「オレに裂けねぇモンはねぇ…! さァ ブッ裂き甲斐…見せてみろやァ!!!」
プロフィール
概要
あらゆるものを斬り裂く『裂断魔法』の使い手であり、破壊フェチの危険人物。
ヤミとは顔を合わせる度に口喧嘩をしており、彼からは「縦長奇人」と呼ばれる。
元々は平民の猟師だったが現在は一応貴族らしい。
外見
爬虫類もしくは団の名の通り蟷螂を彷彿とさせる雰囲気の長身痩躯の男性。左目から顎にかけて走る赤いラインや長い舌も特徴的。
人物
強い敵と戦い、相手を斬り裂くことに快感を覚える生粋の戦闘狂且つ破壊フェチ。戦闘中でも舌を出して笑っており、笑い方は「カカ!」。まるで爬虫類を思わせる。
言葉遣いも非常に荒く、誰に対してもタメ口にして喧嘩腰で話す。話し合いの場でも、戦闘や強敵が出てきそうな話題が出たら真っ先に食ってかかる様子が目立つ事から、好戦的な人物である事は火を見るよりも明らか。
特にヤミとは毎回憎まれ口を叩き合っており、かつては派手にぶつかり合ったこともあるらしい。しかしお互いの実力は認め合っており、緊急時には頼りにしているような言動が各所で見られる。それ以外でも、顔はコワいが相手の実力を評価するときはちゃんとする。
エルフ転生事件において、フィンラルの空間魔法で自分を見事にサポートして見せた時は、(口調は荒いが、)「中々やるじゃねぇか!」と褒めていた。
また、ヤミにも、自分にも貸してほしいと頼んでいた。勿論、ヤミは恐い顔で断っていたが。
団の実績(星の数)は本編序盤で9つの騎士団中6位であるが、王選騎士団選抜試験で新人にも活躍のチャンスを設けるなど、本人なりに団を管理している模様。
魔法
万物を斬り裂くと豪語する攻撃特化の裂断魔法の使い手。かつてヤミと戦って山一つを削り飛ばしたと噂されており、その破壊力は非常に強力。魔法使用時には前腕部から、蟷螂の鎌に似た巨大な緑の刃が出現する(刃部の反りと刃の向きは逆)。魔力によるものであるため、破壊されても再生可能。
さらにこの魔法の真骨頂は、戦闘中に相手の魔法に合わせて刃の性質を変化させ、研ぎ澄ます点にある。これにより通常時では攻撃が通らないような魔法に対しても、その魔法を破ることに特化した攻撃を行い、一撃必殺の大ダメージを与えることが可能になる。
これは彼自身の天性の才能と、「裂きたい」という純粋な欲求によるものである。加えて本人は通常では有り得ないような魔法を切り裂くだけでなく「裂けば裂くほど速くなる」と言ってる辺り、恐らくは戦闘が長引くほど強力なものになっていく。
最近では最初斬る事に苦戦した非常に防御力の高い魔法ばかりか何もかも抉る空間魔法さえも斬り裂いてしまった。
作中でもジャック自身、上記のセリフにある通りに豪語し切るのも、これらの天性の才能や潜在能力から来るものであり、決して絵空事で言っているモノではない。
因みに通常の身体強化魔法も使用可能であり、機動力の確保などに活用している。
- 「デスサイズ」
基本となる攻撃魔法。魔力の刃で相手を切り裂く。斬撃も飛ばせる。
- 「デスサイズ・狂い裂き」
両手の刃で無数の斬撃を飛ばす。一見滅茶苦茶だが、個人を避けて壁のみを破壊するなど割と繊細。
活躍(ハート王国で半年の修行後)
以下、漫画版における話なので、コミックス・アニメ派は要注意!
再登場は、スペード王国の漆黒の三極性によって金色の夜明け団長ウィリアムと黒の暴牛団長ヤミが拉致された直後に緊急で開かれた団長会議の時である。
基本的に風貌はそのままだが、全体的にカマキリの羽を模したローブを着用している。
漆黒の三極性の一人ゼノン・ゾグラティスの力を目の当たりにしたユノがそれについて報告した所に不甲斐なさを煽る。そればかりか、会議しても話が進まないのを理由にその場を立ち去ろうとするも、銀翼の大鷲団長ノゼルから「スペード王国に単身で乗り込む気ではないだろうな?」と異を唱えられる。それでもジャックは「誰があんな馬鹿(ヤミ)の為に たとえそうだったとしてもテメーらには関係ねぇ」と物凄い憎まれ口を叩いた。口や振る舞いは粗暴でも、内心力を認めるヤミが拉致された事が信じられず一人になっても救おうとする行動を自ら興している事から、ヤミを救いスペード王国を倒そうと動く彼なりの思いやりだった。
その後乱入と言う形で参加してきた黒の暴牛副団長ナハトからクリフォトの樹に関する情報とナハトが悪魔憑きである事を知った。
またジャック自身、ナハトの事を少なからず知っているようで問い質そうとするも、はぐらかされてしまう。
ナハトから作戦を聞き真っ先に名乗りを挙げるも、ユノに先を越される形で名乗りを挙げられる。ユノの参加を一度負けている事を理由に諦めさせようとするばかりか、ユノがスペード王国の王族であることを知った際は懐疑心を持ち始めていた。
しかし、ユノの潜在能力に片鱗を感じたのか、それ以上は言わなかった。
そして、ヤミとヴァンジャンスを救い、クリフォトの樹が完成する事を食い止める精鋭部隊の一人として、スペード王国に乗り込む。
ナハトの影魔法でスペード王国城内に潜入し、ナハトと紅蓮の獅子王団長フエゴレオンと自身を含む3名で行動している所、漆黒の使徒に遭遇しフエゴレオンが囮となって先を進み、漆黒の三極性の一人ダンテと戦闘を開始する。
余談
名前の由来は勿論ジャック・ザ・リッパー。名前の区切りを変えただけなので少々紛らわしいかもしれない。実際、彼の名前を検索しても切り裂きジャックの方が圧倒的にヒットする。
単行本などで時々「ジャック・ザ・リッパー」と表記されていたが、現在では「ジャック・ザリッパー」で統一されている。アニメでも後者が採用されている。
関連タグ
ジャック・ザ・リッパー:元ネタ。
関連キャラクター
石川五ェ門:何でも切り裂く人の先輩。声優も一緒。
ノイトラ・ジルガ:色々と似ている。
恋川春菊:戦闘描写が似ている。笑い方も同じ。