ライアー・ドーパント
らいあーどーぱんと
「LOVE…愛、愛の戦士だよ。そんな剣じゃ、傷つけられないぜ?」
概要
「電波塔の道化師」を名乗る何者かがライアーメモリを右の首筋に挿して変身したドーパント。
夢を目指す人間を騙し金を巻き上げていた。払えなくなった所で真実を明かし、絶望させて流させた涙を和紙に染み込ませてコレクションする悪趣味を持つなどかなりの外道。エリック・カートマンかお前は。
ただし、自らが騙された時は憤慨していた。
「Liar=嘘」という名の通り、口から言った嘘を針に変えて敵に刺し、その嘘を信じ込ませてしまう。また、杖からエネルギー弾を飛ばす攻撃も持つが、あくまで能力特化型のためか戦闘力は低め。
正体
その正体は路上詩人の沢田さちお(演:モロ師岡)で、劇中では売れないミュージシャンであるジミー中田を騙していたが、上記の和紙の数から相当数の人間が被害に遭っている事が窺える(フィリップの見立てによれば、沢田本人も夢に敗れた過去があった事が犯行の動機なのではないかとのこと)。
最終的にWのジョーカーエクストリームを受けてメモリブレイクされた。
皮肉にも、メモリブレイク後の自分の涙が染み込んだ紙が彼の最後のコレクションとなるという、因果応報の末路を迎えた。
余談
第23話から第24話に掛けて、Wの主題歌を歌う上木彩矢女史とTakuya氏が本人役で、アニキこと水木一郎氏が大貫一郎役として出演している。
また、今回のゲストであるジミー中田の歌唱力はとてつもなく酷いものであったが(劇中では聞いた人々が悶絶して倒れ、飛んでいる鳥まで墜落するほど)、本人役で出演した(現実世界の)Takuya氏は「本気で歌おうとするととても難しい」とコメントしている。つまりはわざと音痴な感じで歌われた曲なので、劇中そっくりに歌おうとなるとプロでも技術を要するということである…どういうことなの…。
また、このドーパントの能力である「虚構を確信レベルで信じ込ませる言葉の針」は言葉を針にして対象に「物理的に刺して」術中にはめるという能力であるため、「精神干渉”波”」に先天的な耐性を持ち、実際にWの大ボスであるテラー・ドーパントや、その対テラー能力の試金石として用意されたオールド・ドーパントの能力ですら跳ね除けて見せた照井竜や同様の耐性を持つフィリップさえも見事に術中に陥れてしまっている(このライアー以外ではナイトメアもやはり干渉波を伴わない精神操作能力で照井をハメる事に成功している)。
Wとの戦闘中に「赤い仮面ライダーはドーパントだ」という嘘をWに植え付け、Wとアクセルの同士討ちを誘発したが、そもそもW世界の仮面ライダーはドーパントと同等の存在であるため、あながち嘘ではないと言えるであろう。
第24話で園咲若菜に変装したフィリップに蹴り倒されるシーンがあるが、このシーンのみフィリップ役の菅田将暉ではなく若菜役の飛鳥凛が吹き替えている。
これは菅田氏より飛鳥氏の方が足が上がったためである。
ちなみに当話の収録後、菅田氏は「(女装が今後)癖になっちゃったりして」というスタッフの冗談に「もう二度と女装はしませんよ~」と返したそうだが……後年女装男子役を演じることになるのはまた別の話である。
さらに余談だが、続編漫画「風都探偵」にてフィリップが再び女装をする羽目になり、「なぜかよく女装を押し付けられるが、ぼく本人にそういう趣味はない」と弁解している。
『MOVIE大戦アルティメイタム』では別個体が登場。ライダーリングで召喚された仮面ライダーオーズのオーズバッシュで一閃され爆散した。
関連タグ
関連・類似キャラクター
- 仮面ライダーライア…「Liar」が由来の仮面ライダー。
- フォルミカアルビュスワーム(仮面ライダーカブト)…演者が同じ怪人。
- ライノセラスファンガイア:こちらも夢を追う人間を支援すると言いながら多額の金を払わせ、殺害するという外道な行いをした怪人繋がり。
- ユニコーンヤミー:次作における人の夢を奪う怪人。
- メイスン・ヴァージャー:こちらも被害者の涙を採取する趣味を持つ奇人。