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ユキ(彼岸島)の編集履歴

2022-02-15 00:34:23 バージョン

ユキ(彼岸島)

ひがんじまのしもへいへ

坂下ユキとは、ホラー漫画「彼岸島」の登場人物。 エイム力の鬼であり、特にそのスナイパーぶりは物語終盤に猛威を振るった。

プロフィール

身長157cm
体重39kg
特技ピアノ、弓道
好きなこと商店街のみんなと遊ぶこと
嫌いなことのけ者にされること
作中での主な呼称「ユキ」「ユキさん」「女」「弓使い」
瀧本美織(映画)、山下リオ(テレビドラマ)
声優山寺宏一石田彰関智一(ショートアニメ版/彼岸島X)


「あったよ!概要が!」


「さぁ来なさい!蜂の巣にしてやるわ」


坂下ユキ、通称ユキは本編にて同じく明の親友である西山加藤、そしてケンちゃんついでにポンと同じ高校の同級生。

主人公である宮本明の想い人であり、幼なじみでもある勝気な少女。


そして卒業後の彼らは卒業式からまっすぐ彼岸島へと直行する事となるが、ユキは島へと向かう際に弓道の道具一式を自衛用の武器として選びんだ。


そんな彼女は物語の序盤こそ非力な非戦闘員に過ぎなかったが、チームのリーダー的存在であった篤の死後は弓の腕前を開花させるようになり、そしてケンちゃん感染→死亡後はさらに凄まじい上達を見せるようになる。

具体的に言えば邪鬼の両目を一発で貫き通す、数十体の吸血鬼を夜間にもかかわらず全員ヘッドショットで射殺する、西山の投げたダイナマイトを撃ち抜いて着火&爆破するなどそのスナイプ能力はもはや神業の域に達した。


(しかし、後日談である本土編では???となり...??)


「私の経歴...何とかならないかなァ」

彼岸島無印でのユキ


作中冒頭部にて、明の通う高校の同級生として登場する。

卒業後は宮本明西山らと同じく都内に進学予定だったようである。

その後のユキは作中冒頭にて突如として現れた吸血鬼に襲われるも、明やケンちゃん達とともに仲間との協力でなんとか吸血鬼を殺害。

行方不明になった明の兄宮本篤の行方を知るという女性、青山冷と出会う。

現在は彼岸島島内に居るという篤を取り戻すべく、意気揚々と島へと向かうこととなった。

当初、ユキは彼氏であるケンちゃんの猛反対により彼岸島へと向かう一行には呼ばれていなかったがどこからかそれを聞きつけたのか「仲間外れは嫌」として彼らのいるバスに追いつき、乗り込んでしまった。

そして当時の彼らは、まさかこの選択が彼らの運命を大きく左右することになるとは予想だにしていなかったのだった....


本編開始

上陸後のユキは明の前に姿を現した彼の兄、宮本篤と行動をともにすることとなり、戦闘において滅法強い彼の導きもあり一時は雅を討伐した彼ら一行はボートに乗って彼岸島を脱出。

しかし沖まで出たところでサンマ型邪鬼に捕まってしまった彼らはボートを破壊されてしまい島へと戻ることを余儀なくされた。


その後は幼なじみのメンバーの一人、長らく行方不明だったポンが吸血鬼ウィルスに感染しておりさらに亡者の姿へと変わっていることが発覚。

そして吸血鬼のボス、雅様への復讐の心に燃えて修行へと向かった明とは異なり、ユキは人里に残ることを選択した。


峡谷での戦い

(その後は西山加藤ケンちゃんらとともに約8ヶ月もの間人里で暮らしていたようである。)

そして人里が吸血鬼の襲撃を受けてしまい、ユキは吸血鬼達の食料として危うく誘拐されそうになってしまう。

が、偶然にもそこへ修行を終えた明が帰還。


明と篤、さらに師匠らが吸血鬼の襲撃団の主力である邪鬼太郎を巧みなコンビネーションで下し(師匠は今回戦ってないが)、そしてユキ達が無事人里へ戻れるか...といった時になんと雅本人が前線に姿を現した。

一時は明が戦闘不能になるも篤が犠牲となり人間側は脱出に成功、そして戦闘後のユキ達は人里で一人豚汁を作り続けていた西山に救われることとなる。

(また、この時に吸血鬼達の弓部隊が彼女達に浴びせた凄まじい矢の弾幕がこの後のユキの弓での攻撃にヒントを与えた可能性がある)


