オブシダンソード
こくようせきのけん
カタカナで『オブシダンソード』と表記した場合はゲーム作品等に登場する架空の武器が多い。
だが現実においても、黒曜石という物質は硬く鋭い刃を形成するのに適しており、金属を精錬・鍛造する技術が存在しなかった原始時代から『切り裂く道具』として用いられてきた。
古代アステカでは木の本体に黒曜石の刃を仕込んだマクアウィトル(マクアフィテル)という武器が使用され、現代でも高品質のスチール製ナイフ(外科手術用のメス)より更に鋭い刃先を持つガラスナイフに用いられている。
ただし、黒曜石はいわば天然のガラスであるため非常に脆く、これで仮に剣を作ったとしても一太刀でバラバラに砕け散ってしまう。
pixiv上で『オブシダンソード』のタグが付与されている投稿作品は基本的に『ロマンシングサガ』とそのリメイク作や関連作品をモチーフとしたものである。
武器として使用できる唯一のディステニィストーン。
バルハラントの凍結湖に沈んだ城の最奥に隠されている。
元祖であるSFC版(1992年)では、ディステニィストーン(後述)の一つ「邪のオブシダン」が柄頭に位置し、刀身は邪気を伝導する魔法合金。フルフルが守護しており、これを倒すとオブシダンソードが入手できる。固有技として「邪剣波」という全体攻撃が使用可能。
城から持ち出そうとすると、今度は入り口にいた赤魔道士がオブシダンソードの引渡しを要求してくる。素直に渡したり奪われたりするとサルーインに奉げられてしまうが、SFC版に限りこれを利用してサルーインを弱体化させる裏技がある。
リメイク作『ロマンシングサガ ミンストレルソング』(PS2・2005年)では、「邪のオブシダン」そのものが剣の形を成している。フリーレという新キャラクター(フラーマの双子の姉)がオブシダンソードの守護者として登場。戦闘後、パーティメンバーに空きがあれば仲間に加えることも可能。pixivでは彼女がオブシダンソードを構えているイラストが目立つ。
リメイク版のオブシダンソードには「戦闘中にモードを切り替えると刀身全体が変形する」という特徴があり、
- アタックモード:「両手大剣の基本技」と「両手大剣のアタックモード技」のみ使用可
- ディフェンスモード:「細剣の基本技」と「細剣のディフェンスモード技」のみ使用可
- トリックモード:「曲刀の基本技」と「曲刀のトリックモード技」のみ使用可
になる特殊剣(通常の武器はモードを替えても、習得済みの技はすべて使用できる)。固有技はない。
サルーイン弱体化の裏技もないので、武器として活用していくのが無難。
ディステニィストーン
三柱神との戦いの中で、エロールが作り出した秘宝。世界を構成する十のエレメントをそれぞれ象徴し、邪神の力を弱めることができる。
プレイヤーが入手できるのはSFC版では七つのみ、WS移植版でも「闇のブラックダイヤ」は入手不可となっており、『ミンストレルソング』で初めてコンプリート可能となった。
『グランブルーファンタジー』でも同名の武器が入手できる。
『マイトアンドマジック』でも3〜5作目で登場。名称は「黒曜石の広刃刀」(英語名はobsidian broad sword)。
「黒曜石の」は材質名で他に「ダイヤモンドの」や「鉄の」などがある。更にはどの武器・防具にも付与されるため、「黒曜石の盾」「黒曜石のクロスボウ」「黒曜石の棍棒」などがある。
材質によるボーナスが最も大きく、「命中+50」「ダメージ+50」となる。(防具の場合、黒曜石のボーナスは防御力+50。次点のダイヤモンドは、全ボーナスが+30になる。)
このレベルまで至ると、もはや元の武器が最弱の棍棒(片手、ダメージは1〜3)であろうと、最強の大斧(両手、ダメージは3〜21)であろうと大差かない。(命中のボーナスはどの武器も基本値は0)
よって、戦士、騎士、レンジャー、盗賊の武器はもっぱら、片手の最強武器である「黒曜石の広刃刀(広刃刀の基本ダメージは3〜12)」に落ち着く。(入手は完全ランダムなので運は絡むが)