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七の至宝の編集履歴

2021-04-03 13:25:32 バージョン

七の至宝

せぷとてりおん

『英雄伝説』軌跡シリーズの物語において、シリーズ全体の鍵を握る重要なアイテム。

概要

ゼムリア大陸において信仰される空の女神=エイドスは世界に七つの至宝を与えた。それは、現代において強力な力を持つ古代遺物(アーティファクト)の中でも極めて強大な力を持つものであった。


現代の戦術オーブメントで用いる導力魔法(アーツ)と同じ、地・水・炎・風・空・時・幻の七つの属性に分かれており、古代人は七つに分かれてその至宝によって文明を築いていった。


しかし、1200年前の『大崩壊』によって古代ゼムリア文明は完全に崩壊し、至宝も人の歴史から忘れ去られた。古代遺物自体が一般には広く知られておらず、至宝なども知っていてもせいぜい伝説やお伽噺の枠を出ていない。


至宝の実在を認知しているのは、現在の大陸を構成する国の王家や情報機関、古代遺物の回収を星杯騎士団に命じる七耀協会、そして正体不明の組織身喰らう蛇だけである。







至宝の種類


輝く環(オーリ・オール)

リベール王国に伝わる《空》の至宝。空の属性のとおり、古代人達は空中都市リベル=アークを建造し、そこで《環》の力で望みが叶えられ、痛みや苦しみのない楽園で繁栄していく……………………はずであった。


《環》の力で無制限に叶えられる欲望が次第に人々の肉体と精神を腐敗させ、《環》の力で与えられる夢=仮想現実に安息を求めて現実から逃避し、出生率が低下するのに異常犯罪の増加、社会システムの停滞など、リベル=アークは堕落と腐敗による崩壊の一途を辿った


この《環》の力の最大の恐ろしさは抑制というものを持っていない点にある。《環》は上述されるような社会全体の堕落が起きても無制限に人間の願いをかなえ、更には異物を排除する働きもあるために、それらを止めようとした動きさえも《環》が出現させた防衛兵器によって排除されてしまった。


これに危機感を抱いたセレスト・D・アウスレーゼを責任者とした『封印機構』は《環》諸共リベル=アークを異空間に封印する計画を立てる。《環》に悟られないように慎重且つ綿密な計画を進め、地上にデバイスタワーと封印区画を建設、市民を地上に脱出させて《環》とリベル=アークを封印させることに成功する。


その後、セレスト・D・アウスレーゼを始めとした脱出した古代人達は地上で封印区画とデバイスタワーを中心に新たな文明を築いた。それが現代のリベール王国であり、セレストはリベール王家の始祖ということになる。尚、デバイスタワーは現代においては四輪の塔という古代遺跡として残り、封印区画の真上にはリベール王家の王城グランセル城が建設され、《環》の存在と封印は1200年の間にその意味を喪いながらも、継承者に伝えられている。


七耀暦1202年、セレストの子孫を始めとした若者達この至宝の存在を知り、その出現と悪用を阻止しようとすることになる。


虚ろなる神(デミウルゴス)

クロスベルに伝わる《幻》の至宝。基本的には《輝く環》と全く同じ能力だが、古代人達の神が欲しいという願いを受諾したことで高位の人格を形成した。


《環》と全く同じ能力で人々の願いをかなえ続けたが、人間とほぼ同質の感情と知性を持つ故に至宝の人格自体が世界、人間の不条理や醜さに耐えられずに自らを消滅させてしまった。


至宝を喪った人々は恐慌状態に陥り、クロスベルを拠点とした錬金術師達は至宝の再現を試み、1200年もの時間を掛けてクロスベル全体を巨大な陣として、大地の至宝を守護する一族からの技術提供で至宝の核となる御子を生み出すと共に傘下の教団を立ち上げるなど暗躍を続け、更に現代の導力技術までをも取り込んでいく。


