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ゴジラvsビオランテの編集履歴

2021/10/16 11:04:32 版

編集者:レオ

編集内容:親記事変更。

ゴジラvsビオランテ

ごじらたいびおらんて

「ゴジラvsビオランテ」は、1989年(平成元年)12月16日に公開された日本の映画。ゴジラシリーズ第17作目。

いつから私たちは、こんな時代に生きるようになったのでしょう。神に向かって一歩、歩み出した日から、それは始まったのかもしれません。思い出してください、もう一度………

概要

昭和が終わり、元号が平成に代わってから初めて制作されたゴジラ映画。1984年公開の「ゴジラ」の続編であり、後に続く平成ゴジラシリーズの開幕を告げた作品である。

バイオテクノロジーテーマにし、植物動物の融合怪獣である「ビオランテ」の登場、ゴジラ(略して“G”と呼称)を「特殊災害」と規定して4段階の警戒態勢を設けるなど、それまでの怪獣映画にない新しい息吹を取り入れようとした意欲作である。

ストーリーを一般公募するという企画が行われ、『帰ってきたウルトラマン』第34話「許されざるいのち」の原案者でもある歯科医の小林晋一郎が手掛けた『ゴジラ対ビオランテ』が採用され、原案となった。同じ原案者が手掛けただけあって、同話とは「バイオテクノロジーの倫理面での問題がテーマ」「植物と動物の融合怪獣が登場する」「怪獣の出現場所は芦ノ湖」と共通点が多い。

登場する怪獣はタイトルの通り、ゴジラビオランテ。人類側の対G兵器としてはスーパーX2が登場する。

生誕60周年記念およびGODZILLA2014公開記念として日本映画チャンネルより開催された、ファン投票により全ゴジラ28作の中からベスト・オブ・ゴジラを決定するゴジラ総選挙において、第一次投票で見事4位を獲得。更に決選投票においては下馬評を覆し、初代ゴジラを破って1位に輝いた

ちなみにゴジラ映画でありながら、最終決戦は怪獣未参加の男2人のガチバトル。変なところで異色作である。一応最終決戦に怪獣が出ないのは前例があるのだが、さすがに平成以降は現在のところ本作のみ。

作品としては生命倫理の在り方を観客に問うシリアスな内容となっており、放射能の脅威に加え、生命を人間の都合でねじ曲げる遺伝子工学への警鐘も大きなテーマとなっている。この重厚な内容から大人の鑑賞にも堪えうる良質な映画として語り継がれることになったが、一方でグロテスクなデザインのビオランテや複雑なストーリー展開は子供受けが悪く、後のVSシリーズではこの点を反省してか、単純明快で親しみやすい内容の映画作りが成された。

当時テレビで活躍していたタレントが出演していたり、流行していたドラマの雰囲気を演出に盛り込むなど、バブル景気で浮かれる80年代の空気感を感じられる内容になっているのも特徴である。

ストーリー

1985年のゴジラ襲撃は思わぬ副産物をもたらした。あらゆる遺伝子工学を刷新させる可能性を持ったゴジラの遺伝子である。この発見によって、無限の可能性を持つゴジラ細胞を巡って日本政府と世界企業とで抗争が勃発していた。

サラジア共和国では白神博士の研究によってゴジラ細胞を活かした遺伝子実験が行われていたが、敵対する米国のバイオ企業であるバイオメジャーの襲撃によって研究室は爆破され、白神博士は愛娘を喪ってしまう。

それから五年後、三原山に潜伏するゴジラは再び活動を活発化。来るゴジラの脅威に対抗すべく、日本政府は最先端科学の粋を結集し自衛隊を強化すると共に、ゴジラに対する切り札として「抗核エネルギーバクテリア」の開発に着手した。それはゴジラの遺伝子を利用した「核物質を食べて放射能を無力化するバクテリア」である。

恐るべき抗核エネルギーバクテリアであったが、これを開発出来るのは天才遺伝子工学者の白神博士のみ。

ところが、白神博士は愛娘を蘇らせるためにバラの遺伝子と娘の遺伝子、そしてゴジラ細胞の遺伝子を掛け合わせた新種の生物ビオランテを生み出してしまった・・・。

特殊災害警戒態勢

  • 第一種警戒態勢
    • Gの活動が物理的以外の化学、地質、 気象、精神などいかなる点でも1つ 確認された場合。
  • 第二種警戒態勢
    • Gの活動が声、動きなど物理的に確認された場合。
  • 第三種警戒態勢
    • Gが出現した場合。
  • 第四種警戒態勢
    • Gが日本の特定地域に上陸する ことが確実とされる場合。

