概要
外見は黒く、ガラスに似た性質を持ち、硬度はガラスと同程度(硬度5)。
割ると非常に鋭い破断面を示し、鋭い切れ味を持つため、かつてはナイフや弓矢の鏃などの石器に用いられた。
特にメキシコのアステカ文明では、マカナ(マクアウィトル)の刃や生贄に使うナイフに使われており、帝国を作れたのは、この鉱石を豊富に採取できる鉱脈の存在によるものが大きい。
また、現在でもその鋭さが要求される場面もあり、手術用のメスなどにも使われることがある。
ちなみに、黒曜石は石英(硬度7)や長石(硬度6~6.5)よりは柔らかいが実用には堪え得る。
見た目の美しさから、ものによっては宝石としても用いられる。
また、発見者の『Obsius(オブシウス)』をとって『オブシディアン』『オブシダン』(obsidian)とも呼ばれている。
北海道では『十勝石』という呼称が定着しており、十勝平野の川沿いではそこそこ大きいものが拾える。
関連キャラ・作品
- エツァリ(とある魔術の禁書目録)…黒曜石を用いた魔術による攻撃や変装などを用いる魔術師。
- オブシダンソード(ロマンシングサガ)…グラブルにも同名の武器が登場する。
- オブシディアン(宝石の国)…当鉱石がモチーフ。
- オブシディアン・フューリー(パシフィック・リム:アップライジング)…名前の由来となっている。
- テラリア…溶岩と水が触れると生成される。勘違いされやすいが下記Minecraftのものと違ってそこまで硬くはなく、金以上の採掘力を持つツルハシで回収できる。通常のブロックとして設置できる他、地底世界にそれを利用した建造物を確認できる。また、ヘルストーンのインゴット化に必要な触媒にもなる他、黒曜石防具、それなりに重要なアクセサリーの黒曜石のドクロなどの材料になる。
- ブラキディオス(モンスターハンター)…甲殻に黒曜石が多量に含まれており、独特の光沢を放っている他、名前の由来の一部にもなっている。ジョジョとのコラボクエスト『黒曜石は砕けない』の対象モンスターでもある。
- Minecraft…溶岩源に水が触れると溶岩源が変化してできるブロック。回収できるブロックの中で葉作中最強の硬度をもち、ダイヤモンド製のピッケルでなければ回収できない上に回収にも非常に時間がかかる。また、ゲートを作り着火するとネザーへ通ずるポータルが開く、派生ブロックとして輝く黒曜石や泣く黒曜石なるものが存在する、エンチャント台やビーコンなどの材料になるなど、魔性を帯びている描写がある。
- ユウキ(ソードアート・オンライン)…黒曜石の剣『マクアフィテル』を携える。
- バサギリ(ポケモンLEGENDSアルセウス)…両腕の斧は欠ければ欠けるほど切れ味が増すという黒曜石の特徴を持つポケモン。進化アイテムの「くろのきせき」も黒曜石がモデルになっている。