CV:釘宮理恵(最初期のみ役名クレジットは『? ?』だった)
概要
いたずらが大好きな、黒猫のぬいぐるみ。体色は、濃い灰色か茶色に近い。性別は男の子。語尾は「~にゅい」。
風貌はライトにもなるゴーグルを着けたソフト帽をかぶり、黒の外套を羽織っている(ソフト帽は、着脱は可能)。目はツリ目だが、なぜか同じ男の子であるはぎ・ぺこ・れいらと異なり眉毛がない。
性格は一見自信家っぽいが、常に一本抜けている上に肝心な詰めが甘過ぎドジで大間抜け。
『無印』ではネガティブな感情「ブラックスキーマ」を生み出した人間を黒い宝石「ブラックアビス」を用いて暴走させる悪事を行っていた。このため、シリーズ全般でみゅー達とは敵対関係にあたる。ブラックアビスを使う際の呪文は「ナイナイナイトにゅい」。
詳細は後述するが、自ら制作したつぎ(女の子)とはぎ(男の子)を子分として連れている。
また「らくちんUFO」という円盤を所持しており遠方にも出張る事も多く、綿で雲に偽装したり自作したメカのリモコンにも使っている。
『無印』では、第12話にて彼らが「偉大なる女王様」と呼ぶ首領に当たる存在がいた。
『無印』において当初は適当な人間の「ブラックスキーマ」を見つけては夢の中で悪事を働くが、次第にゆめや彼女の周りの人間を狙うゲリラ的な行動も行っている。やがてそのターゲットはゆめ自身も含まれ、隙あらば彼女にもブラックアビスを埋め込もうと画策していた。
この他にも「ブラックスキーマ」に関係なく埋め込める「ゆにっちアビス」と言うダンボールで自作したアイテムを使用し、悪夢の女王様からドリーミーストーンの重要性を伝えられた中盤以降は新たなドリーミーストーンを発生させゆめにこれ以上与えない為に、こちらを使用する頻度が増えていた。
みゅー達には名前を覚えてもらえず、毎回のように名前を間違えて呼ばれる。無印・第16話以降は正しく名前で呼ぶ様になるが、おちょくり同然の軽蔑の意味からかわざと間違えていた可能性もある。
極度なまでに口が軽いおしゃべりと言うより重症の失言癖もちで、相手が聞いても聞かれてもいないのに重要な情報を「・・・口が裂けても言えないにゅい」等と平然と涼しい顔で漏らし最後には自分で墓穴を掘るという度外れなまでに救いようのない大間抜けな一面がある。
好物はあんまんとブラックコーヒーで、ペットボトルの蓋にクリップをくっつけた物をコーヒーカップ代わりとして使っている。
過去
長らく正体と目的が不明であったが、その過去は無印・第12話で明らかとなる。
かつて、どこだかわからないお空の上の家でみゅー達と同じように妖精の職人(それも黒い謎の妖精)に作られ目を閉じたまま初夏の落雷の激しい日に「ぴゅ~っ」と適当な地上の草原に落下したが、故に誰にも見向きもされぬまま長い事放置され、その時に例の女王に拾われ命が吹き込まれた。
※『無印』第27話にて、彼らはらくちんUFOでミラクルドリーミー王国に潜り込んだ。だが、当人は自身を作ったお空の上の家(?)がお城の隣にある事に気付いていない。愚かにもテロ同然に強行突破しようとするが、窓に超強力なバリアーが張られて失敗。正面玄関から入ろうするが、門番の妖精に「ステッキで入れ」と言われみかづきステッキを使うがステッキ・呪文共に根本的な間違いでつまみ出され同然に強制追放された上に再潜入も不可能になってしまう。
その後に寒空の夜中で自作した段ボールの家で自分が寂しくならないようにどこぞで入手した僅かな材料で自らの分身・・・いや仲間として薄っぺらいぬいぐるみのつぎとはぎを作り出し、なぜかそちらも自身同様に意思を持ったぬいぐるみとなって生を受けて現在に至る。
「自分は何の為に作られ、何の為に生まれてきたのか・・・?」、彼自身この過去を「終わらない夏休み」であると真理として語っている。
時系列から見るにみゅー達が現れるより前から活動していた模様で、なぜか最初期は全身が隠れるマントを着用していた。
因みに、みゅー達には自分達の事を知るための取扱説明書があるはずだが、ゆににはそれが作られていないまま落下したのかなぜか存在せず、今やっている行為も悪夢の女王様に命じられているから行っていると悟っており元々「誰が何のために作られたぬいぐるみ」かは本人も分かっていない。
無印・第25話でボロチンな説明書を自作しており、その内容は彼の過去を知れば納得できるくらいに結構重いが・・・自画自賛中心で薄っぺらい。同話ラストで悪夢の女王様製の体裁のいい改訂版に置き換えられた・・・が、その中身は驚きの白さなくらい空っぽだった為ますます自分が悪夢の女王様にとって何なのか疑問視するもつぎとはぎのフォローもあり新たに書き加える事で自分を納得させている。
余談
ゆにの上記の過去は、みゅー達にも当てはまる「ifの姿」とも言える。無印・第12話で今井ことこがとあるドリーミーメイトを探すに至って、「もしも悪い人に拾われたら、もしもゴミとして捨てられていたら・・・?」と語っている。
いずれにしても、ゆにのみならずみゅー達が落下した理由を含めても謎は深まるばかりだが・・・?