旧陸軍研究所〜篤戦

篤の死後、ユキは雅の弱点となる501ワクチンの回収に向かう明達に新しく弓スキルを習得した上で同行。

炭鉱内部に潜む数数多の邪鬼や吸血鬼達と戦う明を得意の弓の技術でサポートすることとなった。


そして炭鉱内部の住人である五十嵐一郎中佐の支離滅裂な思考・発言に悩まされつつ、明達一行は彼の案内で炭鉱最強の邪鬼、炭鉱の姫の前を通過。

その姫の前を一度は切り抜ける明達だったが帰路でさえ危険な炭鉱内を戻るのは容易ではなく西山の案で炭鉱内のトロッコを使用することに。

そして物理法則すら完全に見失ったトロッコの白昼夢のような挙動に頭を抱えながらも彼らはフルスロットルで炭鉱を脱出。

追ってきた姫の追跡さえ振り切ることに成功した明たちだったが、結果として501ワクチンは吸血鬼と化した篤に奪われていた上、ここまで彼らの旅をサポートしていた青山冷を失ってしまった。


そして彼女の命を張った提案により篤は明とのワクチンをかけた一対一の決闘の申し出に承諾。

そしてユキたちが見守る中での教会での死闘の末、宮本兄弟の兄弟対決は明の勝利という結果に終わった。


第一拠点 廃病院〜決戦

篤との決戦の後のユキは雅との最終決戦に突き進む人間軍のサポートを行い、邪鬼の一体足長ばあさんとの戦いでは西山らと協力して足長ばあさんの巣に向かって次々にタンスや床材等を投下。

邪鬼のホームグラウンドを破壊するなどして明の勝利に大きく貢献した。


しかしその後、明不在の中で人里を強襲した吸血鬼軍達の手により捕らえられてしまったユキは雅への献上品として吸血鬼の難攻不落の要塞へと連れ去れてしまう。

そして吸血鬼と化したケンちゃんがその要塞に潜入することで彼はなんとか堅牢な要塞の関所を突破。

晴れてユキの元へと辿り着いたケンちゃんはそのまま彼女を連れて無事脱出…かと思いきや、雅様本人が自ら視察しに要塞内へと赴いていたために脱出は失敗。

ユキはケンちゃんともども地下牢に入れられてしまい、彼女は吸血鬼としての吸血衝動を抑えきれないケンちゃんに危うく殺されそうになるもケンちゃんは自身の心臓を引き抜くことで自身がユキを殺害することを阻止。


思い通りにならず、台パンしてキレ散らかす雅様が速やかに部屋を退出した後、ユキは瀕死のケンちゃんと共に地下牢からの脱出を試みた。

そして事前より砦の外で明さんがスタンバイしており、ユキはケンちゃんに砦の壁の上から投げられる形で脱出した。


そして、心臓が無い状況下で&槍とかで胸を深く突き刺され、結構な深傷を負っていたケンちゃんはユキの脱出を見届けた末に「お前と出会えて良かった」とその場で静かに言い残した後、吸血鬼の砦内部で壮絶な戦死を遂げることとなった。


その後、最終決戦では流石にとの戦いではユキの弓を持ってしても太刀打ちできず、雅と明が戦う決戦の最中でもその様子を師匠達と共に地上から見守ることしかできなかった。

そして明が雅に敗北した後、ユキは他の人間達と同じく己の非力を噛み締めることとなる。


最後の47日間でのユキ


人類滅亡まで47日間の猶予を与えられた人間軍でユキはより一層弓の腕を上げており、多くの吸血鬼を殺害している。

また斧神との決戦では西山と加藤らと協力して明を援護したほか、邪鬼使いとの戦いでは西山のダイナマイトを自身の放った矢で撃つことで遠距離から邪鬼使いを爆殺。凄ェ!


