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ビッグアーサーの編集履歴

2022/09/11 11:35:20 版

編集者:knockouter

編集内容:種牡馬時代

ビッグアーサー

びっぐあーさー

2011年生まれの日本の競走馬・種牡馬。主な勝ち鞍は2016年の高松宮記念。サクラバクシンオー産駒最後のGⅠ馬である。

プロフィール

生年月日2011年3月18日
欧字表記Big Arthur
香港表記大仁義勇
性別
毛色鹿毛
サクラバクシンオー
シヤボナ
母の父キングマンボ
生産バンブー牧場(北海道浦河町)
調教師藤岡健一(栗東)
主戦騎手藤岡康太福永祐一
戦績15戦8勝(JRA14戦8勝 + 海外1戦0勝)
獲得賞金2億9981万円

1993年・94年スプリンターズステークス連覇の名スプリンターサクラバクシンオー晩年の産駒。この「シヤボナの2011」が生まれた約1か月後の2011年4月30日、バクシンオーは現役種牡馬のまま心不全で22歳の生涯を閉じている。

2019年生まれの半弟セキフウ(父ヘニーヒューズ)は兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)勝ち馬。

経歴

2014~15年(3~4歳)

競走馬デビューは大幅に遅れ、既に新馬戦の終わった3歳の4月。未勝利戦(福島競馬場芝1200m)でレース経験馬を相手に道中好位から抜け出し、2馬身半差の快勝でデビュー戦を飾った。

しかし、負傷によりこの1戦のみで再び約10か月の治療休養を強いられる。

2015年2月に復帰。キャリア1戦のみで古馬となってしまったビッグアーサーだが、その後6月まで条件戦で勝ち続け、デビューから通算5連勝でオープン入りを果たした。

重賞初挑戦となった2015年8月の北九州記念(GⅢ)はベルカントの2着。続くオパールステークス(OP)は勝利したものの、京阪杯(GⅢ)2着、阪神カップ(GⅡ)も3着と、あと一歩重賞勝ちには届かず4歳シーズンを終えた。デビュー以来騎手を務めた藤岡康太もここで主戦交代となった。

2016年(5歳)

2016年は1月のシルクロードステークス(GⅢ)で新たにミルコ・デムーロを鞍上に迎えて始動するも5着と、初めて馬券を外した。

3月の高松宮記念、重賞勝ち鞍のないビッグアーサーは収得賞金がかなり微妙な状況だったが何とか出走枠を確保。福永祐一を鞍上に1番人気(3.9倍)に推されると、直線でミッキーアイルを抑え、初重賞勝利をGⅠで飾った。

続くセントウルステークス(GⅡ)も逃げ切り完勝で、重賞2連勝。

2016年スプリンターズステークス

ちなみにビッグアーサーは、デビューの遅れた3歳未勝利戦こそ4番人気だったが、治療休養明けの2戦目から常に1番人気に推されてきた。

次は10月のスプリンターズステークス。高松宮記念で春のスプリント王に輝き、秋初戦のセントウルSも完勝。しかもこのレースでは1枠1番を引いた。中山競馬場芝1200mはカーブの緩い外回りコースを使い、さらにスタート直後から下り坂が続くため、高速展開になりやすく内枠が有利のコースとされる。

こうした要素が揃い、今回もビッグアーサーは単勝1.8倍の圧倒的1番人気に推された(12戦連続)。

しかし。スタートから内ラチ沿い5番手に控えたビッグアーサーは、最終コーナーで後方集団が殺到する中、完全に前が詰まり馬群に包まれてしまった。この時のラジオNIKKEI・小塚歩アナの

「ビッグアーサー、前が壁!!」

の実況はこのレースを象徴するものとして有名であり、競馬ファンからなにかとネタにされがちである。

福永も何とか突破をはかり、やっと外に脱出口を見つけたかにみえた時、先んじてそこを駆け抜けつつ先行集団をブッ差していったのは、ミルコ・デムーロの駆る勝ち馬レッドファルクスであった。

1着から5着まで「アタマ・クビ・クビ・ハナ」差という混戦の中、ビッグアーサーは最後まで馬群に埋もれ12着に敗れた。

引退へ

スプリンターズS惨敗のあと、初の海外遠征として香港スプリントに向かうがこれも10着。

2017年(6歳)は高松宮記念からを予定していたが再び故障が発生。秋のスプリンターズステークスで復帰するも8番人気6着。これを最後に現役を引退した。

種牡馬時代

引退後はアロースタッドで種牡馬となった。2021年に初年度産駒がデビュー。

血統にサンデーサイレンスを含んでいないため相手の繁殖牝馬の縛りが緩く、初年度から人気を集めている。

サクラバクシンオーの産駒からはショウナンカンプグランプリボスなどが種牡馬入りしているが、直孫の種牡馬が育っていない。このため、バクシンオー直系、ひいては1990年代に内国産種牡馬の中心として活躍した祖父サクラユタカオー、「お助けボーイ」の異名をとった曾祖父テスコボーイと、伝統ある父系の存続に向け、ビッグアーサーとその産駒には期待が寄せられている。

初年度産駒はトウシンマカオが早速リストッドを勝っており、その後2022年函館2歳ステークスで2年目の産駒であるブトンドールが重賞を勝利した。

関連項目

競馬 競走馬 14世代

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