概要
アニメ『星のカービィ』放送前に製作された短編作品。ゲーム専門雑誌「ファミ通キューブ+アドバンス」に付属されたDVDで見ることが出来た。
パイロット版としているが設定やストーリーなどは本編とは大きく異なり、全く関係ない。オリジナルキャラが本編と比べ非常に少ないのも特徴。台詞が一切ない。
あらすじ
カービィが宇宙を旅立っている最中、突如ワープスターがポップスターに不時着。(この時大気圏に突入したように発火。しかも明らかにカービィも燃えている。)
そこで、ティアラを付けた少女と出会い仲良くなっていく。
城に住むデデデ大王は、カービィのことが気に入らなかったのか、カービィの撃破を目論む。しかし、何をやっても失敗ばかり、それどころか、カービィに親切にされる始末であった。
その時、突然暗雲が空を覆い、そこから多くの敵キャラ達が現れた。カービィは、得意の吸いこみやコピー能力を使って、敵たちを次々と撃破していく。だが直後にナイトメアが現れ、カービィ達に電撃を食らわせる。気が付くと、今までの出来事はすべてカービィの夢であった。
登場人物
メイン
主人公。デザインが夢の泉っぽい。ホバリングをしなくても、宙に浮ける。コピー能力を得ても、初期の作品にならってか被り物をしない。
- 少女
オリジナルキャラ。名前は不明。ティアラをつけている。このキャラクターが、フームの原型になったと思われる。
基本的にはゲーム版に近いキャラデザインだが、帽子の上に王冠をかぶっている。カービィを退治しようと様々な策を講じるが、全て失敗し改心する。その後、カービィと一緒に戦うなど性格もゲームに準じている。
敵キャラ
終盤で登場した悪役達。ナイトメアの手下。暗雲の中から召喚されるように出現するがカービィにより全滅。
なお、本編の設定にならって彼らを「魔獣」と呼称することもあるが、この時点でそのような定義があったのかは不明(当記事では便宜上「敵キャラ」と呼ぶ)。
カービィに吸い込まれた挙句、メタナイトにぶつけられダウン。
まさかの純粋な敵キャラとして登場。これはおそらく当時はそれほどレギュラーキャラという印象がなかったためと思われる。キャプテンステッチをぶつけられダウン。
原作では大ボスなのにも関わらず、カービィに吸い込まれアイスをコピーされる。
リアルダークマターの姿で登場。アイスカービィに氷漬けにされる。原作ではラスボス出身なのにナイトメアの手下扱いな上、かなりあっけないやられ方をしたが、これはおそらく『3』や『64』で尖兵扱いされていた為だと思われる。しかし、後の作品では、お互い共演していない上、お互い本人ではないにしろ、間接的に下剋上を果たしている。
本作では名前の通り緑色をしている。カービィに吸い込まれスパークをコピーされる。
上記の敵キャラ達とは異なり登場シーンもなく、唐突にスパークカービィの電撃を受ける。一瞬しか登場しない。中でもハボキは非常に分かりづらい位置にいる為、気付かなかった人も多いとか。
ラストで登場。カービィ達に電撃を食らわす。原作や本編とは大分異なる姿をしている。