概要
1974年から2000年まで販売。
歴代モデル
初代・PF50/PE60/PFD60型(1974年-1988年)
ベレットの後継車として、当時業務提携していた米国ゼネラルモーターズ社の意向も取り入れて当社の「T-プラットフォーム」をベースに開発。
1975年までは「ベレット・ジェミニ」として販売された。
ボディタイプはノッチバック型の4ドアセダンと2ドアクーペを、駆動方式はFRを設定。
オーストラリアへ「ホールデン・ジェミナイ」という名前で輸出されたことがあり、韓国へは「セハン・ジェミニ(後のデーウ・メプシ)」としてライセンス生産された。
CMキャラクターとしてタレントの井上順を起用。
1979年に兄弟車とも言えるGM系のオペル・カデットCが大幅なモデルチェンジした影響もあったからなのかジェミニも独自のマイナーチェンジを行い、フロント周りのリニューアルと共に新開発の4FB1型ディーゼルエンジン仕様と、117クーペから引き継いだG180型DOHCエンジン搭載車ZZ(ダブルズィー)を設定。
1985年に2代目が登場するが、1988年まで継続販売された。
またこのモデルをベースに、117クーペの後継車となったピアッツァが開発される。
2代目・JT150/190/600型(1985年-1990年)
2代目はFFに変更され、1987年まで「FFジェミニ」という名称であった。
ボディタイプはヨーロッパ調の3ドアハッチバックと4ドアノッチバックセダンが設定。
外装デザインは、117クーペやピアッツァなども担当したイタリアの工業デザイナージョルジェット・ジュジャーロが手掛けた。
CMでは『007』シリーズなどを手掛けたカースタントチームによる演出が話題となり、
キャッチコピーは「街の遊撃手」。
スポーツモデルとして西ドイツイルムシャー社がチューニングした「イルムシャー」や、英国ロータス社がチューニングした「ハンドリングバイロータス」も登場した。
3代目・JT151/191/641型(1990年-1993年)
当初はノッチバック型4ドアセダンのみであったが、その後3ドアハッチバックと2ドアクーペも追加された。
駆動方式では4WD仕様も登場。
ニシボリック・サスペンションを採用し、1991年と1992年の全日本ラリー選手権では専用仕様車が連続でクラス優勝に輝いた。
4代目・MJ1/2/3型(1993年-1997年)
いすゞの国内向けの乗用車生産撤退に伴い、以後本田技研工業のドマーニの兄弟車としてOEM供給を受ける。
ボディは4ドアセダンのみで、駆動方式はFFと4WD。
5代目・MJ4/5/6型(1997年-2000年)
ボディは4ドアセダンのみ。
駆動方式はFFと4WDで、いすゞで初となったCVT仕様も設定された。
2000年9月にシリーズ販売を終了した。