概要
栃木県宇都宮市に存在する、JR東日本の駅。東北新幹線、JR宇都宮線(東北本線)、JR日光線が乗り入れている。
新幹線はなすの全列車、やまびこの大部分、山形新幹線つばさの一部が停車する。はやて、はやぶさおよび秋田新幹線こまちは一切停車しない。
なお、東北新幹線は当駅以北が320km/h運転可能エリアとなる。
宇都宮線は当駅を境に運転系統が分断されており、黒磯方面もしくは東京方面に向かう場合は必ず当駅で乗り換える必要がある。
路線数や停車本数はあちらの勝ちだが、利用者数はこちらのほうが多い。
また、東武駅と区別するために当駅をJR宇都宮駅と呼ぶことも多い。
なお、当駅の西口にヨドバシカメラがあるが、高崎駅のビックカメラに売り上げ面で負けている。
西口は旧来の住民が多く、東口には新住民が多い傾向がある。
駅ビルは主に新幹線の高架下の方に存在しており、2階には八重洲ブックセンターやお土産などがここにある。
尚、改札は2階にあり、1階は在来線ホーム、3階は新幹線のホームとなっている。
東口は現在はLRTの工事に着手している。
駅構造
新幹線
相対式2面4線の高架駅。
16両編成対応で中央に通過線を挟む。
乗り場 | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 東北新幹線 | 下り | 那須塩原・福島・仙台駅・盛岡・山形・新庄方面 | 下り待避線 |
2 | 東北新幹線 | 下り | 通過線 | 下り本線 |
3 | 東北新幹線 | 上り | 通過線 | 上り本線 |
4 | 東北新幹線 | 上り | 那須塩原・小山・大宮・東京方面 | 上り待避線 |
在来線
単式・島式3面5線の地上駅。15両編成対応。
6番線は貨物線用の待避線。
歴史
1885(明治18)年に当時の日本鉄道宇都宮駅として開業。
また、この頃駅構内で販売されていたおにぎりが日本初の駅弁と言われているが、これには諸説ある。
駅は宇都宮の中心市街地(現在の東武宇都宮駅付近)を避けるように設置された。
翌1886(明治19)年には、宇都宮〜那須(現・西那須野)間が、1890(明治23)年には現在の日光線が開通して宇都宮駅に乗り入れた後、1906(明治39)年に国有化。
以降、1982(昭和57)年に東北新幹線が開業したことを除けば、当駅に直接乗り入れている路線は日本鉄道時代のままである。
設置場所に中心市街地を避けた理由
何分、古い時代かつ民間企業のことなので理由ははっきりしていないが、概ね以下のようなものではないかと推測される。
中心市街地を避けることで用地買収を迅速に済ませたかった
既に住民が多く住んでいるエリアより、そうでないエリアの方が用地買収は比較的容易である。
また、宇都宮は城下町で、中心市街地付近には寺社仏閣が多い。
これらを避ける、あるいは交渉して敷地内を通過させて貰うよりは、市街地を避けた方が建設期間を短縮できる。
東北方面への延伸を前提として線形や建設距離に無理のないルートにする必要があった
当時の東北本線の建設目的は、あくまでも東京対東北の長距離輸送能力を強化することであった為。
中心市街地の高低差のあるエリアを避けたかった
宇都宮の中心市街地付近はほぼ平地であるが、南には宇都宮城、中心部には二荒山神社、北には八幡山といった台地があり、鉄道はそこを避ける必要がある。
すると、仮に用地買収の問題がなかったとしても、ルートは以下の2択となる。
- 現在の国道119号線に沿って北上し、宇都宮市役所付近で東へカーブして宇都宮城と二荒山神社の台地の間を抜けるルート
こちらは、線形に無理が出たり、距離が伸びて建設コストや将来のメンテナンスコストが増大するリスクがあるし、ルート取りによっては中心市街地を分断してしまう可能性も出てくる。
- 田川と宇都宮城の間(県道35号線沿い)を北上するルート
線形的な問題は少ないが、田川のすぐ側を走る区間が長く、洪水時の被害が現行ルートより大きくなる恐れがある。
そして、いずれのルートであっても、当時はまだ宇都宮城の堀が埋め立てられる前であり、通過ルートの制約は現在以上に大きかったと思われる。
利用状況
利用状況比較表
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 35,416人 | 70,832人 |
2009年(平成21年)度 | 34,160人 | 68,320人 |
2010年(平成22年)度 | 33,985人 | 67,970人 |
2011年(平成23年)度 | 34,023人 | 68,046人 |
2012年(平成24年)度 | 35,018人 | 70,036人 |
2013年(平成25年)度 | 36,176人 | 72,352人 |
2014年(平成26年)度 | 35,769人 | 71,538人 |
2015年(平成27年)度 | 36,421人 | 72,842人 |
2016年(平成28年)度 | 36,584人 | 73,168人 |
2017年(平成29年)度 | 37,586人 | 75,172人 |
2018年(平成30年)度 | 38,324人 | 76,648人 |
2019年(令和元年)度 | 37,724人 | 75,448人 |