概要
CV:日高里菜
人類の敵とされるモンスターでありながら高い知性と人間のような心を持つ下界に誕生したイレギュラー、『異端児(ゼノス)』と呼称される存在の一人。
『迷宮(ダンジョン)』の中層域に出現する竜女(ヴィーヴル)と言われる竜種と人間の少女を組み合わせたような外見をしている(本来はメイン画像の様な人の脚でなく蛇のような下半身)。
ベル・クラネルが最初に出会った異端児であり、本編三部に当たる異端児編のヒロイン。
人物像
作中で誕生した描写があり、比較的新しい異端児であるものの、中層の稀少種であり最強と呼ばれる竜種であることからLv.2相当のポテンシャルを持つ。普段は人間の少女と同じ姿をしているが、自らの意思で翼を生やし広げることが出来る。
モンスターでありながら言葉を喋ることができ、生まれて間もなく冒険者はおろか他のモンスターからも襲われ逃げていた所をベルに助けられ、【ヘスティア・ファミリア】に匿われることになる。
誕生して間もないためか、見た目以上に子供らしく無邪気な性格をしており、【ヘスティア・ファミリア】のメンバー、特にベルとサンジョウノ・春姫に懐いており、二人に対しては実の親に対する家族愛に近い感情を抱いている。それ以外のメンバーからも当初は警戒されていたが、彼女の純粋さが伝わったのか次第に打ち解けていった。と、言ってもモンスターとしてのポテンシャルからベルに抱き着いた際は鋭い爪で彼の背中に傷をつけてしまった(この爪はヴェルフがやすり掛けで丸くしたが)。
しかしホームに保護されて数日、知性を持ちながらも怪物であるウィーネを今後どうするか話しているファミリアメンバーの話を聞いてしまい、ホームを飛び出してしまう。街をさ迷っていたところに馬車の積み荷が崩れ下敷きになりかけていた子供を見つけ、翼を生やし助けたが、何も知らない民衆からは突然の怪物の出現に混乱、恐怖し、罵詈雑言を浴びせられ石を投げつけられてしまう。その場は駆け付けた【ヘスティア・ファミリア】に救助されたが、地上の人間たちから拒絶されてしまった事で、自分はベルたちと一緒にいてはいけない存在だという事を知りショックを受けてしまう。
その後、異端児の保護を行っていた『ギルド』の主神・ウラノスからの強制依頼を受けた【ヘスティア・ファミリア】と共に20階層にある『異端児の隠れ家』に向かい、そこで自分と同じ異端児達と邂逅することになる。異端児のリーダーであるリドやウラノスの私兵、フェルズからの提案もあり、同族である彼らと共にいた方が安全だという事で、ベル達と別れることとなった。
しかし異端児の住処を探していたディックス・ペルディクス率いる【イケロス・ファミリア】によって連れ去られ、更にディックスの企みによって地上で暴走してしまい、オラリオ中の冒険者に命を狙われることになり、その最中【イケロス・ファミリア】の生き残りであるグランが放った槍に貫かれ致命傷を受けてしまう。自分を救おうとしてくれたベルに感謝と好意を伝え、一度は命を落とすも、フェルズが今まで成功したことのない蘇生魔法の成功により、復活することになる(幸運アビリティの所有者=ベルがいたからだろうか?)。
その後は一部の同胞と共に身を潜め、【ヘスティア・ファミリア】やその協力者たちの助けを借りて、地上からダンジョンに帰還する事になる。
以降ベルに救われ彼の優しさや強さに感化された影響か、帰還作戦の内容を聞いたときベル達に迷惑ばかりかけてしまっていると呟くリドに対し、いつか自分達がベル達に恩返しをしようと答え、崩壊する建物の下敷きになりそうになっていた孤児院のルゥを発見し、再び敵意を向けられるのを覚悟の上で助け出した。この時の行動はティオナ・ヒリュテ、カシマ・桜花、ヒタチ・千草らに目撃され、ルゥも自分を助けてくれたことを理解し、ティオナはその時の光景を目にしたことで彼女がただのモンスターではないと感じ取り、討伐せず見逃している(因みにアニメではルゥが登場するエピソード『街娘の秘密』は二期でカットされている為、三期ではたまたま都合よく出てきたモブの子供と言う悪変がなされている)。
再会したベルがアイズ・ヴァレンシュタインと対峙した時はその場から逃がされるが、再び自分のためにベルが傷つく事に耐えられず、二人の前に戻りアイズにベルと一緒にいたいという偽りのない想いと自身の爪や翼を引きちぎる覚悟を見せ、結果過去の自分を重ねてしまったアイズに見逃されることとなる。
迷宮に帰還した現在は仲間たちと共に行動している。その後は深層に落ちてしまったベル達の救出や外伝『ソード・オラトリア』でのクノッソス攻略戦にも自ら率先して参戦するなど、登場する毎に成長している様子が描写されている。
余談
生まれたのがつい最近のため、『メモリア・フレーゼ』のプロフィールでも0歳となっている。
そのためベルに対して好意を抱いたキャラクターの中では、実は唯一のベルより年下ヒロインということになる。
概要にもあるように異端児編のヒロインではあるのだが、作者によると異端児編のメインヒロインは別の方らしい。
命名にあたっては、当初ベルはウィリュジーネと名付けるつもりだった。これは光の翼を持つ精霊メリュジーネとウィーネの種族ヴィーヴルをミックスした名前である。この元ネタに気がついたのはベルと同じく英雄譚が好きな春姫だけであった。
関連タグ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 異端児(ダンまち)
関連キャラクター
シリカ(SAO)…中の人が同じかつベルの中の人が演じる主人公に想いを寄せる者繋がり。ちなみに彼女は作中ではケットシーかつビーストテイマーである。あれ?ダンまち本編で特徴が一致するヤツがいたような…(本編12巻以降ネタバレ注意)
ミリム・ナーヴァ…こちらも中の人が同じで、かつ竜と人の要素を併せ持つモンスター娘繋がり。ただし彼女は見た目こそやや幼いがかなりの長寿であり、そして竜と人との間に生まれた点がウィーネと決定的に異なる。
ローラ(プリキュア)…やはり中の人が同じで、主人公と運命の出会いを果たす亜人繋がり。なお、こちらは異端児仲間のマリィと同じく人魚である。
暁凪沙…またも中の人が同じで、こちらはメモフレのコラボストーリーで実際に登場した『ストライク・ザ・ブラッド』の主人公の妹。劇中では兄と声が同じヴェルフとベルに出会った。その際、ベルにウィーネと同じ声でウィーネが絶対に言わないセリフをぶちかまし、彼に精神的大ダメージを与えてしまった。
マイ・ヴラド・トランシルヴァニア:こちらもまた中の人が同じで、人外なヒロイン繫がり。
ルイジェルド・スペルディア…ウィーネと同じく額に赤い宝石を持つ亜人であり、子供を助けたのに見た目のせいで周囲から度々誤解される憂き目に遭い続けてきた。皮肉なことに、中の人はディックスである。