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アルティメット悟飯の編集履歴

2022-03-19 20:45:11 バージョン

アルティメット悟飯

あるてぃめっとごはん

アルティメット悟飯とは、漫画『ドラゴンボール』の登場人物・孫悟飯が潜在能力を開放し最強の戦士となった姿の通称。全ての時代の悟飯の中で最強形態。

こっちだ ウスノロ

勝てんぜ おまえは…


概要

魔人ブウ編」において、孫悟飯老界王神によって潜在能力を限界以上に引き出してもらった状態の通称(後述)。見た目には超サイヤ人のような派手さはないが、その戦闘力は超サイヤ人3以上であり、悟空はもちろん、フュージョンして超サイヤ人3に変身したゴテンクスをも凌駕する。加えて変身中にかかる身体への負担もないという。また、超サイヤ人3の弱点であった変身の時間制限も見られない。そもそも超サイヤ人になるとパワーダウンするという。これらの要素から原作においては合体戦士を除く単独の戦士の中では最強とされていた。


超サイヤ人のような金色の激しい光を放つこともなく、髪や瞳の色も普段の黒のままだが、目つきは超サイヤ人と同じ鋭いものへと変わる。髪型も変化し、前髪が一房垂れる。(ドラゴンボール超)。また、通常よりも首が太くなるなど筋肉が隆起している描写もある。

このように外見的な変化は薄いが、内面的には大きく変わっており、初登場時は師匠であるピッコロが「以前とは気の種類が違う。甘さも消えている」と評し、姿を見るまでは悟飯だと気付けなかったほどであった。 戦闘時においては性格や口調も冷徹かつ自信に溢れたものに変化する。

ただ、ドラゴンボール超においては大きな性格の変化は見られない(優しさとは違う甘さや油断する悪癖を見せなくはなったが、それ自体はこの形態と関係あるかというとピッコロとの再修業の中で身についたものとも言えるので微妙なところである)。


この変身は超サイヤ人のように決まった倍率がなく、もし修行を怠って戦闘力が減っても、その減った分は眠れる「潜在能力」となり、アルティメット変身の倍率に加算されていくため、変身さえできれば当時の力を取り戻せる。


良く勘違いされるが、アルティメット形態は変身であり、通常時がアルティメットに差し替えられたわけではなく、通常時は別で存在しており悟飯の意思でON/OFFができる。

これが認知されていないせいか、『ドラゴンボール超』では通常時は前髪なしでアルティメット時だけ前髪が降りる。という外見的な区別を行なっている。


なおこの潜在能力解放のためには、まず老界王神の謎のダンスによる儀式が5時間、能力の解放には20時間を要する。


活躍

悟天トランクス、ピッコロたちのピンチに駆けつけ、圧倒的な実力で悪のブウを追い詰める。しかし、ブウがゴテンクスとピッコロを吸収したことで形勢が変わり逆に圧倒されてしまう。その後、事態を見かねた老界王神の計らいで生き返った悟空が助けにやってくるも、スキを突かれ悟飯はブウに吸収されてしまう。後に体内に忍び込んだ悟空ベジータによりピッコロやゴテンクス(体内で分離して悟天・トランクスに戻っている)共々救い出されるが、気を失っている間にブウにより地球が破壊され、仲間たち諸共爆発に巻き込まれ命を落としてしまう。


このように原作最強の戦士と言われているものの、原作において勝利したことは一度もない。長い時間を掛けて変身した(界王神の勘違いによりゼットソードで修行していた期間も考えると更に時間を費やしている)にもかかわらず、結局この悟飯が際立った活躍を見せることのないままブウ編は終了し、主役の座までも悟空に返上してしまった。原作終了後に制作された映画でヒルデガーン破壊神ビルスにもこの姿で挑むもまったく歯が立たず、敗北している。アニメ、『ドラゴンボール超』でも、容姿が変化していないが、アルティメット形態でビルスに挑んでいる。

(ブウを使った攻撃で、変身を維持できないほどのダメージを喰らい敗北している)


その後は学者となり、戦いから遠のいていたためか、『復活の「F」』では遂にこの変身ができなくなり、超サイヤ人に変身するようになった。原作最終回ではアルティメットの顔つきに戻っているが、戦闘シーンがないため実力は不明。『ドラゴンボールGT』、及び『ドラゴンボール超』の一部エピソードでは、目つきこそアルティメット状態だが、その力は失われているようで超サイヤ人に変身して戦っていた。


映画『龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』では、ヒルデガーンに挑むもビーデルが攻撃を喰らったことで注意がそちらに向き、その隙を突かれて尻尾で締め上げられて気絶してしまった。

(ヒルデガーンは不意こそ突いたものの、その実力はゴテンクスを一撃で気絶させるほどである)


