概要
爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGPに登場するアメリカ代表「NAアストロレンジャーズ」が所有する、アメリカ最高峰の技術をふんだんに盛り込んだ小型レーシングマシン。
所謂リミッター解除にあたる切り札『パワーブースター』、四輪それぞれが独立可動する『アクティブサスペンション』、フロントカウルに『レーダーソナー』を備える。
左フロントカウルにナンバリングが施されており、1号機から順番にブレット、エッジ、ジョー、ミラー、ハマーD機である。
原作とアニメでやや設定が異なる。
原作
原作におけるバックブレーダーはタイヤの回転による自家発電でバッテリーが減らず、かつある程度走り続けると余ったエネルギーの放出により加速することができ、この機能がパワーブースターとされている。発動方法は最大値まで充電された時or手動だが、手動での発動はマシンバランスを崩す描写がある。 また独自の技として【エアポビックターン】と呼ばれる技が存在する。
※訓練生用のホワイトタイプも存在している。
アニメ
アニメにおいて自家発電機能の描写はなく、パワーブースターはバッテリーを使い切る純粋なリミッター解除・ブースト機能となっており、ストレートにおいての爆発的な加速はSDF発動時のサイクロンマグナムを凌駕、ビートマグナムに匹敵する。発動方法は所有者の音声認証or手動。発動の際はカウントダウンを行うが、省略することも可能である。
アニメ版の後日談にあたるSFC用ゲーム『POWER WGP2』(TV本編のMAXとはパラレルの扱い)では、『S.E.C(サテライト・エネルギー・チャージャー)』という新機能を搭載。エネルギーを宇宙衛星から補充することで、パワーブースターの複数回使用が可能となった。(これにより、アニメと原作で差異のあったパワーブースターの設定が、ある程度補完されている。)ただし、天気が悪いと使用できないという弱点がある。しかしさすがにレース中の外部からの補給は反則なのでは・・・。まぁミニ四駆をテレポーテーションさせるチームもある作品なのだが。
アニメ版では5台全て別々のチューンアップが施されており
2号機(エッジ)→万能型
3号機(ジョー)→高速型
4号機(ミラー)→コーナー型
5号機(ハマーD)→トルク型
となっている。1号機のブレット機は超高速型。
メンバーの5機のほか、カラーリングの省略されたデニス機も存在する。
ハマーDの妙な人気も手伝ってレツゴ世代でなくともやたら知名度が高く、リーダーの1号機や紅一点の3号機のみならず、5号機のカルト的人気は特筆に値する。
Return Racers
中学生編で再登場した際はアップグレードがなされており、AIでコースを予測し、サスのモードをスイッチさせることが可能になった。
立体物
リアルミニ四駆シリーズの第三弾、ディスプレイモデルと呼ばれる観賞用ミニ四駆として発売。(メイン画像がソレである)ボディはクリアタイプで、当時の主力である「スーパー1シャーシ」「スーパーFMシャーシ」「スーパーTZシャーシ」に対応させるための加工用のガイドラインが引かれている。
ボディキャッチのデザインは模型とアニメ版で異なっている。また、パワーブースターの噴射口も付いていない。
ポリカボディのみの仕様でも発売されていて、現在はこちらが一般販売されている。一時期は絶版だったが、2015年に新たに「スーパー2シャーシ」「ARシャーシ」用のガイドラインが加わり、ステッカーも紙のものから塗装によるカラー変更をしても違和感のないよう透過式のビニールステッカーにアップデートされた。シールの数も増えており、再販前のものはブレット機しか再現できなかったのがアストロレンジャーズ全員分の番号が用意された。
リアルミニ四駆の中でも特に入手難度が高いマシンであり、ネットで投稿されているのも大半がポリカボディ仕様であることからもその入手し辛さが窺える。
ただし、モーターライズ車にしたい場合は素直にポリカボディ版を使用した方が得策である。
