概要
初代ウルトラマンの活躍をダイジェストで紹介する傍ら、その裏でウルトラの星の人々が初めて地球へと向かったウルトラマンを心配し一喜一憂するさまを描いた映画。
同時上映は『ウルトラマンレオ かなしみのさすらい怪獣』
ウルトラシリーズでは数少ない女性がディレクターを務めた作品でもある。
元ネタは『ウルトラマン』の第2・3・8・16・25話をツギハギして作られており、『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』がやや異色の作品だったのに比べると娯楽色の強いエピソードをチョイスしている。
新撮映像
バルタン星人との戦闘シーンは、TVで描かれていなかった戦い(下記の動画の44秒〜2分38秒)が追加されており、聖徳記念絵画館の近くでバルタンとウルトラマンが壮絶な格闘戦を繰り広げるシーンはスピード感にあふれている。
ただしメイン画像を見ればわかる通り、この時のバルタンやウルトラマンの着ぐるみはややチープであり、このミョーに口のデカいバルタンの着ぐるみは『ウルトラマン80』の5代目・6代目に流用されることとなる。
また、冒頭でウルトラ戦士たちを紹介するシーンでは、過去作の流用に加えなんとウルトラマンジョーニアスがベドランと戦う実写映像が挿入されている。
これらのシーンは、後に『新ウルトラマン列伝』最終回で取り上げられており、このうち、ジョーニアスとベドランの戦闘シーンは、ナビゲーターのゼロから「滅多に見れない秘蔵映像」と言われている(まぁ、あながち間違いでもないが…)。