概要
神戸市兵庫区駅南通5丁目にあるJR西日本の駅で山陽本線(JR神戸線と支線の和田岬線)が乗り入れる(JR-A64)。
駅名は近辺がかつて兵庫の津と呼ばれていたことに由来する。
現在の兵庫区南部から長田区南部にかけては、平清盛が摂政を務めていた12世紀後半頃には福原京と呼ばれ、兵庫の津は現在の兵庫県という県名の由来にもなった、由緒ある名勝でもあった。
ちなみに兵庫県を代表する駅は隣の神戸駅である。
1968年までは山陽電気鉄道本線の始発駅でもあり、相応のターミナル駅として機能していた。なお、阪神電気鉄道神戸高速線の大開駅は当駅からすぐ近くにあり、亡き山電兵庫駅の代替駅ともなっている。
また、当駅構内扱いとして和田岬線から川崎重工業兵庫工場への専用線も分岐しており、同社製の鉄道車両を甲種輸送する場合は当駅から鷹取駅に隣接する神戸貨物ターミナル駅へ輸送してから全国に発送するという形を取っている。
駅構造
JR神戸線が2面4線、和田岬線が1面1線の高架駅である。和田岬線は神戸線より一段低い位置にある。
JR神戸線
乗り場 | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | JR神戸線外側線 | 上り | 三宮・尼崎・大阪方面 | 朝ラッシュ時の一部快速のみ使用、他時間帯は通過線としてロープで封鎖 |
2 | JR神戸線内側線 | 上り | 三宮・尼崎・大阪方面 | |
3 | JR神戸線内側線 | 下り | 西明石・姫路方面 | |
4 | JR神戸線外側線 | 下り | 西明石・姫路方面 | 朝ラッシュ時の一部快速のみ使用、他時間帯は通過線としてロープで封鎖 |
隣の駅
駅番号の「JR-」は省略。
種別 | 西明石方面 | 大阪方面 | 備考 | |
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新快速 | 通過 | |||
快速(外側線) | 明石駅(A73)→ | 当駅 | 神戸駅(A63)→ | 平日朝方上りのみ |
快速(内側線) | ←須磨駅(A68) | 当駅 | 神戸駅(A63) | |
普通 | ←新長田駅(A65) | 当駅 | 神戸駅(A63)→ |
過去には、平日夕方下りにも外側線を走る快速があった。
和田岬線
和田岬線が途中駅がなく、隣接する終点の和田岬駅も他のJR線と接続していない事から、和田岬駅の出札業務を当駅に設置された乗り換え改札で行う形となっており、「改札口を出てから電車に乗る」「電車を降りてから改札口に入る」という独特のスタイルとなっている。
朝夕以外は閉鎖され、ホームに行くことは不可能。また、便宜上0番線と呼ばれることもある。
利用状況
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は22,333人である。
利用状況比較表
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 21,400人 | 42,800人 |
2009年(平成21年)度 | 21,121人 | 42,242人 |
2010年(平成22年)度 | 21,121人 | 42,242人 |
2011年(平成23年)度 | 21,177人 | 42,354人 |
2012年(平成24年)度 | 21,120人 | 42,240人 |
2013年(平成25年)度 | 21,452人 | 42,904人 |
2014年(平成26年)度 | 21,420人 | 42,840人 |
2015年(平成27年)度 | 21,790人 | 43,580人 |
2016年(平成28年)度 | 22,224人 | 44,448人 |
2017年(平成29年)度 | 22,365人 | 44,730人 |
2018年(平成30年)度 | 22,387人 | 44,774人 |
2019年(令和元年)度 | 22,333人 | 44,666人 |
関連項目
西新井駅 大江駅:当駅同様、分岐路線の終点(それぞれ大師前駅、東名古屋港駅)の出札業務を乗り換え改札という形で行っている。