しかし物語終盤、ユキは亮介とともに雅のいる研究所で戦うものの孤立無援となってしまう。

救援に現れた明に助けられる形で危機を脱し、明に同行することにした亮介と別れたユキは戦線を離脱。

その後、椿との死闘の末に亮介が戦死、さらに明がなんととの決戦で敗北してしまい人間軍が壊滅する中、ユキは西山らとともに彼岸島島内へ散り散りに逃げることとなる。

人間軍との戦いに勝利した雅は部下を引き連れて本土へと渡り、ユキ達レジスタンスはただそれを彼岸島から見守るしかできなかった。

(なおユキ達は行方不明となった明をてっきり死亡したものと思っていた。うっかりさんめ)


そして絶望の中でユキは西山と結ばれるも、本土から流れてきた噂である人々を救う救世主を藁にもすがる思いで信じてしまい、それを最後に西山に連れられたユキが彼岸島に帰ってくることはなかった。


そんなことは露知らず、それから数ヶ月後にリハビリを終えた明は打倒雅のために単身、吸血鬼に覆い尽くされた日本本土に渡ることとなる。

そしてそこで明が目にしたものとは....





<<以下、ネタバレ注意!!>>






48日後...でのユキ


「みんなを見返してやってよ 徹」


吸血鬼に支配された日本本土の大阪市で明は変わり果てた姿のユキ達と再開することとなる。

明が上陸するよりもずっと前に西山とユキは既に吸血鬼に襲われ感染してしまっており、吸血鬼となった彼女は吸血鬼達から日常的に嬲られ続け…そしてそんな絶望的な状況でも彼女は人間の血を飲むことを拒み続けた結果、過酷な生活の果てに遂にユキは邪鬼化してしまっていたのだ。


ユキは邪鬼化する直前に西山に対し「どんな手段を使ってでも のし上がってよ」と言い残しており、彼はその言葉通り邪鬼化したユキと絆を結ぶことで邪鬼化ユキを支配する事に成功する。

邪鬼化したユキはこれまで登場したどの邪鬼より規格外に大きく通天閣の屋上からでもその端が見えないほどの体躯を誇り、さらに口から無制限に生やせる血管針からは触れた生物の生命力を奪い取ることが出来た。

かくして彼はユキが変異した邪鬼の力で大阪を完全に支配下に置く事に成功し、そして吸血鬼達を恐怖により統治すべく「雅」と名乗ったのだった。

雅を名乗る西山は人間に対しても激烈極まりない迫害を続け、そんなまるでかつての西山らしさの残っていない彼の豹変ぶりに明は動揺する。

親友であった西山は今や吸血鬼化し、あのユキでさえも邪鬼となり明に牙を剥いていたのだ。

明は改心して自身と共闘するように西山に迫るものの...西山は明との和解の提案を拒否。



「...もう昔には戻れねェ 俺は変わっちまった 」


「今の俺は悪そのものだ」



戦闘が開始して即座に明が斬りかかるも西山はそれを難なく躱し、明を驚かせる。

そして不安定な通天閣の鉄骨からワイヤーアクションを行う明に対し、巨大な体躯を誇る邪鬼化したユキを操作して攻撃を行う。

足場を崩され防戦一方となる明に対し、西山はユキの邪鬼に僅かに残った人間時代の彼女の頭部を見せて動揺を誘う。



「ア...キラ... アキラ...」



ユキは邪鬼と化した今でさえも自分たちを助けに来ると信じて明の名前を呼び続けており、その姿を見た明は西山とユキの思い出、そして彼岸島に行く以前、友人だった頃の彼らの笑顔を思い出し慟哭する。

