ゴキゲンな蝶になって きらめく風に乗って 今すぐ 君に会いにゆこう
無限大な夢のあとの なにもない世の中じゃ そうさ愛しい 思いも負けそうになるけど
歌手:和田光司
作詞:千綿偉功
作曲:千綿偉功
シングル発売日:1999/04/23
マキシシングル発売日:2004/08/01
概要
アニメ『デジモンアドベンチャー』の主題歌。無限大な夢のあとの1999年に発表。
この時代の子供向け番組で定番だったアニソンのように、タイトル・キャラクターの名前や必殺技を叫んだりすることはなく、悪い言い方をすれば「単なるタイアップ」と言われかねない。
しかし、デジモンと言えばこの曲というほどに作品を象徴する曲となり、1990年代のアニソンを代表し、今なおカラオケランキングのアニソン上位の常連でもあり、動画サイトでは歌ってみたや合唱したものが投稿されているほど愛され続けている。
またテレビ番組のアニソン総選挙でもトップ5に入ったり、2021年に放送されたクイズ番組「ドレミファドン!」ではアニソンイントロクイズで広瀬アリスが番組名ではなく曲名で回答したりもしている。(ドレミファドンのアニソンクイズは曲名ではなく番組名で回答しても正解になる。)
また「デジモンアドベンチャー=Butter-Fly」と印象付けられた事により、「デジモン主題歌=和田光司」の方程式もでき、後のシリーズでもその時に引退していた和田光司さんを復帰させてしまうぐらいに、このButter-Flyの影響力は大きかった。
そして、残念ながら2016年4月3日に病没されてしまった後には、メイン画像のような曲名タグ付き追悼イラストが十数作投稿されている。
余談だが、当初は『Seven』という別曲(本曲のカップリング)がオープニングになる予定で、これは主人公が7人であることに由来する。ところが、後に8人になることが決定したため、「朝に放送するから目が覚めるような曲を」ということで本曲に変更された、という経緯がある。
なお、この歌が歌われた当初は蝶がモチーフのデジモンは実装されておらず、次回作にてようやくバタフラモンが実装されたが、ドラマCD版にしか登場せず、この曲とも直接的な関係はない。
しかしながら、『蝶』という昆虫がシリーズにおいて特別な意味を持った事には違いなく、『02』最終話では及川悠紀夫が蝶に姿を変えただけでなく、『デジモンクロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~』にてその蝶がまさかのサプライズ登場を果たしている。
続いてゲーム作品の『デジモンストーリーサイバースルゥースハッカーズメモリー』にて明らかにこの歌を意識したと思しき、フーディエモンが実装される。
そして、無印アドベンチャーの完結作となる『LASTEVOLUTION絆』では新たなパートナーデジモンとしてモルフォモン、そしてエオスモンがラスボスとして登場する。
カバー
アーティスト
・遠藤正明
2020年2月21日に『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の映画上映を記念した『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』とのコラボが開催される。
その第1弾として同作のアイドル乙倉悠貴がカバーした本楽曲が実装された。
MVは他のカバー曲同様2Dのみ。背景モニターには勇気の紋章や、アグモンがグレイモンに進化する映像が流れる。
関連曲
- 勇気を受け継ぐ子供達へ
僕たちはここにいるよ 君が来るのを待っている
和田光司、AiM、宮崎歩、Hassy、太田美知彦、WILD CHILD BOUND、Sammy、谷本貴義などデジモンに携わったアーティストが歌い上げる楽曲で、デジモンアドベンチャーからデジモンフロンティアでの激闘を戦い抜いた選ばれし子供達、そしてこれからデジタルワールドに足を踏み入れる子供達へ向けた内容となっている。
歌詞中には「Butter-Fly」も登場。
- ヒラリ
未来へ in the sky 感じたままに
デジモンセイバーズ2期OP。「羽」や「風」など歌詞の所々に本曲を意識したかのような部分が見られる。
本曲が和田光司の復帰作でもあるため、「不死蝶のアニソンシンガー」と呼ばれる彼そのものを表した歌詞とも解釈できる。
奇しくも、この曲が使用された『デジモンセイバーズ』はアドベンチャーと同じくアグモンが主人公のパートナーデジモンであった。
彼にとっても思い入れのある曲らしく、ミニアルバム『re-fly』では『re-fly ver.』と題してカバー版も発表された。このre-flyというタイトル自体も蝶が再び飛び立つ様を表しているのは想像に難くない。