『ドラゴンボール超』においては、力の大会に向けたピッコロとの修行で、「全力を出せ」とのピッコロの呼びかけに応え、超サイヤ人、超サイヤ人2を経てついにアルティメットの力を開放。アルティメット悟飯が完全復活した。

その後、悟空と試合した際にはこの姿になった悟飯に対し、悟空は自分を鍛えるために強者との戦いを求め力の大会に臨んでいたが、自分の傍に悟飯という強者がいたことを思い出したという趣旨の発言まで言わせるほどになった。

また、この時に超サイヤ人にならないことについて、「僕が目指すのはまだ誰も見たことのない究極の姿。父さんとは違うやり方でそこを目指します」と発言している。

互角の戦いを見せたが、悟空に本気を出すことを望んだため使われた超サイヤ人ブルー界王拳相手には敵わず敗北。しかし悟飯の底力を再確認した悟空により、第七宇宙のリーダーに任命される。


そして、力の大会本番にて、第十宇宙の戦士オブニに見事勝利する。しかし、オブニが落ち全員脱落となった第十宇宙は消滅してしまう。消滅の直前、悟飯はオブニの家族写真を見つける。その家族写真を悟飯は複雑な表情で見つめていた。

上記より、アルティメット形態での初勝利は、本人にとってはあまり快いものではなかったことが窺える。


それ以降は相手を殺してはいけない大会のルールがあったため、使っていなかったが、多くの同胞と合体した第6宇宙のナメック星人二人相手に全力で戦っても殺す心配がないと判断して使用。

自分が二人を相手にしてピッコロにとどめを刺させるという戦い方で勝利する。

この時にはかつて自分の盾になったピッコロを今度は自分が盾になるという、かつてのシーンへのオマージュと思わしきシーンを見せている。

その後も前髪が垂れ下がっているため恐らくこの形態を維持し続けていた。


最終的にはディスポの超最高速モードに対応できなかったフリーザに手助けする形で共闘。

2人でも対応できないスピードに対抗して、自分が囮となりフリーザに技を放たせてディスポの素早さを封じ、そのまま追い詰める。

フリーザの消耗によって技がとかれたものの、そのままディスポを捕らえ、自分ごと攻撃させて脱落することになった。


呼称について

「アルティメット悟飯」という名称は、原作には存在しない。あくまでも通称である。

後年のゲーム作品などでは「最強の戦士」「真の力の解放」「老界王神の潜在能力解放」「究極悟飯」「潜在能力解放」など、様々な表現がされていたが、『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズにおいて「アルティメット悟飯」の呼称が用いられて以降は、他のゲーム作品やグッズ展開においてもこの呼称が用いられることが多くなり、「ドラゴンボール改」では、サブタイトルに「究極(アルティメット)悟飯」の名称が使われた。


原作終了後の扱い

超サイヤ人2と同じく、外見上の変化に乏しいためか大体の場合扱いは良くない。悟飯自体の扱いも(主役になれなかったこともあり)大変悪いのだが、特にアニメ制作陣がアルティメット悟飯の存在そのものを理解していないような描写が多々存在する。

ブウ編終了直後はスタッフもこの形態の扱いに困惑していたようで、『Z』での一部エピソードや映画『龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』では、アルティメット化前の顔つきの悟飯が描かれている。特に『龍拳爆発~』では、通常の悟飯が超サイヤ人に変身するようにアルティメット悟飯に変身している描写が見られ、ゲーム『ドラゴンボールZ 真武道会』では、この設定を汲んで悟飯の変身形態に設定された。

『GT』では、『神と神』から始まる一連の設定が作られる前に、何の説明もなく超サイヤ人に変身したことで視聴者からは反感を買った。

そして『神と神』では、予告の段階で超サイヤ人悟飯が登場したことで、『GT』の再来かと多くのファンを失望させた。しかし、その後は当該シーンがアルティメット悟飯となるよう修正された。(ビルスにあっけなくやられてしまう点は変わらないのだが…)また、悟空にパワーを送るシーンでは超サイヤ人に変身している。


こうしたわかり辛い要素もあり、設定に反してまったく活躍の機会が設けられないのが現状である。さらに悟空、ベジータが超サイヤ人ゴッド超サイヤ人ゴッドSS超サイヤ人4といったさらに強力な形態に覚醒したことで単体最強の地位も失われてしまった。

ドラゴンボールヒーローズ』では、超サイヤ人3より強いこの形態があるにもかかわらず、何故か超サイヤ人3に変身する青年悟飯を登場させている他、超サイヤ人4に変身する悟飯も登場するようになり、結果的に最強形態のお株まで奪われてしまうなど不遇な扱いが続いている(あくまでそのゲーム内の設定ではあるが)。


悟飯は使っていないが、身勝手の極意という超サイヤ人とは異なる形態も現れ、超サイヤ人ではない強化形態という特殊なポジションもオンリーワンなものではなくなってしまった。


