概要
ポケットモンスターシリーズ派生作品である『ポケモンコロシアム』主人公のデフォルト名。
正式には「レオ」「ユータ」「タツキ」の3種類があり、プレイヤーの任意で自由に付けることができる。一般的には「レオ」と呼ばれることが多い。月間コロコロコミックで短期連載されていた大内水軍によるコミカライズ「ポケモンコロシアムスナッチャーズ」でもレオの名が使われている。
ポケモンコロシアム及び続編のポケモンXDのキャラクター中、唯一年齢設定があり「17歳くらい」とされている。これは制作側が考えた「これまでのポケモンの世界とはちょっと違う、少し背伸びしたストーリーを作りたい」という理由によるものである(N.O.M 2003年11月号より)。
作中の活躍
ポケモン強奪組織「スナッチ団」に所属するエリートだったが、物語冒頭で組織の最新型スナッチマシンを強奪、さらに組織のアジトを爆破して逃亡する。この際レオが奪ったマシン以外の機器は全て破壊されてしまい、スナッチの技術を独占する形となった。
その後、心を支配された「ダークポケモン」を見分けることのできる少女ミレイと出会い、彼女と共にスナッチマシンを駆使して、謎の組織「シャドー」からダークポケモンを奪取・解放する旅を繰り広げることになる。
主な移動手段はバイクで、オーレ地方の荒野を駆ける。
その腕前
「狙った獲物は逃がさない」などエリートの肩書きに偽りはなく、ダブルバトルの状態でも正確にボールをヒットさせる腕前を見せる(本家のトレーナーは相手のポケモンが二体以上の場合、ポケモンに狙いを定めることができず、相手を一体に追い込むまでボールを投げることができない)。
また最初の手持ちからブラッキーとエーフィを連れており、この二体の進化にはポケモンとの信頼関係(なつき度)が不可欠であること、最初に覚えている技がわざマシンを使わねばならないものばかりなことから、練度の高いポケモントレーナーであることを裏付けている。
スナッチマシン
自ら組織から強奪、腕に装着した機械。この装置を装着した手から放った各種モンスターボールは「スナッチボール」となり、本来の性能はそのままにほかのボールに収められていたポケモンも強引にボールへ収めることができる。
余談
なお、寒色で統一された髪や服装など悪人っぽいデザインのせいで、雑誌やネットで今作の発売情報がリークされ、彼と敵が戦っている開発中の画面が公開された際はこちらが悪役と見間違えた人も多かった。元々の立場を思えば仕方ないと言えば仕方ないが…。
この点についてはさらに言うと、上記の通り背景の設定から物語中の活躍まで含めると英雄的な描写も悪人としての面も明確に描かれた、まさにダークヒーローといえるキャラ。しかしそんな複雑なキャラ造形でありながらもセリフや能動的な自己主張を行う描写が一切なく(ポケモンの主人公である以上仕方ないが)、劇中における彼の行動の殆どが物語の狂言回しを務めるミレイの主観に基づく形で展開されているため、レオ個人の目的や思想について窺い知る術はまったくと言っていいほど無い。
そもそも何で物語冒頭でスナッチ団を裏切ったのか、何故窃盗者という立場から一転してダークポケモンの救出という善行に協力することを決意したのかすらも謎だったりする。最初から悪事から足を洗うための行動と見れなくもないが、オープニングムービーではスナッチ団のアジトを爆破した際にものすごく清々しい悪人顔の笑みを浮かべている。公式からの声明も未だないため、この辺りの解釈は二次創作などにおいても人によって千差万別となっている。
ただし、続編のXDで彼の活躍を語った人物の口ぶりから考えるに、ダークポケモンを全てスナッチした後で、正体が割れてミレイを連れてオーレ地方を去ったか、出頭した可能性がある。
それでも、服役していたり、逃亡生活になっているような様子はなく、恩赦が認められた(ないし、それと引き換えにオーレ地方を去らなければならなかったか、スナッチマシンをポケモン総合研究所を差し出さなければならなかった)か、スナッチ団への所属自体が脅迫などによる不本意なものか、騙されていた事によるものである可能性も考察や二次創作次第では語られている。
終盤、エンテイ・ライコウ・スイクンの三体をシャドー幹部の手からスナッチするため、三匹を操るマスターとしての印象を持つファンもいる。
普通のポケモンを入手するストーリーイベントもあり、ダークポケモン由来のものを除けば最初のエーフィ、ブラッキーの他にプラスル、ピカチュウ、セレビィ、ホウオウの四匹が仲間になる。
……ピカチュウとセレビィは初回特典のディスクが必要だが。
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ポケモンハンターJ…銀髪や左腕の特殊機械など少し共通点がある