シオカラ節
しおからぶし
概要
シオカラーズの3rdシングルであり、シオカラーズが有名になった発端でもある。
イカラジオではトラック18に収録。
またニンテンドー3DS用のテーマも配信されており(3DSのニンテンドーeショップがサ終する2023年3月28日には当然ながら配信も終了する)、購入すると3DSのメニューBGMをこの曲に出来る。
ネタバレ注意
アタリメ司令「・・・ヌヌ!これは! きけば天国 歌えば極楽、みなさん ご存知シオカラ節じゃ!」
イカとタコの壮絶なる戦いを描いたオフラインモードの一つ「ヒーローモード」のラスボスことタコツボキングの終盤戦に流れるBGM。
背景もタコ足型のオブジェクトから無数のレーザーが放たれ、ライブ会場かのような背景へと変化する。
アタリメ司令曰く「聞けば天国、歌えば極楽」な楽曲で、ストーリー中に回収できるミステリーファイル(#23)でも「全イカのDNAに刷り込まれているといっても過言ではない」と言われるほど、イカ界ではとても有名な楽曲なようだ。
歌を歌っているのは"New!カラストンビ部隊"隊員3号(プレイヤー)の先輩隊員である1号・2号の二人。
拘束されてるはずのアタリメ司令が自力で縄をぶっちぎって踊るほどハイカラな歌を知ってるなんて、一体何者なんだ…
ちなみにこのBGMが流れると、何故かタコワサ将軍は苦しがるでも嫌がるでもなくノリノリで決めポーズも取るほど踊り、むしろテンションが上がってパワーアップしてしまう。
劇中設定
- この曲自体は元々はシオカラ地方に伝わる伝統民謡。イカ世界のトップアイドル・シオカラーズは、子供の頃にこの曲をちびっこ民謡コンクールで歌い優勝したことが芸能界入りのきっかけになった。この民謡バージョンは「元祖正調塩辛節」のタイトルでサウンドトラックに収録されている。
- デビューした後しばらく売れないアイドルだったシオカラーズは、3rdシングルとしてシオカラ節をポップアレンジしたナンバーを発表。これが大ヒットしたことにより一躍スターダムに上り詰めた。ゲーム中で流れるのはこのアレンジバージョンである(歌ってるのは1号と2号じゃ?と突っ込んではいけない)。
- 日本の民謡に馴染みが薄いゆえか、海外版では上記のアタリメ司令の台詞が「That heavenly melody... It's the one and only SQUID SISTERS!(この天国のようなメロディーは、スクイッドシスターズ<シオカラーズの海外名>のものに違いない!)」と訳されており、ゲーム中に曲名が登場しない。この為海外ファンからは単に「Final Battle」などと呼ばれていたが、3DSのテーマ配信の際に正式な海外タイトルが「Calamari Inkantation」であることが判明した。
- ちなみに「Calamari」はイタリア語でイカを意味し、海外版でのシオカラーズの名称「Callie(アオリ)」「Marie(ホタル)」の由来となっている。「Inkantation」は「ink」+「incantation(『呪文』『おまじない』の意味)」の掛詞と思われる。直訳で「カラマリの呪文」、意訳すれば「アオリとホタルのおまじない」だろうか。
- あるいは「Calamari」は英語圏においては一般的に料理のイカリングを指す為、リング→天使の輪→昇天の連想から「聞けば天国、歌えば極楽」を指す表現か、西遊記の孫悟空が頭につけられた緊箍呪のように呪縛を意味する「イカリングの呪文」ともとれる。実際には複数の意味をこめたネーミングだろう。
- ちなみに「Calamari」はイタリア語でイカを意味し、海外版でのシオカラーズの名称「Callie(アオリ)」「Marie(ホタル)」の由来となっている。「Inkantation」は「ink」+「incantation(『呪文』『おまじない』の意味)」の掛詞と思われる。直訳で「カラマリの呪文」、意訳すれば「アオリとホタルのおまじない」だろうか。
スプラトゥーン2では
以下、スプラトゥーン2の重大なネタバレに注意。
「アオリちゃん!思い出して!