ただし、ドラゴンボール超の宇宙サバイバル編にて再登場した際は、周りのインフレが進んでいたため最強の戦士ではなくなって、強敵との戦いは悟空やベジータが目立つものの、どちらかと言えば強者側としての活躍が見られた。

また、共闘の際も自分を囮にして仲間に技を使わせるという作戦で戦果をあげており、悟飯らしい戦いを見せたと言えるだろう。


ゲーム

対戦ゲーム

対戦ゲームの初出はSFC版ドラゴンボールZハイパーディメンション。

その後ドラゴンボールZシリーズやSparking!シリーズなど魔人ブウ編キャラが扱われる大体のゲームには出演している(一部青年期悟飯がいるのにアルティメットが無い場合も)。

Sparking!シリーズでは変身形態というよりは純粋に別キャラクター枠で参戦。


最新作ドラゴンボールファイターズにも参戦。

(孫悟飯(青年期)名義。メテオ必殺技で超サイヤ人にも変身するが、見た目や攻撃の動きはほぼアルティメット)


基本的にどのゲームでも能力が高く、超サイヤ人3孫悟空並だが、超サイヤ人3は気力などの消費や回復に難がある場合が多いのに対し、アルティメットはそれらのデメリットは基本的にない。


ドラゴンボールファイターズでは攻撃の手数が多く、立ち弱攻撃連打だけでも攻撃回数や速度が早く、更に下段攻撃がデフォルトで混ざるため固めやすい。

発生時無敵技(ジェットアッパー)や、しゃがみガードで防げない技(アルティメットバックアタック)などもありその場その場の切り返しや突破力もある。

ただし相手を吹き飛ばしたあとの遠距離追い打ち超必殺技が3ゲージ消費のメテオ必殺技しかないので、空中コンボで相手を叩き落とす時は締めにアルティメットバックアタックを組み込めるようにして真下に叩き落とすようにすると良い。


ドラゴンボールゼノバースシリーズではプレイヤーアバターも「潜在能力解放」が使用可能。無印では老界王神との修業を得て、『2』では進級試験を最後までクリアすることで会得できる。外見的な変化は殆どないが移動速度が攻撃力などまんべんなく強化される。加えてデメリットもなく、どの種族でも使えるので使い勝手がいい。

『ゼノバース』のストーリーでは、わずかだが魔人ブウ(純粋)と戦うシーンがある。しかしいきなり地球を破壊されてしまったため敗北する。ドミグラの魔術によって強化されたブウ(悪)とも戦ったが、同じ理由で敗北している。


ソーシャルゲーム

ドラゴンボールZドッカンバトルでは、「アルティメット孫悟飯」の名が付くキャラクターが14体とそこそこな数が存在する。(2021年6月現在)


特にフェス限定技属性版は、アルティメット変身前の時点で必殺技を撃つ度に自身のATKが大幅上昇する攻撃型でありながら、同時に必殺技を撃つ度にDEF大幅上昇+全ての攻撃をガード(敵の攻撃が全て不利属性扱い)の超防御型を併せ持つ性能。この防御性能があまりにもイカれており、現行の最難関クエストである「極限スーパーバトルロード」や「破壊神集結」においても苛烈極まる敵の攻撃をサポートアイテムを一切使わず涼しい顔して受け止めるなど、その常軌を逸した防御力を遺憾なく発揮している。

そこに5ターン目以降いつでも変身できるアルティメット状態になると、変身前に積み上げたATK•DEF大幅上昇分と全攻撃ガードを引き継いだまま、更にスキル効果で「ATK大幅UP&特定条件下で自身の攻撃が全て効果抜群」が付与され攻撃性能にまで拍車が掛かる。変身前の必殺技発動回数によっては下手なLRキャラを余裕でぶっちぎるほどの火力が出る

実装からそろそろ一年が経とうとしている中、現在進行形で評価が上がり続けるキャラクターであり、今後も腐らぬ活躍が期待されるなどゲーム内でも最強候補に挙がる程の「究極」と呼ぶに相応しいキャラクターとなっている。


弱点らしい弱点と言えば、隣り合う味方キャラと同じスキルを持っていると発動する「リンクスキル」のラインナップが汎用性に乏しく、超サイヤ人が覇権を握っている超属性においてそれらサイヤ人達と繋がれず、隊列次第ではリンクスキルによる繋がり阻害してしまう可能性を孕んでいるということだが、裏を返せばそれはコイツ単体で性能がほぼ完結してるということの証明にもなるであろう。


余談

PSゲーム『FINAL BOUT』の攻略本では、冒頭の台詞があろうことか「勝てんぜ、お前には」と誤植されてしまっていた。

同誌は他にも隠しキャラクターの出現コマンドが間違っている等誤植が多く、後にVジャンプ本誌にて謝罪と訂正が行われている。


関連タグ

ドラゴンボール ドラゴンボールZ

孫悟飯 魔人ブウ

ピッコロ(潜在能力解放)

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