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サトノクラウンの編集履歴

2022-07-14 07:37:48 バージョン

サトノクラウン

さとのくらうん

主な勝ち鞍は2016年の香港ヴァーズ、2017年の宝塚記念。 海外血統ながら持ち込み馬として日本で生まれ育ち、日本調教で海外に名を轟かせた競走馬。現在は種牡馬として供用されている。

概要

英字表記Satono Crown
香港表記里見皇冠
生誕2012年3月10日
性別
毛色黒鹿毛
マルジュ
ジョコンダⅡ(IRE)/母父:Rossini
主な勝ち鞍香港ヴァーズ/宝塚記念
馬主サトミホースカンパニー
所属堀宣行(美浦)

デビュー前

母ジョコンダIIがイギリスから輸入された際に受胎していた父マルジュのラストクロップとしてノーザンファームにて2012年3月10日に誕生。いわゆる持込馬である。また、後に同世代のライバルとして7度に亘り激突するキタサンブラックも同日に生を受けている。

全姉はイギリスのスプリンター・ライトニングパール(引退後輸入)。

父マルジュは欧州で有力産駒を多く輩出した名種牡馬であり、日本では99年ジャパンカップで人気薄から2着にくい込んだ香港馬インディジェナスが産駒として知られるが日本調教馬では実績が少なく、日本では馴染みの薄い血統である。


里見治オーナー曰く「セリの下見でひと目ぼれした馬」「どうしても欲しかった馬」とのことで、2013年のセレクトセールで金子真人氏らと競った末に5800万円(税抜)で購入。

その後、サトノ冠御用達のノーザンファーム空港牧場R厩舎で後期育成を受けた後、美浦トレセンの堀厩舎へ入厩する。

現役時代

クラシックまで

デビュー時から頭角を現し、弥生賞まで無敗の3連勝を飾り、クラシックへ挑戦。

初戦の皐月賞では一番人気に支持されるものの、賞金が不足していたもののフルゲートにならなかったことで出走できた同厩舎の僚馬ドゥラメンテが勝者となったのに対し、6着。

続くダービーも直線で先頭に抜け出したドゥラメンテを猛追するも及ばずに3着に終わる。

秋は菊花賞ではなく天皇賞(秋)に出走するも直線で馬群に囲まれて失速し17着と大敗。ドゥラメンテキタサンブラックが活躍する中、期待されたG1タイトルは一つも取れず、3歳シーズンを終える。


4歳シーズン

2016年初戦の京都記念は3馬身差で完勝するも、香港のクイーンエリザベス2世カップでは12着と惨敗。

帰国後は、ドゥラメンテと共に宝塚記念へ挑戦することとなる。

しかし、結果はドゥラメンテ2着、サトノクラウン6着。

秋は同じサトノ冠の1歳下の後輩サトノダイヤモンド菊花賞を制し、サトノ初のGI馬になる中、天皇賞(秋)に挑むも14着と大敗。


2016年香港ヴァーズ

負け続きの日々を送る中、2016年12月、サトノクラウンはラストランを迎える同厩舎の先輩モーリスと共に香港国際競走に遠征し、香港ヴァーズに出走することとなる。

立ち塞がるのは、前年覇者にして、同年2016年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスBCターフを制し、凱旋門賞2着と、当時の世界最強馬の一頭として君臨していたハイランドリール

ハイランドリールが単勝1.3倍という圧倒的一番人気に支持される一方、クラウンは単勝11.4倍の4番人気となった。

レースが始まると正確なラップを刻んで逃げるハイランドリールを後方で見定めながら最終コーナー直前からじりじりと加速。

最終直線では先頭を独走するハイランドリールが後続を引き離しにかかると、馬群から抜け出し、これを唯一追ったサトノクラウンとの一騎打ちの展開へ。

そして、ゴール寸前でサトノクラウンが驚異的な末脚でハイランドリールの逃げを捉え、半馬身差で差し切った。

遂にサトノクラウンは初のG1戴冠を海外で果たした。

先輩モーリスもまた、香港カップを完勝し、有終の美を飾り、堀厩舎は今回の香港国際競走にてGIを2勝するという快挙を果たした。


2017年宝塚記念

2017年の年内始動戦ほ京都記念では2着に1馬身差をつけ勝利し、京都記念2連覇を達成。

続く大阪杯は6着。

そして宝塚記念では大阪杯、天皇賞・春を勝利し、春古馬三冠に王手をかけたキタサンブラックが単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持される中、ドゥラメンテの主戦騎手ミルコ・デムーロを背に挑戦。

