概要
チェスのように駒を使って冒険を行うテーブルトークRPGと呼ばれるもの。
プレイヤーは『ダークマスター(RPGで言う所の『魔王』に相当する)側』と『冒険者側』に分かれて、冒険者側がダークマスター討伐を目的に進行するゲームである。(ダークマスター側は一名、冒険者側は複数人)
特徴
- ストーリー及びゲームの進行は、ダークマスター側の指示の元で行われる。(指示なく動いた場合は、ペナルティを受ける)
- モンスターのエンカウトと戦闘は二つの十面ダイスを振って出た目の数で決まる。(00に近ければ近い程、行動の成功率が高くなったり、先手を取りやすくなる。 逆に99に近ければ近い程、行動が失敗したり、後手に回りやすくなる。)
- フィールドは村や町、山や城などのボードパーツを接続していくことで拡張可能。
- 村や町に入れば、従来のRPG同様情報収集が可能。
- 草原や森フィールドで、モンスターとエンカウントする数はダイスロールで決まる。
駒
作中に登場したものを記載
使用者は武藤遊戯。
『手玉ハンド』と呼ばれる技で、敵モンスターを仲間にできる能力を持っている。手玉ハンドそのもので攻撃も可能(但し、ダイスシャッフルでの成功に依存する)
使用者は城之内。
剣技でモンスターを倒すパワー型で、作中では、スーパークリティカル攻撃に成功した。
- マジックガンマン
使用者は本田。
魔法の銃を持つ後方支援型。
使用者は杏子。
※作中では、スーパークリティカルにより双方発動できている。
資金を見つけ出す能力を持っている。ミホが選択した妖精の種族と併せて、ダイスの目を自在に変更できる能力を持つ。
ダイスについて
- ダイスロール時に二つのダイスを使うが、十の位を担当するダイスと一の位を担当するダイスを識別するために色が異なるダイスを用意する必要がある。(作中では赤を十の位、白を一の位にしている)
- ダイスの目が00だった場合は、戦闘時はスーパークリティカルヒットとなるが99、の場合はファンブル(大失敗)となる。
モンスターワールド編
このゲームを扱ったモンスターワールド(TRPG)編は獏良了(及び闇バクラ)の初登場回であり、東映版アニメの最終章である。
WJでの評判(過小評価)
モンスターワールドは遊戯王がカードゲーム主軸になる前の最後のゲームであり、○○○のような展開になってカードゲーム主軸になってからは、作者が唐突に長者番付に入り、爆発的ヒットを記録したことで知られる。
単行本派・アニメ派・TRPG好きなコアな読者・遊戯王=カードゲーム主軸のイメージが強い読者には信じられないかもしれないが、モンスターワールド編の遊戯王はWJアンケート順位最下位を記録している。
殷郊&殷洪登場時に(展開が青年誌のようで暗かったために)最後に載るようになった封神演義と入稿が遅かったために最後に載るようになった(と言われているが真相は不明)幕張と共にWJの幅広い読者層には衝撃を与えていた。
現実世界が解像度が高いストリート系(しかも喧嘩シーンが少ない)でボードゲームの世界が解像度が低い人形という、コレと真逆の世界観が主要ターゲットである男児読者には合わなかったのかもしれない。
冷静に読めば面白いものの、城之内&本田の人形が某太公望師叔の人形やギャグ顔に匹敵する悪党面であり、女の子の人形が艶めかしくなく、杏子(アニメではミホも)の胸が強調された衣装が役に立っていない有り様(このシリーズを反面教師にしてずっと俺のターンの表現やエロかわいいブラック・マジシャン・ガールが生まれたかは定かではない)。
だが、遊戯王の(カードゲームを始めとする)ゲームだけではなく、初期のちょっぴりホラーな学園ドラマ要素が好きだった読者には人気が高いシリーズである。
ラストの人形が全員集合するカットは感動もの。
城之内くんがこのシリーズでのみ、スーパーサイヤ人のような金髪碧眼に描かれていたのがよく話題になる。