カニアリギン
かにありぎん
「カニギンのシャボン玉は、アリギンと合身する事によって、何でも溶かす悪魔のシャボンとなったのだ! それだけではない! 1体で2体分にパワーアップしたのだ! もはやこれまでの銀河闘士とは、違うガニ!アリ!」
概要
右側がアリギンで黒い蟻、左側がカニギンで赤い蟹と言うキメラ的な姿をしている。
標的を無重力にして浮かせるカニギンの無重力シャボン玉の能力と、あらゆる物体を溶かすアリギンの溶解液の能力を兼ね備え、更に頑丈な甲殻で守られている為に防御力も高い。加えてアリギンの特性で自在に地中を動き回る為、容易に捕捉することも出来ない。
活躍
初代艦長シュバリエの指揮の下、カニギンはファイブマンと交戦。その最中、ガロア艦長の指示を受けたアリギンが現れ、溶解液でファイブマンとシュバリエ隊を牽制(その際にカニギンの右腕とファイブレッドのファイブラスターが溶解)し、カニギンを取り押さえ、バルゴールに乗り込んで銀河戦艦バルガイヤーに帰還。
ガロアはドルドラの開発したフランケンカプセルの実験の為、アリギンと嫌がるカニギンをカプセルに入れる。そして、実験は成功し、2体はカニアリギンに進化。ガロアの指揮の下にマグマベースを攻め落とすべく出撃。
シュバリエはそんな彼らの様子を傍観しつつ、死神のカードを投げつけながら「お手並み拝見と行きますかな」と呟くのだった。
溶解液入りのシャボン玉でマグマベースの壁を溶かして、基地内に潜入。ファイブマンと交戦。頑健な甲殻とシャボン玉攻撃でファイブマンを苦戦させる。
機転を利かせたファイブレッドがバルブを回し、気体を噴出させたために基地内から吹っ飛ばされるも銀河商人ドンゴロスの呼び寄せたゴルリン24号に吸収されて巨大化する。
マグマベースへ進撃するカニアリギンに対し、ファイブロボで応戦するファイブマン。だが、カニアリギンは超次元ソードを鋏でへし折り、ファイブロボをそのまま打ち倒してしまう。しかもその巨大戦の最中、アーサーを除いて、もぬけの殻となったマグマベースをドンゴロスとバツラー兵が襲撃し、基地内を破壊して回り、その影響でスターキャリアの固定ロックが外れなくなってしまう。
絶体絶命のピンチの中、レッドはファイブロボの操縦をファイブブルーたちに任せ、単身基地の防衛に向かう。ドンゴロスとバツラー兵を退け、スターキャリアを起動させる為、アーサーと共に向かうレッドを今度はドルドラがザザと共に妨害に掛かった為、レッドはアーサーを向かわせて、自身は2人を相手取る。
ドルドラとザザに変身を解除させられ、追い詰められる星川学だったが基地内の隠し落とし穴で2人を基地の外に追い出し、手動でロックを解除したことでアーサーを乗せたスターキャリアを発進させることに成功。兄弟ロボは合体して、スーパーファイブロボとなり、カニアリギンにスーパーベクトルパンチを放つもカニアリギンはアリギンの地中殺法で回避する。
学の前には銀河剣士ビリオンが現れ、変身する間もない学だが「父さんと母さんが造った基地を汚した奴は許さん」とビリオンに反撃し、噴出させた気体で基地の外へ吹っ飛ばした後、マグマベースのマックスストームでカニアリギンを攻撃する。
そして、マグマベースとスーパーファイブロボは合体し、マックスマグマが完成。
カニアリギンは先程のマックスストームのダメージもあってか地中潜行が使えず、今度はマックスマグマのマックスストームでダメージを受け、最終的にはダイヤモンドマックスを叩き込まれ、奮戦虚しく爆散した。
起死回生を賭けたガロアの渾身の作戦もシュバリエの占い通り失敗に終わってしまった。
だが、彼の出現はガロアの闘志に火を点けることとなる。
余談
カニアリギンの登場した第29話は合身銀河闘士の初登場回であると同時にマックスマグマの初登場回にもなった。
カニギンの声を担当した徳丸氏は第17話のクモルギンの他、第38話の銀河獣アンモナイトンと第42話のヒルアゲハギンも兼任している。
一方、アリギンの声を担当した篠田氏は昨年の『高速戦隊ターボレンジャー』でヤシノミボーマの声を演じていたが、今作ではこのアリギンの声しか担当していない。翌年の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』ではトットパットの声を担当する事となる。