そして、七耀暦1204年に幻の至宝の再現が現実のものとなる。


焔の至宝(アークルージュ)、大地の至宝(ロストゼウム)

エレボニア帝国に伝わる《大地》と《焔》の至宝。後に帝国の基礎を作り上げた《大地の眷属》地精《焔の眷属》魔女がそれぞれ《大地》と《焔》の至宝を与えられ、巨大な守護神の形となって人々に恩恵を与えた。


しかし、二つの一族は対立し、至宝同士の激突に発展する。両者は大地を焼き尽くすほどに戦い続け、最後には相打ちとなる。だが、《環》や《神》と異なるのは最後の激突でこの二つの至宝の力が融合し、余りにも巨大な鋼である《巨イナル一》、言わば《鋼》の至宝へと変質したことである。内部で無限に自己相克を繰り返していくこの究極にして不安定な力は余りにも強大であった。二つの一族はこれを制御できないと確信し、聖獣と共に様々な方法で封印を試み、最後の試みとして地精が作り上げた七つの器に、魔女が力を分割して封印する形でそれに成功した。そして、それは七の騎神(デウス・エクセリオン)として封印され、以後は帝国の様々な戦いで姿を現す。


なお、大元である大地の至宝と焔の至宝はそれぞれ最後の激突で完全に力を失い、ノルド高原とブリオニア島で巨大な像と化しており、巨いなる騎士の伝説との関連があると考えられてる。












しかし、建造された騎神の内一体があるきっかけで汚染され、帝国を度重なる災いへと導いていくことになる。それは七耀暦1204年のクロスベルの混乱とほぼ連動しやがて大陸全土を滅ぼすほどの存在へとなる。同時に帝国の若者達がそれに巻き込まれていく。





聖獣

至宝にはそれそのものと関わる人々を見守る聖獣が女神によって遣わされており、気付かれないように至宝とそれを取り巻く人間達を見守っている。


基本的には不干渉ではあるが、場合によっては至宝そのものとの決別を試みる者達に力を貸している。



至宝に関わる英雄達

《空》の英雄達リベール王国で遊撃士や王族、果ては一般人の子供までも交えて、空の至宝を取り巻く王国軍の陰謀とそれさえも操っていた組織の陰謀に立ち向かっていく。《空》の至宝の戦いの後も《幻》、《大地》、《焔》の至宝の戦いにも身を投じる。


《零》と《碧》の英雄達クロスベルでただの一警察組織でなかった彼らだが、数奇な出会いを経て幻の至宝とそれを与えられた錬金術師の一族の妄執に立ち向かう。


《焔》と《大地》の英雄達エレボニア帝国の士官学校の一学生に過ぎない彼らであったが、トールズ本校に至宝の一部が眠っていたことがきっかけで、至宝を取り巻く戦いに巻き込まれていく。特に彼らの重心たる少年は深い業を背負っていた。


英雄達の影…リベールやクロスベルの英雄達ほど、至宝との関わりは深くない。だが、クロスベルと帝国で発生した至宝の力による霊脈の異常な乱れと現代の導力技術によって出現した機械知性…技術的特異点との関わりは最も深い。ただし、彼らの中心人物は帝国の至宝とも接点を持つ。


至宝の実在を知る者達

身喰らう蛇…現代において暗躍する正体不明の組織。リベール、クロスベル、帝国と各地で至宝或いはそれに関わりのある一族に接触して、至宝の回収や行く末に干渉している。


七耀協会…古代遺物の回収を星杯騎士に命じている、女神を信仰する宗教。大陸全土に大小の聖堂を設けており、特に至宝についてはその悪用とそれによる混乱を阻止するために動く。


これらの他にも各至宝を与えられた一族の末裔がいる。ただし、リベール王家は至宝そのものを危険視して封印した経緯から、王家の伝承の一つとして認知されるに留まっている。


関連タグ

軌跡シリーズ

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