                 <国土庁・特殊災害研究会議>

スタッフ

監督 - 大森一樹(本編) / 川北紘一(特撮)

原案 - 小林晋一郎

脚本 - 大森一樹

製作 - 田中友幸

音楽 - すぎやまこういち

撮影 - 加藤雄大(本編) / 江口憲一(特撮)

編集 - 池田美千子

配給 - 東宝

公開 - 1989年12月16日

上映時間 - 105分

製作国 - 日本

言語 - 日本語 一部英語

登場人物:キャスト

筑波生命工学研究所の若き研究員。政府と大河内財団が進める「抗核エネルギーバクテリア」開発プロジェクトを危険視しており、度々警鐘を鳴らしている。ゴジラの復活と、それに伴う各勢力の戦いに身を投じることとなる。

桐島の恋人で、精神開発センターの研究員。優れた超能力者である三枝のサポートをしている。

ゴジラ対策の総指揮を執る防衛庁特殊戦略作戦室室長。若いが柔軟な思考力と強い意志力を持った有能な指揮官であり、手段を選ばない苛烈さと高い戦術能力でゴジラを追い込んだ。

精神開発センターで超能力の研究に参加している少女。高度な感知能力やテレパシーを使いこなす優れた超能力者であり、単身でゴジラの足止めをするほどのエネルギーを持っている。

  • 山地統幕議長:上田耕一

黒木の上官。手段を選ばない黒木に度々苦言を投げかけるが、あくまでも常識的な人物である。最終作戦では自らも前線で指揮を執っている。

白神博士の愛娘。サラジア共和国で白神博士の助手を務めていたが、バイオメジャーのテロによって死亡。

その遺伝子は白神博士の手によってバラの花に組み込まれ、後にゴジラ細胞を組み込まれたことでビオランテへと進化することになる。

陸上自衛隊一佐。飄々として無責任な言動が目立つ人物だが、実力は確かなベテラン自衛官である。

抗核エネルギーバクテリアをめぐるバイオメジャーとサラジア共和国との三つ巴の争奪戦を戦い抜き、最終的にはゴジラに抗核エネルギーバクテリアを打ち込む作戦の実働部隊を率いてゴジラに立ち向かった。

  • 白神源壱郎博士:高橋幸治

遺伝子工学の世界的権威。テロで娘を喪ってから厭世的になり、芦ノ湖の研究所で隠棲していた。死んだ娘の細胞をバラに組み込むことで、娘を生き続けさせようとするなど、静かな狂気を感じさせる人物である。

抗核エネルギーバクテリアの開発も渋っていたが、英理加の細胞を宿したバラを救うためにゴジラ細胞を利用することを考え承諾。バラにゴジラ細胞を組み込んだことでビオランテという怪獣を生み出すことになった。

哀しい過去を背負っているとはいえ、自らが引き起こした事態に対して他人事のように振る舞う身勝手な人間であり、「科学を人間のエゴのために利用する科学者」を体現した存在であるが、終盤にはそれを自覚したように「本当の怪物はゴジラでもビオランテでもない。それを生み出した人間です」と発言している。

予告編

予告編

関連タグ

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抗核エネルギーバクテリア G細胞 - 本作におけるキーアイテム。

薬は注射より飲むのに限るぜ、ゴジラさん! 勝った方が我々の敵になるだけです

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仮面ノリダー - 本作の公開に合わせて「ヒゲゴジラVS仮面ノリダー」という公式パロディ回が放送された。ゲストヒロインとして大河内明日香(田中好子)も登場している。

ミュウツーの逆襲 - 本作と同様、バイオテクノロジーやクローン技術への警鐘ともいえるメッセージの込められた作品。また、本作ではミュウツーとある科学者死んだ娘を蘇らせるための研究の一環として作り上げられた存在とされており、誕生の経緯もビオランテと非常によく似ている。

ゴジラvsビオランテの編集履歴

2021/10/16 11:04:32 版

編集者:レオ

編集内容:親記事変更。