単純なボディの重量の軽さのみでなく、リアルミニ四駆版では別パーツ化されているスパッツ部分がちゃんと一体化しているため。
また、ポリカと比較するとウイングパーツ破損のリスクがあまりにデカいため扱いには注意されたし。
リアルミニ四駆は2009年を最後に再販されていなかったが、ファンからの強い要望もあってこの度2020年に11年ぶりに数量限定で再販が決定。同じくバイスイントルーダーの再販も決定している。
コロコロコミック連載当時では、応募者全員サービスでブロンズメッキバージョンのボディパーツが存在した。
メンバーと歩んだ戦の歴史
初登場時
- 原作
練習相手として烈のVソニックと公園でレースをする。この時、Vソニックは性能の限界に達していることが発覚した。
- アニメ
練習コースで豪のサイクロンマグナムとレース。世界レベルの違いを見せつける。
ビクトリーズとのリレーレース
- 原作
初戦であり、エッジ機・ハマーD機・ブレット機が参戦。
エッジ機がJのプロトセイバーEVO.と対戦、軽快な動きでデビュー戦であったプロトセイバーを圧倒した。
ハマーD機は第二走者の烈の新型ソニックと対戦。序盤こそ差を開けていたものの、徐々に差を詰められ焦ったハマーDが手動でパワーブースターを発動させるも、バランスを崩し逆転負け。
ブレット機は第三勝者の豪のサイクロンマグナムと対戦。パワーブースターの発動と、マグナムの苦手なコーナー主体コースの利を生かし圧倒するが……?
- アニメ
公式戦としては2回目の対峙であり、両チームともに5機全てが参戦。
エッジvsJ戦は、原作とは逆に海風の影響を味方に付けたEVO.が制した。
ハマーDvs烈戦はほぼ原作を踏襲するが、同話でのパワーブースターはブレット機のみ搭載の為、ピンチに陥る経緯がやや異なる。
ブレットvs豪戦は、コースが原作とは真逆のアップダウン超ロングストレートであり、暴風の中を弾丸のように突っ切って来るマグナムに追い越されてしまうが、秘密兵器パワーブースターを発動させ……
豪の忠告も空しく全機が破壊される。アニメでは、後にメンバー持ち前の科学力で対策を施す。
ファイナルステージ(アニメ版)
エッジ機、ジョー機、ブレット機による、パワーブースターとスリップストリームによるコバンザメ走法を組み合わせた戦術『サターンフォーメーション』を披露し、初日を1位で飾る。2位のアイゼンヴォルフとは4分11秒差で、スタート時の4分よりも更に差を広げた。
ミラー機、ハマーD機が参加した2日目ではアイスバーンでスピンしたことにより、アイゼンヴォルフに抜かれてしまう。更にビクトリーズに抜かれたことにより3位まで転落。上位入賞は困難となったためタイムを縮める作戦にしようとした瞬間、カルロのディオスパーダの猛追撃によって最下位に転落してしまった。
最終日においては、2日目でテンパったハマーDは単独で中位に付ける姿が描かれた。ミラー機は目立った活躍が描かれずジョー機もリタイアした中、ブレットとエッジが上位に食らいつく。そして、ブレットは豪、ミハエルと最後のデッドヒートを繰り広げる。
ゲーム作品では
公式戦での対決は最終盤となるが、条件を満たせばイベントレースにてブレット機やジョー機と戦える。フリーバトルモードやタイムアタックではブレット機を自機として使用可能。
シナリオモードでも自機として選択することが可能(仕様はブレット機)。
- スーパーファミコン「ミニ四駆 レッツ&ゴー!!POWER WGP2」
ハイパーヒートでは最終盤での公式戦となったが、今回は初戦で戦う。ビクトリーズには真似できない圧倒的なチーム連携が強力。先述の通り、新兵器『S.E.C(サテライト・エネルギー・チャージャー)』を装備。
派生機
MAX編において、原作では次世代機としてバニシングゲイザーが、アニメ版ではカスタム機のエアブレーダー、ランドブレーダー、マリンブレーダーが登場。特に後者はバックブレーダーでは見られなかったラフプレー要素が強くなっている。