ドローン
どろーん
ドローン(drone)とは、
- 雄ミツバチを指す英単語、"drone"のこと。
- 無人の航空機や車両などの移動機械の総称。1.に由来。
- アメリカのSFドラマ「スタートレックシリーズ」に登場する「ボーグ集合体」を構成する各個体。同じく1.に由来。→ドローン(スタートレック)
- 音楽における長い持続音のこと。1.の羽音に由来。
- 遊戯王シリーズに登場するモンスターカード。名前の由来は1.の羽音ではなく、忍者などが消える時の擬態語「ドロン!」。
2~4は以下に詳細を記述。
無人機械のドローン
遠隔操縦または自律式のロボットである無人の移動機械の通称。ドローンとは上述の通り雄蜂を意味する言葉だが、一説にはイギリスでDH.82練習機をベースに開発された無線操縦型無人機「クイーンビー(女王蜂)」から転じたものと言われる。
架空・オリジナルのものも含めてその形や移動範囲、役割は多岐に渡る。
ネット上ではドローンシミュレーターのアプリ(パソコン・スマホ)もある。
2022年以降からはドローンに関する法律上(日本)が追加されるとの事で、特殊な用途でドローンを運用するには免許(国家資格)が必要になる。
広義には従来のヘリコプター、車両、船といった形のラジコンもドローンであるが、近年はマルチコプター型のドローンが急速に普及・研究されており、現状日本ではドローンと言えばほぼマルチコプター型の事を指してきている。
配達や出前、交通手段、果てはスズメバチ駆除などといった手段としても研究されている。
転じてUAVなどの無人航空機などを表す言葉としても定着してきている。英語圏で"drone"は無線操縦型ではなく、自律行動する飛行体に限定して用いられる場合もあるが、明確な使い分けが普及している訳ではない。
技術の発達によって操縦者の視界外でも飛行可能な製品が低価格で入手できるようになり、様々な調査、監視業務に役立てられているが、一方で急増するドローンによる空中衝突や墜落の危険性が問題になっている。それに伴う二次電池の爆発や火災事故の可能性も高いので安全面には十分注意を払うが必要である。
主に使用するバッテリー(電池)の種類はリチウムイオン電池ではなくリチウムポリマー電池といった二次電池が推奨されている。
※外部リンクも参照。
軍用のドローン
特に無人航空機が有名で、詳しくはUAV記事に詳しく描かれているが、UAVだけでなく無人車両や歩行型、船舶など様々なものが作られている。
軍だけでなく法執行機関も運用しており、爆発物処理に使われるロボットアームの付いた車両が有名だがバリスティックシールドの代わりとなる移動防壁のようなものも研究が進められている。
専用に開発されている物だけでなく民間用の転用や改造により様々な用途に使われている。
創作におけるドローン
※他にも登場作品があればお願いします。
ボーグ・ドローン
アメリカのSFテレビドラマ「スタートレックシリーズ」の「新スタートレック」以降に登場するハイブリッド生命体「ボーグ集合体」の各個体を指す名称。
ボーグの個体は「サイボーグ」と言うべきものであるが、集合意識に基づいて行動するため「個」が存在しない。故に蜂からの類推でそう呼ばれているものである。
新スタートレックでは艦長のジャン=リュック・ピカードがボーグの上級ドローン「ロキュータス」に改造される衝撃的な展開がなされた。「スタートレック:ヴォイジャー」に登場する「セブン・オブ・ナイン」は自我を持つ地球人の女性でありながら、ボーグ集合体のドローンにされてしまったキャラクターである。
プラント編にてサイファーが初登場、以降のシリーズでは時代が許す限り様々な機種が登場しており、4では全盛期と言えるほど様々な機種が登場している。
こちらはドローンの流行する前であったためか、無人機という扱いとなっている。
本編のChapter5-3の孤島の遺跡にて行われるジャック・クラウザーとの決戦前に登場する飛行タイプの方のシーカーと呼ばれるカプコン製のドローンである。ドローンが流行する時期以前からあったため、おそらく唯一先にゲーム作品でドローンをフライング登場したものだと思われる。
ブルーアーカイブのドローン
個人が携行可能な小型のものから大型のものまでさまざまなものが登場している。
例としてはシロコの飛行型のミサイル搭載ドローン、アヤネの物資投下ドローン、ミヤコの自走式閃光ドローン、アツコの花型飛行ドローンなど。
運送用途のドローン
航空法や安全性等の問題で配達といった屋外での運用は難しいが、倉庫内での移動やピックアップ等に利用されている。
※加筆をお願いします。
音楽のドローン
音楽において音階などを変化させること無く長く引き伸ばす持続音のこと。複数音・和音で鳴らされることもある。
民族楽器でよく奏でられていた音であり、バグパイプや雅楽の笙の演奏は典型。近年では南アフリカワールドカップで流行したブブゼラが挙げられる。ハーディ・ガーディなどを用いたクラシック音楽でも使われることがあり、管楽器でも、ディジュリドゥの演奏で使われる「循環呼吸」という特殊な技法によってドローンを奏でることが可能。もちろん、電子楽器を使えば容易に出せる音である。
ドローン主体で作られる音楽もあり、そのままドローン音楽、ドローン・ミュージックと呼ばれる。上述民族楽器を用いたの各地の音楽のほか、現代音楽ではミニマル・ミュージックのサブジャンルとして認識され、循環呼吸で管楽器を演奏することが前提の楽曲もある。ポップミュージックの分野ではアンビエントやアヴァンギャルド、実験音楽に含まれるドローン音楽のミュージシャンがいるが、比較的アングラな存在に留まっている。また、ドローンメタル、ドローンドゥームと呼ばれるヘヴィメタルとクロスオーバーしたスタイルもあり、しばしばディストーションギターの持続音によって陰鬱・不穏な雰囲気を奏でるサウンドになっている。