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(G)えでぃしょん

じーまるえでぃしょん

『Ⓖえでぃしょん』は、河下水希による漫画作品。2010年の『ジャンプSQ.19』創刊号より現在も同誌で連載中。

作品解説

少女漫画家を目指す鏑木あるとは、授業の合間にも投稿用原稿を描き、友だちの誘いも断って原稿を仕上げに飛んで帰ってきた。だが自室のドアを開けるとそこには時空の乱れが。それが消えると、そこにはベレー帽が現われ、中からG丸と名のるロボットが飛び出してきた。そいつは、未来では規制されて失われてしまった多くのあるとの漫画に憧れて、人間の身体を捨ててまでタイムスリップしてきたのだという。しかし、規制されたあるとの漫画とは、エロ漫画だった。理想と懸け離れた未来に戸惑うあるとだったが、ともかくも少女漫画の執筆を続け、やがて玉沢果凛佐治さえりという漫画友だちができてゆく。

そんな彼女たちが繰り広げる漫画描き生活と、強引にエロ展開に持ち込もうとするG丸によって巻き起こされるドタバタラブコメディである。

同人少女漫画→男性向けラブコメと進んだ作者らしく、ここぞというところで実感がこもっている。

登場人物

鏑木あると

本作の実質の主人公。16歳の高校1年生(女子高生)。少女漫画家を目指している。漫画を描くときには眼鏡をかける。エロ漫画家になるとG丸が語る自分の未来を嫌がっている。未来の道具を使うなどして強引にエロ展開に持ち込もうとするG丸としばしば喧嘩している(結局は巻き込まれることが多い)。焼き芋が好物。

G丸

百年後の未来からやって来た未来人。変態紳士。元はイケメンだったが、その時代に僅かに残されたあるとのエロ漫画を読み、規制前のあるととその作品に会いたくて、人間の身体を捨てて機械の体になってタイムスリップしてきた。それほどあるとのエロ漫画作品には惚れ込んでおり、あの手この手であるとをエロ展開に引きずり込もうとする。ベレー帽から、例の「あの青いヤツ」と同じように便利な(?)未来の道具を出す。

あるとの母

あると曰く「夢見がちで非常識でフツーの人と感覚ズレてる」。そのためか、あるとの知らないうちにG丸の存在を普通に受け入れ、仲良しになった。彼女のことをG丸は「奥さん」と呼ぶが、あるとには卑猥に響く。

玉沢果凛

あるとのクラスの学級委員長となった委員長気質の気の強いお嬢様。眼鏡はかけておらず、黒髪ロングヘア和服美人。G丸が初見の時に見抜いたように、実はツンデレ。ただし同性限定(つまり百合)。あるとがエロ漫画雑誌に投稿して(実はG丸が間違えて(?)投稿した)入賞したことを知り、百合漫画を描いていることをうち明けた。とはいえプラトニックが彼女の主義である。

佐治さえり

いつも眠そうにしていて天然ボケのようなおっとりした性格で、ふくよかな容貌の眼鏡っ娘。それとは裏腹に人知れずBL同人誌を作ってコミケに出品していた腐女子。漫画原稿用紙を学校に持って来ていて、下校途中で本格的な画材店に入るのをあるとと果凛が目撃して声をかけたことで判明。自室でBLを語り出すと、普段の様子からは想像できないほどのテンションになる。ただしBLといっても擬虫化という理解しがたいものだった。

紙屋ヒカル

『月刊エロギッシュ』で連載を持つエロ漫画家。G丸にとって、あるとと一二を争うお気に入りのエロ漫画家。その雑誌の編集部にG丸が間違って(?)あるとの原稿を持ち込んだことから、あるとにアシスタントの依頼が来た。「エロマンガから抜け出したよーな男の娘」(G丸談)……もとい、「少女マンガから抜け出してきた人みたい」(あると談)な華奢な美男子ドMで「生粋のド変態」。

表記ゆれ

Ⓖえでぃしょんが正式表記だが、「」が一部のコンピュータや環境・閲覧ソフト等が原因で表示できない文字であり、エラーの原因ともなりうるので、「(G)」と表記することが推奨される。

(G)エディション Ⓖエディション

G丸えでぃしょん G丸エディション

(G)EDITION ⒼEDITION - 単行本表紙の表記(奥付では「Ⓖえでぃしょん」)。

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