概要
『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の主人公、星馬烈の三代目ソニック。フロントウイングと3段フラップが付いた大型ウイングが特徴のエアロマシン。フロントカウルはサイクロンマグナムと同じ様に、小型化されている。必殺技は「ハリケーンパワードリフト」(後述)。キットではスーパーTZシャーシが発売された他、現在ではARシャーシを使ったプレミアム版、TZ-Xシャーシを使ったアミューズメント限定の21st Century editionが登場。
2019年にツイッターで行われたミニ四駆総選挙では4位を獲得。弟の星馬豪が扱うマグナム系のマシンがベスト20位以内に3台ランクインしているのに対し、ソニック系では唯一のランクインとなった。
誕生経緯
原作とアニメで誕生経緯が、異なっている。
原作では
WGP開催前。弟や他の仲間達は大幅にマシンを進化させたが、『自分だけ今のままで大丈夫なのかな?』と思い始める。
そんな中、日本にやって来ていたNAアストロレンジャーズのブレット・アスティアと公園での練習走行中に一戦交え、敗北。ここで「マシンの限界」を悟る。
四六時中マシンと向き合い、食事中でも調整やプランを練り(その時は、豪がフォローし母を静止した。)、徹夜をして図面と向き合っては何度も引き直し、豪と協力して見事完成させた。
最初はフロントウイングが付いていなかった。その為、風のある所でテストした際、フロントのダウンフォースが足りずに不安定になってしまい、コーナリングどころかストレートもままならなかった。そこで烈はソニックの気持ちになろうと即席でお手製のハンググライダーを作り、自分の体で風を感じてヒントをつかみ、フロントウイングをつけた。
作中ではアストロレンジャーズ戦にて第2走者となり、ここでデビュー。大きく離されていたが持ち味である【安定した堅実な走り】で徐々にハマーDに追いつき、最終的に逆転した。しかし、原作で活躍したのはこのシーンぐらいで、ロッソストラーダ戦でディオスパーダに破壊されてしまう(元凶は自分達の判断を過信して豪をチームから追い払おうとした烈達)。一度修復はしたが、セッティングの出来ていないビートマグナムに負けてしまう。新型シャーシを使ってもう一度勝負して勝つものの、烈自身が納得できず、ニューマシンを作ることになった。
アニメ版では
45話から登場。
サイクロンマグナムに焦りを感じていた烈。「マグナムみたいに壊れたわけじゃない、まだまだ速くなる」と思った烈はVソニックを改造したのだが、走り方が変わってしまった。
そのため豪から『こんなのソニックじゃねぇ! わけがわからねぇヘッポコピーマシンだ!!』と言われる。
自分も間違いに気づき、改めてソニックを進化させることを決意。プランを練っている中、岡田鉄心に連れられて大神博士の元で開発。しかし烈はバトルマシンを作る気はさらさら無く、「バトルマシンは俺たちに追いつくスピードがあるからこそアタックできる。その速さの秘密が知りたい」と、観察眼からである。
一度、レイスティンガーとブロッケンGと組手を行い【ソニックを進化させるための鍵】を見つけた。そこから工作室を借りてVソニックのボディを加工したり、大神博士に【シャーシの製造システム】を借りて専用にシャーシを製造したり、風洞実験を見せてもらったりして組み上げていく。
【土屋博士のセイバーの技術に大神博士の技術、豪の技術が合わさったスーパーマシン】として進化を遂げた。
ちなみに名づけの親は土屋博士。
車体全体が翼の役割を果たすウイングカーとなっている。新規製造したシャーシもサイクロンマグナムの【シャーシ一体型サイドローラー】を参考にしており、全体的な形状は似ているがシャーシ底面にはウイングが形成されている。サイクロンマグナムと同じスーパーダウンフォースマシンとなっている。
キットとは違いが多く、挙げていくと
- ウイングのマシン名のロゴのフォント、及びウイングサイドのロゴ(アニメはそれが無い)
- フロントカウルのカラーリング及びヘッドライト
- シャーシの裏。整流板がTZシャーシのそれと違い、長い整流板が4つである。
- フロントウイングの形状が微妙に違う他、ロゴがアニメには無い。
など。また、サイドローラーが付いている。これに関しては後のバスターソニックも同じである。ただし、実際のハリケーンソニックにこれをするとローラーと後輪カウルが干渉する。
作中では最初の相手はサイクロンマグナム。ビッグレースでのデビューはSGJCで、総合優勝も果たした。その後のウインターレースでは3位。
アニメ版の『爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP』ではフロントウイングが可動するようになった。
リタイヤしたことは数えられるほどしか無く、全体的な成績も良い方。しかし、92話では烈自身の焦りから本来の走りを失ってしまい、無理をした結果コースアウト・大破してしまった。修復はできるようだったが、烈が修復せずにバスターソニックに進化させる決断を下した。
必殺技について
技名は「ハリケーンパワードリフト」。パワードリフトはモーターの回転数を落とさずにコーナーをクリアすることが出来る。
作中(アニメ)では最初にやったのはブロッケンGで、「フロントモーターマシンの特徴」とされていた。ハリケーンソニックはリヤモーターだが、可変フロントウイングで前のダウンフォースを強くしたことでこの技が可能になったと思われる。
Return Racers!!では
3話・4話に登場。クラッシャージローのビークスティンガーGに勝負を挑まれる。途中でサイクロンマグナムを守るために犠牲になったが、ジローがどさくさに紛れて修理し、バトルマシンに魔改造されてしまった。マシン全体に棘が付き、フロントノーズには骸骨が付いていた。更にレイスティンガーと同じレーザー誘導システムであった。その後、マグナムもろとも再び破壊されてしまう。烈・豪の手でサイクロンマグナムと合体し、ボロボロになりながらもビークスティンガーGに勝利した。
余談だが、1コマだけシャーシが1997年のグレートジャパンカップ特別仕様のTZシャーシになっていた。ただし、このシャーシはビートマグナムの初期発売分に付属していたものに加え、ハリケーンソニックが発売したのは1996年末である。
関連タグ
爆走兄弟レッツ&ゴー!! 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 星馬烈 ソニック系 ミニ四駆
バンガードソニック-前マシン
バスターソニック-後継機
マグソニック:最初の頃に豪が生み出したマシン案。 車体の底にプラ板を貼ってウイングカーにしたもの。最初は却下したのだが何の因果か、本機に採用されている
サイクロンマグナム:原作で豪と一緒に生み出したマシン。烈がモーターボックスとギアボックスなどの動力・駆動系 豪がボディの形成を分担した