英語表記:Ottawa Senators Hockey Club
仏語表記:Club de hockey Les Sénateurs d’Ottawa
オタワ・セネターズは、カナダの首都オタワを本拠地とする様々なチームが使用してきた名称。愛称はSens(センス)。NHLでは以下のチームが該当する。
- 1883年に結成され、1917年のNHL設立時に参加していたチーム。
- 1992年に創設され、現在NHLで活動しているチーム。
初代セネターズ
初代セネターズことオタワHC(HCはホッケークラブの略)は、1883年に創設されたオンタリオ州では初のプロホッケーチームである。1890年代には『オタワ・ジェネラルズ』、1900年代には『オタワ・シルバーセブン』と呼ばれた時期もあった。
1888年から2年間の活動休止期間もあったが、オンタリオ州を始めとしてカナダ東部のホッケーリーグを転戦し、1910年のNHA設立、および1917年からのNHL設立に参加。
NHL設立以前から通じてスタンレーカップの優勝回数は11回で、20世紀前半だけで見れば全てのホッケーチームで最多優勝回数を誇っていた(現在でもデトロイト・レッドウィングスと並ぶ3位タイ)。
世界恐慌の煽りを受けて経営が危うくなった球団は1931-1932シーズンの活動を休止。1934年からはアメリカ・ミズーリ州セントルイスへ移転し『セントルイス・イーグルス』として再建を図ったが、逆に選手の遠征費も工面出来なくなる程の損失を計上してしまう。球団には新たな買い手が付くことも無く、移転後僅か1年で消滅した。
なお、1934年の時点でチームの一部はオタワに残り、セミプロチームの『シニア・セネターズ』として活動し、こちらは1955年に解散している。
現在のセネターズ
現在のチームは、イースタン・カンファレンスのアトランティックディヴィジョンに所属する。
ホームアリーナはオンタリオ州オタワに在るカナディアン・タイヤ・アリーナ。
チームカラーは初代セネターズと同じ黒と赤。それに金色が加わる。
チーム名やカラーを引き継いではいるが、歴史や成績は初代のチームとは別のものとして扱われる。
歴史(1992年以降のチーム)
1992年、タンパベイ・ライトニングとともに創設されNHLに参入。
チームはリーグ加盟当初から経営面に問題を抱えていながら、自治体(オタワやオンタリオ州)からの援助を受けられなかったと言われる。
赤字経営から抜け出せず2003年1月には破産を申請。NHL機構からの財政支援を受けて活動する中、2002-2003シーズンにはプレジデンツトロフィーを獲得。シーズン終了後には新たにチームを買い取るグループが現れ、チームは存続した。
チームはこれまでにプレジデンツトロフィーの獲得1回、地区優勝が4回あるが、スタンレーカップは決勝戦進出が1回あるだけで優勝は無い。
永久欠番
4 クリス・フィリップス
8 フランク・フィネガン(初代セネターズの選手)
11 ダニエル・アルフレッドソン