「無印」核心に至るネタバレ注意!
当初は河川敷の橋の下に作った段ボールの家を拠点としていたが、何者かに撤去された後で後に女王様により何処かの家の屋根裏に新たな家を提供して貰いそこを拠点としている。その家の場所は不明であるが、無印・第22話にてゆめ達が彼らの後を着けていると杉山遼仁の自宅前で姿を消しており、無印・第24話で正式に彼のパートナーとなった。その後も作戦に失敗こそするものの、余り叱責する事が無い彼に対して畏怖の存在としてではなく次第に「おやびん」として尊敬の念に変わっていく。
後にドリーミーストーンの重要性を伝えられゆめから奪うチャンスは十分あったのだが、ハロウィンの当日までゆめの家に潜入を行わなかったのは不法侵入で捕まるからと妙なところで(これまで自分のいたずらが元で引き起こされた器物破損等に目を瞑りつつも)法律違反を気にする律儀な一面を見せた。その過程できゅうちゃんが番犬の如く構ってくる為ドリーミーボックスに接近できず、攻略してもドリーミーボックスを持っていった後と言う骨折り損のくたびれ儲けになった事もある。
大したことの無い悪事を繰り返していたが2021年2月14日バレンタイン当日の「バレンタイン和菓子配っちゃお!」の回では、バレンタインに縁のないモテない男子と、バレンタイン前日にゆめと気まずくなってしまった南川朝陽たちのために大量発生したブラックスキーマに目をつけ、バレンタインのチョコ、果てはバレンタインの概念すら消しかけた。(『バレンタインセール』→『なにかしらのセール』となり、当のゆにたちすらバレンタインとは何か忘れてしまう)何してくれとんねん。ゆえに、『無印』は日本のテレビアニメ・・・いや日本のテレビ史上での「バレンタインデーの否定作」のカオス作として永遠に語り継ぐ事になるのだった・・・。
『無印』終盤において悪夢の女王様に作られた存在である事が判明し、最初から杉山のパートナーにするつもりは無く本来は第三者に拾ってもらう事で効力を発揮させるつもりだった模様で、計算違いで誰にも拾われなかった事から彼女の手によってやむなく生を受けた事で現在に至っていた。
紆余曲折あって悪夢の女王様はお空の上の女王さまと和解する事が出来、ゆに達と杉山は本当の意味での友情を得る事となった。
だが良くも悪くも周囲に翻弄され、帰る場所がないに等しいはぐれ者同然のゆに達はどこへ行こうとしているのか・・・?
ミュークルドリーミーみっくす!