~Music Start~
「聞けば天国!」
「うたえば...ごくらく...?」
「ア...アタシの イばしょ、ココじゃない...!」
「えいっ!」
「待ってました!みなさん、ご存知、シオカラ節でし!」
スプラトゥーン2では、前半戦「トキメキ☆ボムラッシュ DJ Octavio feat. AORI」、中盤戦「ボムラッシュの夜 DJ Octavio feat. AORI VS ホタル」に続けて流れる。
その名も「濃口シオカラ節」。シオカラ節のアレンジバージョンであり、プレイヤーは空中トラックが飛行し、紫と黄緑のレーザーが飛び交い、下界ではオクタリアンたちがサイリウムを振る中。ブキチリクエストの「ガチホコ」を担ぎ環状レールの上で将軍と最後の戦いを繰り広げる。
流れ落ちるような旋律が消えているが、後半には「ハイカラシンカ」が挿入されている。
なお、タコワサ将軍は「カラダガ、イウコト、キカナイ...!」と言っている。
スプラトゥーン2 ファイナルフェスでは
ファイナルフェスでは、「ミッドナイト・ボルテージ」「キミ色に染めて」と共に、特別マッチのBGMとして濃口シオカラ節が再生される。
僅かだがアレンジがされており、2分ジャストになっている。
また、残り1分ではハイカライブで再生された「イマ・ヌラネバー!」のシオカラーズ・テンタクルズのコラボバージョンが再生される。
イカ、オクト・エキスパンション及びシリーズの根幹に関わる重大なネタバレがあります。
「蛸壺や はかなき夢を 夏の月」
まず、オープニングにてサビの部分が僅かに流れる。
主人公である8号は、気絶している間僅かにシオカラ節を口ずさんでいたようだった。
実は、8号は無印スプラトゥーンでの最終決戦に居合わせ、シオカラ節のグルーヴを宿し、3号に憧れていたのだった。
また同時にイイダも居合わせており、彼女は先に地上へと出ていたことになる。
また、広場のタコ達も同じ経緯をたどってきたと考えると、イカとタコとの共存に只ならぬ貢献をした曲であることが分かる。
イカ、裏ボスのネタバレにつき注意
「よみがえる あこがれのキミ その雄姿 シオカラ節の グルーヴに乗せて...」
全ての駅をクリアすることで戦える、心のなかの3号戦でも、シオカラ節が再生される。
8号の脳内では、よほどシオカラ節へのグルーヴが沸き立っているのだろう。
なお、背景も前作の決戦の舞台に似ている。
スマブラSPではインクリングの勝ち上がり乱闘でのラスボスとしてなんとあのマルクが登場する。
他に勝ち上がり乱闘でマルクと戦うのはカービィやロゼッタ&チコ、セフィロス。彼らの場合、戦闘中のBGMはvs.マルクが流れる。
しかしインクリングの場合は、戦闘中のBGMがこのシオカラ節となるのである。
マルクとインクリングの接点と言えばマルクソウルがスプラッシュマルクを使ったこと、後は地面に潜ることくらいしかないが、インクリングの勝ち上がり乱闘は各色をイメージした相手と戦うことになるものであり、そのラスボスとして虹色の羽を持つマルクに白羽の矢が立ったという感じだろうか。
BGMや空中にいるボスという共通点から、今作における触手攻撃の描写を原作におけるラスボスのDJタコワサ将軍になぞらえているという説も。
スプラトゥーン3では
イカ、スプラトゥーン3ヒーローモードの重大なネタバレを含みます。
今回の事件の黒幕・クマサンを追い詰めるもロケットの暴発で引き離され、宇宙空間を漂う3号とコジャケ。
そこに、彼方から飛来したタコツボキングが2人をキャッチする。
タコワサ「ギギ...ジジョウ スベテ ハアクシタ!」
タコワサ「ワレラノ ナワバリ トモニ マモルゾ!」
一方、地上の1号2号とすりみ連合は。
1号「アタシたちも、3号をおうえんするよ!」
フウカ「さあさあ、お立ち合い!立ち上がりしは、イカしたツワモノ!」
ウツホ「われらが、3号さんによる...オオグマ退治の時間じゃ!」
マンタロー「エイエイ!」
フウカ「今日も、スミからスミまで ずずずぃ~っと、塗ってみせやしょう!」
1号「よっ、ホホジロ屋ー!」
2号「じゃ~、いっちょやりますか」
アタリメ「聞けば天国!」
タコワサ「ウタエバ ゴクラク!」
♪シオカラ節 Three Mix
哺乳類との決戦を描く、「Return_of_the_Mammalians」。
その最終決戦、宇宙空間での戦いにおいて、シオカラ節のアレンジバージョンが再生される。
この歌によるものか、コジャケに魚介類の力が集まり、コジャケは「オオジャケ様」へと姿を変え、巨大化したクマサンと決戦を繰り広げる。(アオリは「かわいい」と評した。)
プレイヤーはかの宿敵であったタコツボキングを操り、巨大なローラー型(実は掃除機の先についているアレ)キューインキで、ロケットが地球に達する3分33秒以内にすべてのコアをキューインすべく最終決戦が始まる。
その編曲は非常に豪華であり、タコワサがDJしているシオカラ節のアレンジが一周した後、すりみ連合も参加した総勢7名でシオカラ節のアレンジが再生される。
元のシオカラ節にDJ Octavioのテクノ、すりみ連合の和楽、アラブ音楽、サンバ風パーカッションが入り混じっており、正に今作のテーマである混沌を想起させる。
そして、この『カラストンビ部隊とタコツボ率いるオクタリアン、そしてすりみ連合の3勢力が共闘し、3号機である『タコツボキング・局地戦仕様』の下、イカ・タコ・魚類の3種族の力を結集し、太陽系第3惑星地球へと向かうラスボス三号VS3号の3分33秒の最終決戦』という、「3」の要素をありえないくらい注ぎ込んだカオスなものとなっている。
3連符が大量に配置され、3rdシングルのシオカラ節をアレンジしたこの歌は、3作目である『スプラトゥーン3』での最終決戦に最適な曲だろう。
また余談ではあるが、プレイヤーのコジャケがうろ覚えなのか少し音程が外れているが、シオカラ節のサビの部分を歌うことがある。ここから、プレイヤーの相棒のコジャケがサーモンランのシャケ達のように襲ってこないのは、8号と同様にシオカラ節のグルーヴを宿したから、という推察もできる。