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浅井成実の編集履歴

2021-08-14 17:08:18 バージョン

浅井成実

あさいなるみ

浅井成実は『名探偵コナン』のゲストキャラクターである。

『ありがとな、小さな探偵さん』


CV:折笠愛(オリジナル版)/沢城みゆき(2021年版)


概要

月影島診療所の医師26歳


主人公・江戸川コナンに与えた影響や原作者・青山剛昌のお気に入り発言などから人気が高く、容姿も整っているため女装キャラとしての需要も高い。基本的に女装男子女装青年に分類されるが、容姿と性格から男の娘と呼ぶ声も多い。


本編に登場するのは「ピアノソナタ『月光』殺人事件」と回想シーンの2回だが、コナンに与えた影響から、メディアへの露出は多い。

「コナンは犯人を死なせない」という話題では、ほぼ確実に話題にあがる。

アニメでは、その後判明していった様々な作中事実や新たに登場した人物たちの関係から、追加設定解釈にて描かれた「エピソード“ONE”小さくなった名探偵」(2016年12月9日放送)のダイジェストに再登場している(ただし台詞は無く姿のみである)。

再放送を除けば実に20年ぶりの登場であり、現在の作画に合わせ新しくデザインが描きおろされていた。


公式LINEスタンプ第1弾では、コナンやと共にあくびをする場面に選ばれている。


正体

実は、有名ピアニスト麻生圭二の息子で、女性のような容姿をした男性である。

元々の名前は麻生成実で、成実(せいじ)と読む。

しかし、医師免許にはふりがながない事を利用し、成実(なるみ)を名乗っていた。麻生成実とは過去の名前であって、現在の本名は浅井成実。浅井家に養子に入ったため、苗字が変わっている。


英語圏では読み方だけが違うというトリックができず完全に名前が違う。

(英版だと、なるみ→ナディア、せいじ→サイモン)


人物

本来の一人称は「オレ」。実年齢に対し言葉使いが若く、少年のような口調で話す。

料理とピアノが得意で社交的。

家族を死に追いやった亀山にすら葬送曲を弾いて弔う優しい性格だった。

計画を思いついてから復讐を実行するまで実に2年もの月日が経過しており、コナンが「復讐を止めて欲しかったのでは」と推測していたように、彼の犯行が思い悩んだ末のものであった事が示唆されている。

医師としてのプライドから、小五郎に「看護婦さん」と呼ばれた時にはムッとした表情を見せて少し怒っていた(アニメでは笑顔)。


美人で女装に関しては、本人曰く「元々顔立ちが女っぽかった」との事。外見も行動も完全に女性に成りきっており、一挙手一投足を捉えるコナンの探偵眼すら騙し抜いた。ちなみに無化粧(スッピン)。

また、原作・アニメ共に直接言及はされていないが、誰も男性と気付かずに、正体が判明した後も最後まで女性である折笠愛または沢城みゆきが声を担当したことから、声質も女性のような感じであることが示唆されている。

原作では、亀山前村長が成実と性的関係を持とうとした事が示唆されている。深夜に呼び出された理由をコナンに訊ねられた時には「スケベそーな男だったから…」と微妙に言葉を濁していた(アニメではカット)。


作中での動向

12年前、麻薬絡みのトラブルで黒岩辰次、川島英夫、西本健、亀山勇の4人によって自宅に火をつけられ、父・母・妹を自殺に見せかけて皆殺しにされた過去を持つ。

なお成実本人は東京本土の病院で入院していたため、難を逃れることになった。


しかし、家族がそろって自殺したことを不審に思っていた成実は麻生との関係性を疑われないために女装し、24歳の時に女医として月影島に戻り、家族の死の詳細を調査する。

調査は進まなかったが、ある時亀山村長に深夜に呼び出しを受ける。成実が麻生の息子であることを話すと、亀山はおびえながら真実や暗号を暴露し心臓麻痺で死亡してしまった。

