概要
軌跡シリーズの舞台となる大陸。
「七耀暦」という架空の暦を用いており、《導力》と呼ばれるエネルギーによって動く《導力器(オーブメント)》が広く普及している。
大陸の外の海に出てもなぜか戻ってしまうため軌跡シリーズはこの大陸とその周辺になる小さな島々で完結している。
用語
- 《導力》
七種類の属性を持つ《七耀石(セプチウム)》という結晶体から抽出したエネルギー。
幾ら消費しても時間が経てば自然に充填される。
- 《導力器》
《導力》をエネルギーとして用いることで稼働する機械。開発者はC・エプスタイン博士。
通信や乗り物などに広く使われており、《導力魔法(アーツ)》を使用するために開発された戦術オーブメントが存在する。
- 《古代遺物》
『早すぎた女神の贈り物』とも呼ばれている古代ゼムリア文明の時代に作られた遺物。
その殆どは力を失っており博物館などに展示されたり研究対象にされたりするが稀に未だ力を失っていない個体が存在しておりそちらは教会への引き渡しが義務づけられており所持が禁止されている(但し一部許可をとって黙認されているものも存在する)
詳しくは不明ではあるが使用者を取り込み暴走する怪物へと変貌させる事例もいくつかある。
1200年前の《大崩壊》以前には《七の至宝(セプト・テリオン)》という特殊な《古代遺物》が存在していた。
東方出身の剣士ユン・カーファイが創設した東方剣術の集大成といえる流派。
世界情勢
リベール王国
『空の軌跡』の舞台である王国。
エレボニア帝国
『閃の軌跡』の舞台である軍事大国。ゼムリア大陸における二大大国の一つでもある。
カルバード共和国
『黎の軌跡』の舞台となる民主国家。ゼムリア大陸における二大大国の一つでもある。
クロスベル自治州
レミフェリア公国
『暁の軌跡』の舞台の一つである公国。
アルテリア法国
「七耀教会」の総本山でもある法国。
ノーザンブリア自治州
かつては「ノーザンブリア大公国」と呼ばれる国家だったが、30年前に起きた「塩の杭」事件で国土の大半が塩と化したことで崩壊した。長年「北の猟兵」の出稼ぎによる外貨により食いつないでいたがエレボニアによる「北方戦役」の敗戦後帝国領の一部となる。
レマン自治州
大陸中部にある自治州であり、エプスタイン財団の本部や遊撃士協会の総本山やル=ロックル訓練場などが存在する。
ジュライ市国
大陸最北西部に存在していた自由都市、エレボニアと繋がっていた鉄道路線のテロ事件を原因になし崩し的に帝国領の一部にされる。
その他
現時点では舞台となった国はほぼ大陸西部でありカルバードを含む大陸東部にかけては未だ謎が多く、ここ数十年原因不明の砂漠化や干ばつで徐々に環境が悪化し現在もその被害は拡大しているとのことである。
組織
遊撃士協会
遊撃士たちが所属している協会。
身喰らう蛇
ゼムリア大陸で暗躍する謎の結社。
星杯騎士団
長年《身喰らう蛇》と対立している騎士団。
D∴G教団
暗黒時代から存在するカルト教団、違法薬物、誘拐、人体実験など非道の限りを尽くしていたために各組織による大規模な殲滅作戦により壊滅。
月光木馬團
暗黒時代から続く暗殺組織、十数年前に当時新興勢力だった身喰らう蛇との抗争により壊滅。一部メンバーはその後身喰らう蛇に鞍替えする。
新生帝国解放戦線
かつて存在した《帝国解放戦線》の名を騙る集団。
???
月光木馬團とは違う、暗殺組織。幼い子供を暗殺者として教育しており、表の世界にもパイプを持ち、脱走した二人組の手配書代わりに二人を題材にした本を出版している。結社と同様構成員をタロットナンバーで定めており幹部は大アルカナ、末端は小アルカナのナンバーを付けられている。詳しい詳細や組織名は未だ不明であるが、ある人物曰く【庭園】と呼ばれているらしい。
関連タグ
空の軌跡 零の軌跡 碧の軌跡 閃の軌跡 閃の軌跡Ⅱ 閃の軌跡Ⅲ 閃の軌跡Ⅳ 暁の軌跡 創の軌跡 黎の軌跡
謎
人々はゼムリア大陸を女神が創造した唯一のものだと信じている………………否、信じ込まされている。
近代以降、外界に出ようとした船や飛行船は行けども行けども先へは進めない。それにより、人々は女神の力によるものと思考停止に陥っていた。古代遺物と同じく、女神の存在を裏付ける証拠ともされていた。
七耀教会はその事実に気づいていたが、秩序を乱すわけにはいかずに世間に公表せずに沈黙を保っていた。だが、魔女の眷属や中世の魔導士達はそれらの解明を試みており、それらの現象を《外の理》と呼んでいた。
女神が創造したゼムリア大陸に存在する理から外れた外の世界の現象であり、女神の至宝とも異なる法外な奇蹟。その最たる例がノーザンブリアに出現し、大地や人を塩に変えてしまった《塩の杭》である。
真実に気づいている者達
身喰らう蛇――――正確には盟主がその真実について何かを知っている模様。
七耀教会――――塩の杭などの災厄から、ゼムリア大陸の外に至れない発想や現状を知りながらも、混乱が生じるのを恐れて秘匿している。
D∴G教団――――至宝の一つを受け継いだクロイス家に操られたカルト教団だったが、独自の視点から真実に至り、開発した薬品《真なる叡智》によって世界の枷を外すことに成功している。
劫炎のマクバーン――――ゼムリア大陸の外の世界からやってきた存在。本質は塩の杭と同じ災害である。
リィン・シュバルツァー、エマ・ミルスティン、ガイウス・ウォーゼル――――リィンはエレボニア帝国を蝕む呪いの贄となったことでそれを知り、エマは元々それらに気付いていた魔女の出身、ガイウスは七耀教会の星杯騎士になった後に知る。巨イナル黄昏の折に彼らの仲間もそれを知る。