サソリジェロニモ
さそりじぇろにも
概要
『仮面ライダーX』第22話「恐怖の大巨人!キングダーク出現!」~第24話「復しゅう鬼ジェロニモ!音もなく襲う‼」に登場するGOD機関最高幹部キングダーク直属の怪人部隊・『GOD悪人軍団』初期メンバーの1人。
白人に騙され、土地を奪われた怒りで彼らを虐殺しまわったという伝説のインディアンの部族『アパッチ』の酋長・ジェロニモの化身である蠍型改造人間。最終話に登場するサソリジェロニモJr.の父親でもある。なお、南原博士を処刑したのは彼である。鳴き声はインディアンらしく「アワワワワ」。
キングダークの命により南原博士が9枚に分けた『RS装置』の設計図の1つを手に入れる使命を持つ。
上記にある通りかつて白人に騙され、土地を奪われた経験(これは史実で、よって完全に悪人とも言い切れないのだが、なんで彼が悪人軍団の一員になっているのかというと…。ご察しください※)から上司であるキングダーク以外は全く人間を信用していない冷血漢で、目的のためなら手段を選ばず、どんなに残忍な事も平気で行う(おそらく改造手術を受けた際に人間に対する憎しみが増幅されためだと思われる)。
だが、黄禍論的な成り立ちをもつGOD機関に所属している事を考えるとあまりにも皮肉な話である。
とはいえ、敬介が持ってきた設計図との交換を要求し、設計図を渡した後、人質二人を放すなど約束を守る律儀な一面を見せた(直後、1枚目の設計図を奪うために山小屋に火を放ったが・・・・)。
※もっとも西部劇の影響もあり当時の一般的な日本人にとっては「インディアン=略奪で生計をたてる蛮族」というイメージであり、(コメディだが)「ドリフの騎兵隊」とかでもそんな扱いだった。
南原博士の自宅を家探しして『RS装置』の設計図を託された博士達の名簿を探そうとするも、Xライダーに阻まれたうえに名簿は博士が前もって処分したことがわかると、僧侶に化けて博士の墓を見張り、博士の友人の1人である矢島博士の娘・矢沢圭子に目星をつけ襲撃するもXライダーの妨害にあい失敗してしまうが、使役しているスパイサソリを使い、彼女の弟の正一が設計図を持っていることを突き止めることに成功。
早速正一がいる丹沢へと向かい、キャンプにやって来ていた正一を彼と一緒にキャンプを楽しんでいた友達とその付き添いでやって来ていた学校の先生に襲撃を仕掛けるが、駆けつけたXライダーに阻まれたため彼らを人質として設計図を要求する。
そしてまんまと設計図の1枚を入手することに成功して勢い付いたのか、続いて神敬介の持つ設計図も奪おうと襲い掛かるも最後は『Xキック』を受け爆死した。
なお、この時手に入れた『RS装置』の設計図は同じ『GOD悪人軍団』のメンバーの1人であるカブト虫ルパンの分身体が回収しており、これがGOD側が手に入れた初の設計図ということや先の南原博士を処刑する行動など、組織に多大なる貢献を果たした怪人である。
能力
小振りの戦斧を武器としており、これを投擲して遠くのターゲットを殺害する。
その腕前は可なりのものでおやっさんの経営する喫茶店『COL』に匿われた南原博士を遠く離れたビルの屋上から正確無比に狙撃して処刑することに成功している。
また、情報収集の際は盗聴器が仕込まれたスパイサソリを使役して情報を集めさせている。
なお、彼の使役するGOD戦闘工作員は弓矢を武器としており、その名手でもある。
戦闘工作員の変身かどうかは不明だがインディアンを数名手下にしている。
派生作品
テレビマガジンのすがやみつる版では復讐鬼の面がフィーチャーされた。元は普通の現代人。キングダークはその弟が元のジンギスカンコンドルにわざと脆い部品を使ってXライダーに倒させる。仇討ちに燃えて改造手術を受け、Xライダーに挑んだ。Xライダーを槍で貫くが、刺さったままの槍を突き立てられてXキックに散る。
『仮面ライダーSPIRITS』でも中国地方制圧作戦に参加していたが、これと言って活躍するでもなく、山口沖でXライダーのXキックを受け爆死している。