。

さらにはベレッタ・ベレッタ開発の多機能防弾ジャケット「八岐大蛇(メタルストーム)」を装備している。


容姿

日本人らしい黒髪に、キンジを目の敵にする女子曰く、少し目つきが悪いところ以外は普通の男子高校生で存在感は薄い。その目つきは後述の暗い性格を感じさせるらしい。

自己評価は低いが、顔つきは整っている。アニメ版ではヒステリアモード中の女性に対する目つきは少し和らぐ。

女装すると兄と同じくかなりの美人になる。その時は黒いメーテルに似ている為、クロメーテルと呼ばれており、オランダFacebookで美人と騒がれるほど。しかも作中の大半の人物に女装と見抜かれない出来栄え。


性格

性格は自他共に認める非社交的で他人から距離を出来るだけ置こうとする傾向がある、いわゆる「根暗」であるが、強襲科を辞めた今でもキンジに一目置く生徒は多い。

峰理子ジャンヌワトソンヒルダジーサードジーフォースといった、かつては敵だった相手をも味方に変えてしまうカリスマ性を潜在的に秘めている(当人は指摘される度に否定している)。

他人と距離を置いているように見えて実際は仲間思いであり、ヒステリアモードでない通常モードでも「男は女を守るもの」という信念を持っている。


中学時代に女子にヒステリアモードを利用され、それ以降は女性との関わりを極力避けてきたこともあり、恋愛面には非常に鈍感である。にも関わらず思わせぶりな言動や態度、前述のカリスマ性も相まって、アリア、白雪、理子、レキなど本編開始時辺りから4人のヒロインにフラグを立てている。しかも巻を追うごとに彼に落ちる女性は増えている。その辺りはやはりライトノベルの主人公というべきか。

また、これもラノベの主人公らしいといえばらしいのだが、キンジにも朴念仁の気配がある。これはヒステリアモードの暴発を防ぐ為に女性関連の知識を得るのを避けていたという理由付き朴念仁という珍しいパターン。

が、その無知ゆえに

  • 喧嘩状態だったアリアと仲直りする為、誕生日にアクセサリーとして指輪を渡す。しかも「ちょうどいいサイズだったから」と薬指にはめてあげるという、どう見てもアレと勘違いされても仕方ない渡し方をする。
  • ジーフォースの暴走を抑える為に家族をでっち上げて静止役を白雪に頼む際、俺の家族になってくれと発言する(しかも教会のすぐ傍で)というアレと勘違いされても仕方ない依頼の仕方をする。
  • 理子の「(こっちの意味の)付き合って」発言を(コミケ等々に)付き合ってと解釈して了承。

と女性を避けるどころか自分自身で盛大に地雷を踏み抜くパターンも多い。


ヒステリアモード

正式名称は『ヒステリア・サヴァン・シンドローム』でありHSSと略される特異体質。遠山一族だけに伝わる能力のようなものだが、現実ではサヴァン症候群に当てはまり一種の発達障害に分類される。

性的興奮によってβエンドルフィンが一定以上分泌されると、神経伝達物質を媒介し大脳・小脳・精髄といった中枢神経系の活動を劇的に促進させる。この覚醒した状態では思考力・判断力・反射神経などが通常の30倍にまで向上し、常人離れした活動を可能にする。


特にキンジは未完成ではあるものの、歴代の遠山一族の中でも最高の潜在能力を秘めており、アリアと共に死線を潜り抜ける内にその力を覚醒させていく。

なお、ヒステリアモード時のキンジは女子を何が何でも守りたくなってしまい、尚且つ女子に対してキザな言動を取ってしまう、恐ろしい程のジゴロキャラへと変貌する。そのため、中学時代はヒステリアモードを女子に利用され、独善的な「正義の味方」にされていた。

また、この覚醒状態に至ることをキンジ本人はヒスると称している。


その能力の本質は「女性を守って、魅力的な男性を演じて子孫を残す」能力である。故に前述のように異性のことを最優先で考える思考を優先しがちになるという欠点がある。

その他、脳への負担は無視できず、覚醒作用の多用は脳溢血を起こすリスクを増やしてしまう。


本人は「普通の武偵になる」と決意しているが、普通どころか巻数が進むたびにHSSでの戦闘力が人間外れになっていく(弾丸を斬る→弾丸を打ち返す→それを指で行う→弾丸を素手で掴む→絶対無敵のレーザー攻撃をアリアのサポート込みで防ぎきる→接射を銃弾と同速度で体を動かし軽傷で済ます→心臓停止で死亡するも脳まで活動停止する前に自身に心臓マッサージを施し復活→受けると即死する技を受けるも即座に自身を蘇生)。

更には超人ランクでは100位以内に入っており、イ・ウー壊滅や極東戦役での功績から、「不可能を可能にする男」の意を込めて『哿(エネイブル)』なる二つ名で呼ばれるようになる。原作15巻ではアリアと合わせて香港刑務処から『臥龍鳳雛(眠れる龍と鳳凰の雛の意。キンジは臥龍の部分にあたる)』、香港武偵局からは『Enable(エネイブル)&Quadler(カドラ)』と呼ばれている事が判明、さらには公安0課から“武偵高2年生の課程を終了した生徒を役職に付かせてもよい”という協定のもと事件をでっち上げて引き抜きされかける(ただし、キンジが留年したため失敗)と多くの人物から目をつけられるになる。


