概要
原作は池原しげと(本名の池原成利名義)、小林檀。
『鋼鉄ジーグ』『マグネロボガ・キーン』に続く、マグネロボシリーズの第3弾であるが、スポンサーのタカラは『ゴワッパー5ゴーダム』を第2弾としているため、マグネモシリーズとしては第4弾となる。
磁石で各パーツが合体したり、状況に合わせてパーツを交換するのはジーグやガ・キーンと同じコンセプトであるが、バラタックは司令機からテレパシーで遠隔操縦する形式となっている。パイロット5人がそろっていなければまともに動かすことができないため、シリーズの中でもチームワークを重視した演出を行っているのが特徴(『戦隊』とついているのはそのため)。スーパー戦隊が始まっているこの時代では『戦隊』と名乗っている作品がいくつかあるが、本家戦隊のようなチーム構成なのはこれだけである。
もう一つの特徴として、ロボットアニメとしては初となるギャグ路線のストーリーがある。バラタック・シークレット側はまじめに地球防衛をしているのに対し、ゴルテウス側はとんでもない作戦で相手を翻弄させるのである。
サブタイトルも「パンダが欲しい!」や、最終話の「もう、終わりでーす」など、ロボアニメとしては珍しいものが多いのもその影響が大きい。
あらすじ
地球から11光年離れたイプシロン星のシャイディーン総統は、地球の加藤博士が研究している惑星間を自由に移動できるタイムリンクル理論の存在を危惧し、地球に特使を派遣して加藤博士に共同開発を提案しようとしていた。
だが、親善使節団(シャイザック)を任された爬虫類型人類である司令官ゴルテウスは、自らの欲望(我侭)を優先させて命令に背き地球侵略を開始してしまう。
そしてタイムリンクル理論が完成することで、母星に越権と不祥事が発覚することを恐れたゴルテウスは、加藤博士の家族を人質に取り研究を止めさせようとする。
母と兄を人質に取られた加藤博士の息子ユージは仲間達とともに、合体指令メカ・ペンタゴラスと状況に応じ変形合体が可能な巨大ロボ・バラタックでゴルテウスのムチャクチャでヘンテコな作戦を阻止していく。
キャスト
バラタック・シークレット
- 加藤ユージ(三ツ矢雄二):本作の主人公だが、「ロボのメインパイロット」でも「チームリーダー」でもないと言う異色の主人公。
一応、「ロボを作った博士の血縁者」ではある。
- 橘マキト(水島裕):劇中では一貫して「マック」と呼ばれる沈着冷静なチームリーダー。表向きにはバラタックを製作した人物とされているが…。
- ユリ(潘恵子):バラタック・シークレットの紅一点。体操選手及びファッションモデルとして活躍し、家事全般にも長けたハイスペック美少女。超能力ではテレパシーや予知に優れる。
- ディッキー(石丸博也):力持ちの「太った3号」ポジションだが体格はデブではなく巨漢であり、性格も第一話でトロッターの操縦に不慣れなユージに操縦方法をテレパシーでレクチャーするなどの描写から「頼れる兄貴分」的な面が強い。
透視に長けている事から入浴中のユリを覗き見するなどスケベな一面もある。
- フランコ(つかせのりこ):サイコキネシスとメカニックの扱いに長けた最年少メンバーで、普段から手持ちの櫛で髪型をリーゼントに整えるなど、所謂「ヤンキー文化」にハマり気味のコメディリリーフ。
- 加藤博士(永井一郎):ジュン・ユージ兄弟の父であり、タイムリンクル理論の研究者にしてバラタックの製作者。
- 加藤ミア(山口奈々):加藤博士の妻であり、ジュン・ユージ兄弟の母。
- 加藤ジュン(古谷徹):加藤博士夫妻の長男でユージの兄。終盤で母共々脱出に成功し、最終話ではタイムリンクル理論の総仕上げで手が離せなくなった父の代わりにバラタック・シークレットの指揮を執る。
シャイザック
ゴルテウス司令官(大塚周夫)
ガエル親衛隊長(永井一郎)
ゴブラ博士(肝付兼太)
ジュリアス副司令(野田圭一)
シャイディーン総統(田の中勇)
その他
出目監督(田の中勇)
ミヨ(野村道子)
ルリ子(川島千代子)
パカパカ(つかせのりこ)
マサシ(山本圭子)
貫太郎(戸谷公次)
ユカリ(小山茉美)
コソット(青森伸)
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