ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
編集内容:文化におけるワカケホンセイインコ
センシティブな作品

概要

全長37~43cm、体重120~130gと中型のインコの仲間である。アフリカ中部、南アジア低地から高地草原市街地公園に分布する。

英名はグリーン・パロット(green parrot)。

特徴

ヒヨドリより大きい緑色のインコで、が赤くてに黒い輪のような模様があることから別名「ツキノワインコ」とも呼ばれる。尾羽は細長く、は先が尖っている。食べ物は果実木の実等。

インコらしく言葉を覚え、また寿命も飼育下では30年とかなり長い。中型鳥相当のパワーがあり、クチバシで噛む力は強い。人には慣れるが気性が荒いため、初心者が飼うには難がある種である。

野生化や繁殖の事例が日本各地で確認されている。関東以外の個体群はその後姿が見られなくなった。東京周辺での繁栄ぶりは有名であり、場所によっては数百羽の群れを作って、にいることがある。

日本では1960年代にペットとして持ち込まれた。捨てられたり飼い主のもとから逃げ出した個体がおり1969年に繁殖が確認された。1992年の朝日新聞記事によると世田谷区三軒茶屋の鳥獣販売業者の鳥かごから約100羽が逃げ出したのが発端とされている。テレビ朝日系列「モーニングショー」2021年11月17日放送回において1970年代の出来事としてペットショップから数十羽が逃げ出した例が紹介された。複数回にわかる「供給」のためか、東京においては世代を超えて存続する大規模な個体群と化している。2000年代には確認されただけでも1000羽を超えた。2020年12月の段階で1500羽(ペットから野生化したインコ、関東中心に増加…30年で2倍)。

「モーニングショー」によると目黒区にコロニーがあったが、工事で住処を失う形で周辺地域に分散。神奈川県でも確認されている。

東京および関東での繁栄の理由として、猛禽類が少ない都市部の公園や住宅地の存在が挙げられる。餌台からの餌付けにによって餌を確保する個体も多い(日本鳥類保護連盟 ワカケホンセイインコ)。

日本以外では米国ハワイ州のオアフ島スペインベルギー、北西アフリカ沖のカナリア諸島などに移入している。

文化

インド神話の愛欲神カーマヴァーハナ(騎獣)はインコであるが、本種が乗り物として描写される事もある(1835年のフランスの書籍の図版の例)。

大英博物館に所蔵されている1820年頃の絵(解説リンク)ではシヴァの相の一つバイラヴァがワカケホンセイインコに騎乗している。

南インドではそれぞれパールヴァティーの相であるミーナークシー(Meenakshi)、カーマークシー(Kamakshi)、ラリター・トリプラスンダリー(Lalita Tripurasundari)といった女神がワカケホンセイインコを手に乗せた姿で描写される。

ヒンドゥー教寺院に本種があしらわれた例としてはインド・カルナータカ州ベンガルール(バンガロール)のシュリ・ヴァサヴィ・カニャカパラメー・シュワリー寺院(Sri Vasavi Kanyakaparame Shwari Temple)がある。

関連記事

親記事

編集内容:文化におけるワカケホンセイインコ