この体質は遺伝的であるがゆえ、父やも同じ体質である。また、父の遺伝子は国外に流出しているため、戦闘能力上昇作用に目をつけたアメリカの組織によって人造人間として意図的に生み出されたが存在することが判明した。


派生種

通常のヒステリアモードはヒステリア・ノルマーレと呼ばれ、状況に応じて様々な派生が存在する。各名称はヒスったキンジ自身が独自に名づけたものである。


  • 女性を他の男性に取られた際に覚醒する女を奪う「ヒステリア・ベルセ」(ノルマーレの1.7倍の能力)
  • 死の危機に瀕した際に発現する「ヒステリア・アゴニザンテ
  • ベルセを何度も経験した者が複数の女性を傷つけられた際に発現する王者のHSS「ヒステリア・レガルメンテ」(通常の1.2×傷つけられた女性の数分の累乗倍)
  • 眠っている際に発現する「夢ヒス
  • しばらく性的興奮がしなくなるかわりに体にあまり力が入らなくなり攻撃力が皆無になる「ヒステリア・ワイズマン
  • 軽度の刺激のため、かかりが甘い「メザヒス
  • 直接ではなく妄想による性的興奮で発現する「ヒステリア・レヴェリ
  • 子孫を残すためではなく、女性を守るための「ヒステリア・ムンディオ

必殺技

  • 銃弾斬り(スプリット)

飛んできた銃弾をバタフライナイフで切り裂く。最初に使った技だが多くの強力な派生技ができたため、徐々に使われなくなった。

  • 銃弾撃ち(ビリヤード)

飛んできた銃弾を自分の銃弾で弾き飛ばす。もともとは兄・金一が宴会芸として使っていたもの

  • 不可視の銃弾(インビジヴィレ)

目にもとまらぬ速度の早打ち技。兄・金一と同様の技だが、キンジの使うオートピストルでは金一のシングルアクションリボルバーより一瞬発動が遅い。

  • 一人銃弾撃ち(ひとりビリヤード)

ベレッタとデザート・イーグルの弾速の違いを利用して銃弾撃ちを一人で行って着弾点を変える技。

  • 鏡撃ち(ミラー)

銃弾撃ちの応用。相手の銃弾を弾き、相手の銃口へ跳ね返して暴発させる。

  • 銃弾噛み(バイツ)

虫歯治療のためにセラミックを被せてある歯で飛んできた銃弾に噛みついて止める。ただし反動は防げない。

  • 二指真剣白羽取り(エッジ・キャッチング・ピーク)

人差し指と中指で相手の剣を受け止める。

  • 銃弾逸らし(スラッシュ)

二指真剣白羽取りの応用。飛んできた銃弾を左右の人差し指と中指で挟んでわずかに軌道を逸らす。使った指は反動で突き指する。

  • 螺旋(トルネード)

銃弾逸らしの派生。体をねじりながら銃弾逸らしを行い。一時的に亜音速まで達した片手で銃弾の軌道を逸らす。

  • 桜花

骨格、関節、筋肉などを順番に高速で加速させることによって超音速の打撃を叩き込む必殺技。

音速を超える故に筋肉が負担に耐え切れず、自身も大きなダメージを受けてしまう相打ち覚悟の技だが、オロチを改良してもらったり数々の戦いを経る事で自損のデメリットは大幅に減少した。

  • 8倍桜花

桜花の強化版。全身の筋肉を連動させてマッハ8の速度を出す。性質上「秋水」を使わないと腕が燃えてしまう。

  • 銃弾返し(カタパルト)

桜花と螺旋の合わせ技。瞬間時速1236kmにもなるナイフを使った超音速の突きである桜花に匹敵する速度と回転力で飛んできた銃弾を右手に挟みこんで、さらにその上螺旋を行い銃弾の向きを180度変えて跳ね返す。

  • 橘花

桜花の派生。桜花を逆ベクトルにはなって相手の打撃のエネルギーを受け止める。

  • 桜星

ジーサードとの合体技。ジーサードに射出してもらい、その速度で桜花を放ちマッハ2の速度で突撃する。

  • 誘導弾逸らし(スラッシュⅡ)

銃弾逸らしの派生。全身を使った風圧で逸らす。ただし逸らすのは銃弾ではなくミサイル

  • 話題逸らし(スラッシュⅢ)

対人技。うるさいアリアの口にももまんをねじ込んで黙らせる。

  • 連鎖撃ち(キャノン)

銃弾撃ちの派生。相手が2発弾丸を発射した場合、こちらは1発の弾丸で、反射の角度の計算によって2発同時に撃ち落とす。

  • 銃弾掴み(ゼロ)

橘花で片手だけ動かし、銃弾と同じ速度で放った右腕で撃った銃弾をつかみ取る。この時、ドアノブを捻るように腕を回し、銃弾のエネルギーを相殺する。ただし掴んだ手は摩擦で火傷する。