『みっくす!』のキービジュアルにて杉山の弟でアッキーこと杉山亮仁のそばにおり、2期第2話終盤で彼に捕まり翌第3話にて強引にパートナーにされる。
アッキーはアクムーにその頭脳を認められ、人の夢を操作するという内容に興味を持ちゆに達と共に悪夢をまき散らす事となり、ゆにからは「ボス」と呼ばれている(「おやびん」と呼べるのは杉山遼仁だけなので)。
人前でも堂々と歩けるようにAIロボットのふりをさせられるもその時付けられたアンテナがある種の洗脳装置である可能性が高い(彼の技術レベルなら不自然さは無い)。
- ゆめ達にもこの光景を目撃されたのだが自身とアッキーの関係を疑われてもみゅー達から誘導尋問されても秘密を口滑らせる事がなくなり、AIロボットと言う嘘をゆめ達が鈍い為信じ込ませる事に成功し、ゆにっちアビスもやる気のない変なの(仮称)と同じ効果を持つようになった点から彼から何か施された事は想像に難くは無い。
- その証拠に、ゆに達はあれだけ慕っていたかつての「おやびん(=杉山遼仁)」を「元おやびんでお友達の杉山くん」と認識するように…。
- 杉山遼仁は特にこの事を認識しておらず、「旅立ったゆに達がいつの間にか弟に飼われてまた色々やってる」としか思っておらず、2期11話でゆに達がアッキーのバースデーパーティーをこっそり企んでいるのを大きな独り言で手助けしたりしている。
更にアクムーとも手を組む事となり、新たに誕生したちあを誘拐する作戦に従事するが、そのちあの誕生には自分と同じように元・悪夢の女王様も関わっていた事を現時点では知る由もない・・・。
- なお、ちあ誘拐のためにパチパチブーなるパチもんの赤ん坊のぬいぐるみを作るが、結局愛着が湧いて手放せなくなってしまった。
悪夢の女王様に仕えていた『無印』時代は誕生経緯もあり、行動にある種の正当性はあったのだが、アクムー&アッキーの野望にはゆに達に利点があるとは現状見られず、はっきり言ってただ洗脳されて利用されているだけである。後にアクムーランドの事をアクムーから教えてもらえたが、彼らにとって楽しいテーマパークであるかどうかははなから疑問である。因みに、アクムーランド建設は悪夢に染め上げてアクムーの力を高める事であり、ちあを誘拐する事とは無関係である。こちらはアッキーの研究目的だろうか?
紆余曲折あって「おやびん(=杉山遼仁)」のポジティブな感情を取り返したゆに達だが、かつて杉山遼仁を曇らせた張本人である弟のアッキーに、「おやびん(=杉山遼仁)」の事を忘れさせられ利用されている。
現在絶賛洗脳中であるゆに達は心からアッキーの事を「ボス」と慕い、洗脳されている事に気づく事もできない。
今は杉山遼仁はアッキーの悪事には気づいておらず「ゆに達がアッキーに連れられて帰ってきた」としか思っていないが、彼がこの事実を知ったら、今度はポジティブな感情を曇らせてしまうのではないか・・・?
さて、そんなアッキーこと杉山亮仁だが、どうやらゆめに恋をしてしまった模様。ゆにたちは自分の意思で彼の『恋のキューピッド』になることを決意。
しかし、例によってマニュアル本頼りなゆにたちに『恋のキューピッド』役はできるのであろうか?
関連動画
キャラクター紹介
関連タグ
釘宮理恵:ゆにの中の人。誕生日が5月30日生まれでゆにと一緒。
クロミ:よく似た悪役かつライバルポジションのサンリオキャラクター。
ユニ(プリキュア):同名かつ猫キャラ繋がり。更に釘宮氏もプリキュア声優である。詳しい記事はこちら。
[ゆりあぐ]]プリキュアシリーズにおける上司の中の人とのコンビタグ。本作と真逆のシリアスさ。
ハッピー:演者と放送局が同じ男性猫キャラ。
北都三羽ガラス(仮面ライダービルド):主要人物と対面した時の台詞、作中(前半、Vシネマ)での扱いが似ている。
ダイアナ(アニメ1期):よく似た悪役かつライバルポジションのサンリオキャラクター。
ブラック司令(怪獣娘(黒)〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜):よく似た悪役ポジションキャラ。
ピョコラ=アナローグIII世(デ・ジ・キャラット):よく似た悪役(?)ポジションキャラ。
アンリエット・ミステール(ミルキィホームズ):よく似た悪役キャラ。
ロケット団のニャース:よく似た悪役の猫キャラ。