レースでは逃げで主導権を握るかと思われたキタサンブラックだったが、武豊騎手は控える策を選択。

押し出されるようにシュヴァルグランが先頭に立ち、2番手にシャケトラ、3番手キタサンブラック、中団6-7番手でサトノクラウンとゴールドアクターが続いた。

キタサンブラックを見ながら後ろを進んでいったデムーロ騎手とサトノクラウンだったが、向こう正面にてレースが動いた。「ペースが遅い」と感じたデムーロ騎手が外からサトノクラウンのペースを上げたことで先行集団が凝縮。結果的にプレッシャーがかかることになったキタサンブラックは早くも前の2頭に並びに行く形となった。一方、ペースが上がったことで3コーナーでは再び6番手にサトノクラウンは控える。

そして、その策は見事に当たり、キタサンブラックが直線で失速する一方、レースの流れを支配したサトノクラウンの末脚が炸裂。内からしぶとく食い下がるグランプリ王者ゴールドアクターを振り切って悲願の国内G1初制覇を果たした。


天皇賞・秋~引退まで

秋初戦の天皇賞・秋では大雨により不良馬場になる中、好位追走から最後の直線で先に抜け出したキタサンブラックとの熾烈なマッチレースになるもクビ差及ばず2着となる。

その後、ジャパンカップは10着、有馬記念は13着。

2018年のドバイシーマクラシックでは7着。

帰国後は連覇がかかった宝塚記念に出走するも12着。

そしてジャパンカップの9着を最後に現役を引退した。


ライバル馬との対戦成績は、キタサンブラックとは2勝5敗、シュヴァルグランとは2勝3敗。

引退後

引退後社台SSにスタッドイン、19年から種牡馬として種付け開始。20年に初年度産駒が誕生し、22年から産駒デビュー。

エピソード

ドゥラメンテとサトノクラウン

主役は俺たちだ

センシティブな作品

同厩舎の同期には二冠馬ドゥラメンテがおり、調教で頻繁に併せ馬をするなど、堀調教師から「一番のライバル」と評される間柄であった。冒頭の言葉は皐月賞前のドゥラメンテとの追い切りのニュース記事のものである。

デビューから無敗の3連勝を決めたクラウンに対し、ドゥラメンテは皐月賞まで勝ちきれない日々が続き、皐月賞では賞金不足であったもののフルゲートにならなかったことでギリギリ出走できた。一方、皐月賞、ダービーと立て続けにG1を制するドゥラメンテに対し、4歳の12月までG1を勝ちきれない日々を過ごしたクラウンと、対照的な戦績となった。

クラシック以来の対決となった2016年宝塚記念では、ドゥラメンテ2着、サトノクラウン6着。

更にドゥラメンテはそこで左前脚故障により競走能力を喪失。2頭はここでお別れとなる。


翌年、ドゥラメンテの主戦騎手ミルコ・デムーロを背に挑んだ2017年宝塚記念。

サトノクラウンはレースを支配し、勝利を収め、昨年の悪夢を振り払った。

レース後にデムーロ騎手は次のように語っている。

「ドゥラメンテは故障して全部夢がなくなった。リベンジができてうれしい」


「(サトノクラウンとのコンビで)凱旋門賞に行きたい。どこでも行きたい」


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ドゥラメンテ

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ウマ娘プリティーダービー - xxxx01

クラちゃん

ゲーム版一周年記念で配信されたショートアニメでサトノダイヤモンドからサトノグループのクラちゃんと呼ばれていた他、前髪の模様、王冠(英語で「クラウン」)を模した右飾りからほぼ確定的。

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