  • 頭突き送弾(クドテット)

桜花気味に突進を行い、飛んできた銃弾を頭突きで跳ね返す。

  • 視線逸らし(スラッシュⅣ)

上にいるスカートの中が見えそうな相手に視線を左に逸らしてみないようにする。それだけ。

  • 弧弾(アーク)

発射された銃弾をナイフでかすめて傷をつけ、空気抵抗を変化させてカーブのような軌跡を描かせる。

  • 那由多

片手で桜花を放ち、もう片手で桜花に必要な速度を出し、その手で桜花を放つという工程を繰り返して相手を殴りつけるオラオララッシュ。

  • 玖那由多

那由多の派生。両腕だけでなく両足、両肘、膝、頭を使って那由多を繰り出す。

  • 炸覇

桜花の衝撃波を前方に飛ばす技。

  • 砲弾返し(カタパルトⅡ)

銃弾返しの派生。砲弾の推進力を生かし、体を軸にして腕で砲弾をUターンさせる。

  • 跳弾射撃(エル)

物に跳ね返らせた弾で敵を撃つ。

  • 目隠し二十跳弾射撃(ブラインド・エル・エル)

ヒステリアモードの空間把握能力を使い、見えない箇所にある者を跳弾で撃つ。

  • 絶牢

自らの重心を肉体の完全な中央に据えた上で全身を回転扉のように使い、敵による打撃の威力を利用するカウンターの構え。

  • 絶花

絶牢に絶牢で返す技。

  • 潜林

敵の足と足の間を這って通過する遠山家の秘技。本来は通過する際に敵のアキレス腱を切り裂くもの。

  • 矛盾/矛盾の傘(ディスコンダルツァ)

スクラマ・サクスをレーザーの進行上に投げることで盾とする技。初使用時はアリアと強力して防いだ。

  • 猾経

記憶に鍵言葉を作り出し、思い出しやすくする記憶定着術。遠山家では封印されてきたが、偶然にも発見した金一・キンジ兄弟はやりかたを見たあと、再度巻物を元あったように封印している。

  • 回天

体の前後から同時に桜花を当てて、無理やり心臓の鼓動を再開させる起死回生技。特性上、1度死ななければならないのでヒステリア・アゴニザンテを発現する。

  • 羅刹

左胸に掌底を当てることで心臓震盪を引き起こして心臓を停止させる。性質上、武偵法9条にひっかかるので人間相手には使えない。

  • 雨水簾

液体を避ける技。本来は中途半端にしかかわすことができないが、キンジは自分の吹いた飲み物を避けた理子の動きも参考にして、宙に舞う液体を地面に落下する前にすべて器に戻している。

  • 鉄風(テンペスト)

両手に持った銃から銃弾を乱射して、その全ての挙動を把握して相手を圧倒する技。技の発動には事前に相手の次の動作が分かっていないとできない。拳銃の装弾数を機関銃並みにすることが可能なヤマタノオロチありきで初めて成立する技である。

  • ヰ筒取り(いづつどり)

相手の携行武器をスリ取る技。使用するには両手が必要かつ表面に携行しているものしか狙えないという制約がある。

  • 壕蜥蜴(ほりとかげ)

物音をたてずに、壁や床を這う技。


どれもこれも人間離れしたものばかりである。


恋愛フラグを立てた人物

キンジへの好意を何らかの形でアピールしている者に限る

※が付く者は敵味方関係以前に色々と問題がある人物


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超人  異能生存体  一級フラグ建築士


遠山景元

遠山金一  遠山金三  遠山かなめ  遠山かなで




















作中の変遷(ネタバレ注意)


原作12巻で武偵高に提出していた転出申請が受理され、“退学”と言う名の転校で東池袋高校へ転入。憧れの「一般人」になる。

しかし、武偵としての生活が長過ぎたため、かえって慣れない「普通」の生活に四苦八苦する事に。その最中に起きた事件をきっかけに自らが本来居るべき場所を自覚し、再び武偵を続ける事を決意。転入二週間で東京武偵高へと戻った。


が、散々事件に巻き込まれ続けた結果、

  • 武偵がそうそうしないはずの留年をしてしまう
  • 通例に従い他の武偵高に編入しようにも強すぎるために日本国内での受け入れを拒否
  • 唯一OKだったローマ武偵高でも事件のせいで定期試験を受けられず中退
  • 仕方なく起業して結果を残すことで武偵資格の失効を食い止めるが、事件に巻き込まれ続けて高認に落ちる

東京大学を目指して高認に挑む中卒のフリーランス武偵となっている。…これどういう作品でしたっけ?

冒頭のプロフィールの「所属」をネタバレ込みで書き直すと以下の通り。


所属東京武偵高校2年A組→東池袋高校2年2組(XII巻)→東京武偵高2年A組(XIV巻)→東京武偵高2年C組(XXII巻)→美浜外語高(XXII巻)→ローマ武偵高校3年E3組(XXIV巻)→遠山武偵事務所社長(XXVI巻)→フリーランス(XXVII巻~)

…平穏とは程遠い人生を送り続けている。

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