王留美
わんりゅーみん
世界を変える機体…ダブルオーガンダム
プロフィール
人物
ソレスタルビーイングの出資者兼エージェント。通称:中華おっぱい。世界中の社交界で名を馳せた美貌のセレブ。
若干17歳でありながら、世界有数の多国籍グループ企業を有する王家の当主を務める。自らの莫大な資産と、政財界に張り巡らされた人脈を活用し、武力介入を開始したソレスタルビーイングの活動をサポートした。
1st SEASON
『1st』第1話のチャイナドレス姿が全てを持っていったキャラ。
序盤ではイオリアの計画に忠実かと思われていたが、プトレマイオスチームをサポートする一方で彼らと対立するチームトリニティとも接触を計り、トリニティ壊滅後に生き残ったネーナを自らの手駒として保護するなど、独自の行動を見せた。
2nd SEASON
約5年の経過で『少女』(美少女)から『大人の女性』(美女)へと成長した。
自身の目指す変革のため、1st以上に手段を選ばなくなっており、アロウズにプトレマイオス2の位置をリークする、衛星兵器「メメントモリ」の建造費用を出資するなど、リボンズらイノベイター勢力とも深い協力関係を築くなどの手段に出る(富豪であったはずだが、小説版によると終盤ではその財産の大半を投げ打ってしまった模様)。
しかし、ブレイク・ピラー事件後、リボンズから「旧世代の古き者」という烙印を押された上に、イノベイターにはなれないと侮辱され、(資金力を失ったことで)利用価値なしと切り捨てられてしまう(そもそもリボンズ達は彼女のことを金蔓としか思っておらず、その点を気づかなかったことをネーナからは内心馬鹿にされていた)。
このことでイノベンター勢力から離反し、リジェネ・レジェッタと共謀し、リボンズの計画を破綻させることを目論んだ。
しかし、ネーナの裏切りにより、襲撃され、自身を庇った紅龍は死亡。
一時は逃れる事が出来、その際に暗号通信を送ったプトレマイオス2から、『真実』を知るために単独で駆けつけた刹那に、ヴェーダの所在を記したメモを渡すことに成功する。
最期は、留美を助けようと同行を促す刹那を拒絶し単独で小型シャトルでの脱出を試みるも、ネーナのスローネドライに撃墜され、死亡した。
彼女の利敵行為は最期までプトレマイオスチームは知らないままであった……。
pixivでは、2nd SEASONよりも1st SEASONの姿で描かれることが多い。
小説版
基本的な流れは同じだが、彼女の過去や人柄について掘り下げられている。
王家の当主に選ばれものの、先代当主や王家の人間は兄の紅龍を自由にさせすぎた事が失敗だったとし、留美には一切の自由時間を与えず、四六時中当主となるための徹底した英才教育を施していた。
上記のような虐待にも等しい環境で育ったことで、いつしか人生の大半を王家に捧げたことへの鬱憤と王家という柵の外の世界への憧れを抱くようになっていた。
また全てが手に入る立場にあるため「欲求」を持つことが出来ない事が「世界が灰色に見える」と描写され、新たな人生を開くために世界の変革を望むようになった。
兄の紅龍が死んだ際にはアニメでは動揺こそしたものの特に悲しむような描写がないのに対し、こちらでは「灰色の世界に一瞬色彩が明滅した」と例えられるほどに悲しんでいた。
人物評
劇中のネーナの台詞を借りるならば、「何でも持ってるくせにもっともっと欲しがって、その癖中身は空っぽ」な人物。
全体的な印象としては「中二病をこじらせたお嬢様」に見えるが、彼女もまた世界の歪みの象徴、もしくは犠牲者とも取れる。
1st SEASON後半から独自の動きを見せ、プトレマイオスチームの活躍の裏で陰謀らしきものを張り巡らせて暗躍するなど、一時期はラスボス説まで囁かれるほどの印象を見せつけ、ダブルオーシリーズの中でネーナ・トリニティ共々悪女として名高いキャラクター……なのだが、
そもそも1st SEASONの時からガンダムマイスターとの絡みが薄く、結局は上記の通りに1st・2ndを通してプトレマイオスチームにそもそも暗躍していた事すら認識されずに死亡してしまう。
一応小説版でその人物像が掘り下げられはしたが、テレビ本編ではサポートキャラとしてはおろか、悪役としての印象も薄く、更にはキャラクターの掘り下げさえされていない。
性格や思想さえも詳細不明のまま裏切りを繰り返しており、「結局この人何がしたかったの?」と、ファンには首を傾げられてしまい、ヴィジュアル面以外には評価されない……というよりもできない、ある意味でこの物語最大の犠牲者。
2Stでは、ネーナから裏切られるときや最期の顔芸や上記の理由もあり、「見た目も中身も劣化」、「自己中」など視聴者からとても批判されている。
関連イラスト
1Stの頃のヴィジュアルが人気だったためかそのイラストが多い。
セカンドシーズン