「決して嘘をつかない者…探せ、タロウを」
演:和田聰宏
概要
桃井タロウの育ての親。21年前、ジョギング中に偶然タロウの入ったカプセルを見つけ、中に入っていたタロウを拾った。タロウと出会ってから加齢していないらしい。
作品開始時点では何らかの罪を着せられバーチャル空間の牢獄に捕らえられているが、アバターとして外の世界に姿を現すことができる。
不思議なサングラスを配って桃井タロウのお供として4人を集める。
特に鬼頭はるか/オニシスターとは自らの元に招いたり、アバター姿で彼女の前に現れるなど、定期的に接触し、戦士となった彼女の指針を教え導いたり、タロウの過去を説明する。
ドン6話では猿原真一/サルブラザーも同時に自らの元に招いているが、その際に「二人一緒に会うのは初めてだな」と言っていた事から、既に真一とも何度か接触していた模様。
残る2人のメンバーの犬塚翼/イヌブラザーや雉野つよし/キジブラザーとは接触しているのかはまだ明らかになっていない。
立場上、脳人やヒトツ鬼についても詳しい様子でドン11話では脳人とも接触を図っており、ソノニとソノザがその存在を知らない一方でソノイは彼が罪を犯して「守護神(人?)」と呼ばれる様になった事を知っている模様。どこまで世界の事情を知っているかは定かではないが、この回では獣人に関する情報を脳人達に提供している。
人物像
今現在は自身の境遇故か、やや影を含んだ言動や態度となっているが、過去には明らかに不可解な経緯で目の前に現れたタロウを保護し、男手ひとつで育て上げ、定義に杓子定規な幼少期のタロウからは「お父さん」ではなく「陣」と名前(しかも呼び捨て)で呼ばれたり、タロウが正論を吐く完璧人間であるが故に近隣住民の反発を招いて、追放デモまで起こされたり、など、かなり手を焼かされながらも、そんな完璧人間である我が子を異端視したり、理不尽な暴力に及ぶような事もないばかりか、友達全員から誕生日会をボイコットされたタロウを慰めながら、2人だけでも誕生日を祝おうとする等、タロウを実の息子のように気に掛け、育て上げた。
そんな現時点では苦労人ながらも、人間的にとても良く出来た人物である事が伺え、悪人には見えない陣であるが…
- 今現在、異空間に投獄される身になっているのは何故か?
- 何故、タロウと出会ったのをきっかけに年をとらなくなってしまったのか?
- 決して親子仲も悪くなかった筈のタロウと陣が、どうして離れ離れになったのか?
- ドンブラザーズや脳人に関する情報はどのようにして入手したのか?
- 何故、タロウのお供として4人の戦士を集めようとしているのか?
と彼に関して明らかになっていない謎は多く、現時点でははるか達ドンブラザーズのメンバーにも、肝心なことや真意に関わる部分をわざとはぐらかして、話そうとしない節が見受けられ、「面会はここまでだ」と言って話を切り上げてしまう。それは11話の脳人との対話の時も同じである。
また、批評する際には「ダメな物はダメだ」と、白黒はっきりした評価を下し、その理由を尋ねられても「質問は無意味だ」と突っぱねるなど、タロウと似通った一面を見せる事もある。
余談
演じる和田聰宏氏は東映特撮作品には本作以前に仮面ライダーゼロワンと仮面ライダージオウが共演した映画『仮面ライダー_令和_ザ・ファースト・ジェネレーション』にて、ウィル/アナザーゼロワン役で出演していた。
関連タグ
明石暁/ボウケンレッド、高丘映士/ボウケンシルバー…16作前の桃太郎を育てた戦隊ヒーロー。