しかし、明は彼らの悲惨な現在の全てが雅の所為であると断じ、西山とユキの討伐を決意した。



触れた生物の生命力を吸収する血管針を操るユキの攻撃に苦戦を強いられる明だったが、通天閣にしがみ付いている腕を攻撃するなどして少しずつ戦局の立て直しを図る。

しかし、幾度となく攻撃を受けたユキが明への攻撃を躊躇するようになってしまう。

すると、西山はユキに対し明との戦場である通天閣そのものを攻撃するように指示。

通天閣は二つにへし折られ、明のいる展望台付近は遥か彼方大阪城まで吹き飛ばされていった。


西山は明の死体を確認すべく追跡を行うも、当然のように無傷だった明と至近距離で決戦となる。

今度こそ、とユキの血管針で優位に攻撃するも血管針を通天閣の内部に縫い付けられてしまった上、さらに明にユキの本体を斬られてしまう。

そして、体が崩壊を始めたユキの手に乗っていた西山は瓦礫の中へと落下してしまった。


瓦礫が上から降り注ぐ中、残骸と化した通天閣は邪鬼化ユキの重量を支えきれず崩落、そして荒廃した大阪の街に墓標のように直立した。



ユキの最期


一方、遥か上空から落下した西山の胸にはさらに落ちてきた鉄骨等が深々と突き刺さり、それは例え吸血鬼の体であっても再生が困難であることは明白だった。

そして身動きが取れず、とうとう追い詰められた西山を殺すか殺すまいか判断を渋るの前に、

既に意識など無いはずの邪鬼化したユキの本体が西山をかばうように覆いかぶさった。

西山はそんな彼女の様子に驚愕しつつ、明に対し「もうこれ以上醜態を晒したくない」と嘆き、

自身と同じく死が近づきつつあるユキの残存部位とともに彼に最期の介錯を頼む。

そして死の間際の西山は明に、自身がいつどんな時でも持ち歩いていたという写真を手渡す。


そこには彼岸島に向かう以前に明と西山...そしてユキの三人で撮った、吸血鬼とはまるで無縁の懐かしい青春の風景が写っていたのだった


「よく最近眺めてたんだよ この頃に戻れたらなぁって」


「形見としてもらってくれ 俺の宝物だ」


「さぁ斬れ明 二人一緒にだ」



明は泣きながら義手の刀を二人に向けて振り下ろし...

変わり果てた親友と最後まで片思いだった幼馴染みに自らの手で止めを刺した。


「ケンちゃんやみんなの所に 先に行ってるよ」



「西山徹 坂下ユキ

 本土にて散る_______」



彼らは死後、明の手で簡易な墓へと埋葬された。


まさか曲がりなりにも彼岸島のヒロインであるユキと親友の西山がこんな形で最期を迎えることになるとは誰も予想していなかっただろう。

(...ましてやユキの墓標が通天閣になるなんて、無印の頃のユキからは予想できるはずもなかった)


「余...談...ア"ア"...」


ちなみにユキの髪型や外見は彼岸島原作者の松本光司先生ェの過去作品であるクーデタークラブの主人公、松崎潤の女装時の姿とかなり似ていたりもする。...付け加えると潤は男性である。


そして完全に余談だが、彼岸島内で描写されているレジスタンス側の弓使いは大体いつも彼女一人の事が多かったりする。

シンプルに人材不足かもしれないが、そもそも揃いも揃って盾も持たず日本刀一本で特攻する忍者達にとり弓という武器自体が荷が重いのかもしれない。

もしかしたらワンオペで援護射撃をするしかないというこの環境こそが彼女を那須与一、あるいは彼岸島ゴルゴ13へと変貌させたのかもしれない。


西山は彼岸島序盤にて、自身と宮本明の居るグループのアイドルとも言えるユキに片思いしていると、同じくユキを狙う明にカミングアウトしているが...

当時の西山は「俺はまず彼女にそもそも恋愛対象として見られてない」と苦笑。

西山自身もユキとの仲をそういうもんだと割り切っており、明とユキの恋愛を心から応援していた。

ケンちゃんの死後はユキとイチャイチャする明を冷やかしたりなど、明×ユキルートは確定かのように思われた...

...なおその後、どんな運命の悪戯か西山はユキと結ばれることとなった。

ちなみに西山は卒業式でも後輩に告白されているほか、吸血鬼との死闘を繰り広げる彼岸島島内においても吸血鬼の女性、月島奈々と両思いになると言うラブコメを展開している。

いや、あの...主人公の恋愛運全て吸い取ってませんか...?

(西山はあの小説版では女性主人公である千春にも恋心を抱かれていた。ちくしょう。)


そして本土編ではなぜかその西山は何ら発明品を使用せず邪鬼化したユキを後方からけしかけるだけで自身は逃げに徹する、という驚異の弱体化っぷりを見せつけた。

連載中は読者からもその点をたびたび指摘されており、皮肉を込めてポケモントレーナーアホが感染ったなどと散々言われている。


そういえば、本土編のユキのエピソードは彼岸島慣れしてないと原作を読むのはまあまあ厳しいかもしれない。非常に今更かもしれない。

一応ここは天下のPixiv百科なのでそれらしく解説をまとめてはいるが、原作だと未成年に見せるにはやや憚られる内容の表現が連発されるので留意されたし(超今更)

「読みたいけど脳は破壊されたくない...」という方の場合、まずは彼岸島48日後…166話等で耐性を付けることなどをオススメします。


「待って...その...表記ずれは...」

ユキ

坂下ユキ


「あったよ!関連項目が!」


宮本明 宮本篤 師匠

吸血鬼 邪鬼

西山 立体起動

彼岸島迷台詞集 彼岸島

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