家族の死の真相を知った成実は復讐を敢行するために計画に2年費やし、亀山の三回忌を狙って、川島・黒岩・西本の3人を殺害し、復讐を行っていった。


その後、コナン(眠りの小五郎)によってトリックを暴かれると、公民館へ逃亡し火を付け、ピアノと一緒に音楽室で自殺を図る。

(なお原作での蘭などの発言から、自殺自体は推理とは無関係にもともと計画していたことが伺える)

助けに来たコナンの説得にも応じず「もう遅いよ、オレの手はあの4人と一緒、もう血みどろなんだよ…」言い、コナンを窓へと投げ飛ばして脱出させ、最後はコナンへの感謝を暗号化した楽譜をピアノで弾きながらこの世を去った(内容は「ありがとな、小さな探偵さん」)。

これ以降コナンは彼の死を受け、二度と犯人を推理で自殺に追い込まないように決意するのだった…。

ピアノソナタ月光殺人事件


ちなみに目暮警部が指摘したように、女性同然の細腕にも関わらず力任せの殺人を行っており、自殺直前にもコナン(体重18kg)を公民館の窓を打ち破った上で火が被らない距離まで投げ飛ばすという、とてつもない腕力の持ち主。

(それほどの投げにも関わらず、コナンに怪我をさせなかった繊細な技には、大いなる才能を感じざるを得ない)

また、コナンにすれば助けるつもりがあっさり窓から投げられてしまい、自殺を食い止められなかったことが、同じ状況で本来の新一の姿であれば体格面で助けることが出来た可能性も高いため、結果は推理で追い詰めて自殺させてしまっただけで、助けることができなかった己の非力さを悔やむ事になってしまう。

ちなみにこの一件、コナンが非常に重い責任感を背負うことになったが、コナンは推理を放送室から呼びかける形で行い、成実と同じ場所にはいなかった(自分と小五郎の姿を見られない方が正体がバレにくいため、この行動は自然なことではある)。つまり、コナンはその場にいた警察に成実の身柄の確保を一任したと思われ、間近にいた成実を取り逃がした警察にも責任があると言える。


余談

コナンの信条

コナンは後の事件で、服部に対して「お前、人を殺しちまった事はあるか?」「犯人を推理で追い詰めてみすみす自殺させちまう探偵は…殺人者とかわんねーよ…」と語り、この件での成実の姿を思い浮かべていた。

この会話は平次の行動にも影響を与え、後に大阪で起きた別の事件にて、自殺しようとした犯人を平次が止めることにも繋がった。


作者は犯人が死亡するという結末について「今回は」と最初から決めていたと語っている。が、決めていた事は覚えているが、その理由は忘れてしまったらしい。


コナン役の高山みなみは未だに成実の一件を心にとめてコナンを演じていると2014年にインタビューで語った。

一方でこのような悲しい形ではあるが「コナン(新一)の成長には必要不可欠な話だった」とこのエピソードを評価する声も少なからず存在する。

(事実第一話での蘭とのやりとりで新一は世間からもてはやされてたことでかなり天狗になっていた)


命日

原作ではピアノソナタ月光殺人事件は小五郎の言及によれば、ゴールデンウィーク中の2日間に渡って連続発生し、成実はその2日目に亡くなっている。

正確な命日は不明だが、5月4日生まれである新一の誕生日に非常に近い事になる。


コトヤマ

2017年4月に青山剛昌2億冊突破記念で少年サンデー作家が青山作品キャラのイラストを描く企画が行われた。ほぼすべてが『名探偵コナン』、『YAIBA』の主要キャラで埋められる中、『だがしかし』の作者・コトヤマはただ一人、成実の全身画という異質なイラストを投稿。お祝いコメントもほぼ成実というキャラの感想になっており、色んな意味で存在感を放っていた。


イタリア版

イタリア版の吹き替え版では成実の正体は「麻生ヨウコ」という女性となっている。

麻生圭二の長女で、死亡した弟の成実の名前を捩った名前を名乗っていたという設定になっており、兄妹姉弟に代わり生存した方も入れ替わっていた。


関連タグ

名探偵コナン 麻生成実 女医

江戸川コナン

ピアノソナタ『月光』殺人事件 名探偵コナンの犯人

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