CV:田中正彦
「我が名は騎馬王!天宮が覇者、天下掌握!騎馬王丸、見参っ!!」
「この世は所詮弱肉強食…、強いものだけが己の意を通せるのだ…!」
「俺を阻止したければ、俺を倒すだけの力を示して見せよ!」
「そして今、俺は全力を持って貴様を倒して見せる。前に進むために…、我が天宮のために…!!」
概要、開けぃっ!!
騎馬王丸軍の総大将。どの軍にも負けない軍を築き上げ、長き戦によって混乱する天宮を力で統一するため、ダークアクシズと手を組んで老将武里天丸が率いる軍と戦う天宮きっての大武将で、ダークアクシズ最高幹部の一人でもある。
俺の人物像、知りたいか?
- 性格
他者を引き寄せる高いカリスマ性を持ち合わせた大胆不敵にして豪胆な性格の豪傑で、部下から信頼が厚いものの、失態を犯した部下には相応の厳罰を処す他、戦にはどんな犠牲をも払おうとする冷徹さも併せ持っており、長年付き添ってきた部下でも使えないとは判断すればすぐさま切り捨て、親族相手でもそれは容赦なく行う。その非情なまでの信念は敵である爆熱丸も称賛している。また「対話による穏便的解決は戦争の役に立たない」と考えており、シュウトやリリ姫の言葉も(多少の理解を示しつつも)「だからお前らは滅んだ」と一蹴している。
話術による心身掌握術にも長けており、かつては荒武者だった頃の爆覇丸を言葉巧みに自軍に招き入れ、爆熱丸に敗れた孔雀丸(当時の阿修羅丸)の復讐心を配下にすることでより強大な軍へと築き上げていく技量を窺わせるが、後者については爆熱丸から「貴様のせいで孔雀丸が道を誤った!」「他の所でもそのような事が起きてる筈」と糾弾され非難されたが、本人は「道など俺の後ろにできるもの」と吐き捨てていることから、揺るぎない覇道を突き進む本人にとって武士道は何の役にも立たないちっぽけなものでしかなかった事が窺える。
しかしその一方で、天宮の平穏を望む想いは本物であり、野望の為ならば仲間や母国をも平然と切り捨てるデスサイズを政治的にも人格的にも嫌悪しており、プロフェッサーガーベラに対しては警戒しながらも彼の援助を受けていたが、真の目的が明るみに出てからはより警戒心を抱き早々に袂を分かとうと企むなど、幹部の中では比較的良識的で善良な人格者とも言える。
- 趣向
将棋が趣味であり、将棋を指せる者ならば対等に話せる度量の広さを持ち、シュウトとの取引で将棋を打ったこともあった。その腕前は趣味とするだけあってかなり卓越しているだけでなく、その彼の知略が戦場でも遺憾なく発揮し、敵勢力にとっても脅威になっていたようだ。また、自分が制圧した天地城の天守閣も、将棋を意識した内装に改装するなど、かなりお好きである様子。
- 戦闘スタイル
紫電凱という刀、そして斬馬王刀なる大剣が武器で、それらを振るって放つ猛雷天破斬および斬馬王刀雷撃波が必殺技。
さらに“王将號”という騎馬戦車を保有しており、それに乗っての高機動戦も得意としており、天宮に存在するほとんどの馬を殺したという逸話まである辺り恐らくは騎馬戦においては最強だったと思われる。彼と同じ騎馬武者の頑駄無でも恐らく勝ち目はなかったかもしれない…
また、戦略においては攻城戦では天地城の圧倒的な火力と騎馬王衆の鉄壁の防衛を展開、御庭番衆の虚武羅忍群に拠点攻略・要人暗殺を指示、機動武者大神将が敵対すると分かるとすぐさま臨戦体制を敷くなど、知将としての実力を大いに奮っている。
我が覇道、篤と見よっ!!
ダークアクシズと結託してからは譲渡された29機ものビグ・ザムを投入して天地城を攻め落とし、自身の拠点としてジェネラルジオング復活の為に討ち取った武者頑駄無たちを生け贄に捧げるべく着々と各地の進軍を行う。同時に天地城に眠る“機動武者大神将”を天下制覇のための切り札とするべく、それを起動させる方法を長い間探していた。
ガーベラからコマンダーサザビーの戦死の報を受け、ダークアクシズ要塞のジェネラルの間に召集されたところを子供の武者・元気丸に自身の命を狙われるが、これを容易くあしらうと同時に彼の作ったゲートを見て彼が大神将を起動させる鍵である事を見出だす。
しかし、ガーベラからダークアクシズの真の目的が「全次元の破滅」である事を打ち明けられ、「全次元の侵略」のために組んだ彼との間に食い違いが起こり、徐々にダークアクシズと組むことに疑念を抱き始め離反を考えるようになる。
ミノフス境海でガンダムフォースとの元気丸争奪戦でひょんな事からシュウトとリリ姫がダークアクシズに着いてきてしまうが、ガンダムフォースを誘き出す為、彼らを人質として天宮に連れていく。
合戦が佳境に進んでいく中、騎馬王丸軍の攻めの要であった虚武羅忍群の全滅とジェネラルが天宮に直接侵攻する事を知らされ、ガーベラに武里天丸軍とガンダムフォースを生け贄にする事を条件に侵攻を先延ばしする事で母国を守ろうとした。
そして、元気丸が軍に自首したのを機にガンダムフォース・武里天丸同盟軍との最終決戦に拝むが、起動した大神将が自身を拒絶・敵対するという事態に発展、戦況が混乱を極める中、シュウトから思わぬ報せを伝えられる。
※この先、重大なネタバレ注意!
シュウト「元気丸は…、あなたの息子なんだよ!」
実は、自分の命を狙い、自身が大神将起動の鍵として狙っていた元気丸が実子・「元騎丸」である事実を聞かされるが、本人はそのことは知らされておらず、聞き違いだと否定しようとするが、ダークアクシズで元気丸の奇襲を受けた際、彼が構えた小柄に自身の家紋が彫られていた事を思い出し、さらにその小柄が自身の妻の物であった事を知る。
あまりの受け入れられない突然の事実に一度は困惑するも、シュウトの懸命な説得を受け、その事実を受け入れるが…、
「俺の息子か……、それがどうした!?」
「大神将という力を手に入れた以上、元気丸もまた倒すべき敵の一人!」
「夢(元気丸と将棋を指す事)など野望の前にはちっぽけなものよ!!!」
騎馬王丸は、元気丸が自分の息子だと知っても、相容れないとわかると全力で自分の息子をも倒そうとしていた。そんな騎馬王丸の前にもはやこれ以上の説得は無意味と判断した爆熱丸と互いの道を賭け一騎討ちを始める。
そして、武里天丸と大神将によって天地城を落とされ、爆心丸となった爆熱丸と激しい舌戦を交えた剣戟を展開。
騎馬王丸「大神将……、太音ヶ士磨……、爆心の鎧……、そして、天地城まで失ったか……!」
爆心丸「それでも…まだ戦うのか!?」
騎馬王丸「無論!俺の覇道は、この刀一本と共に始まった!野望潰えても、またこの刀と共に始めるだけのことよっ!!!」
爆心丸「その心意気…、正しい事に使えぇぇぇっ!!!!」
騎馬王丸「俺の正義は、俺が決めるっ!!!」
互角の繰り広げ、爆心丸の爆界天昇で宙に飛ばされながらも彼に斬りかかろうとするが、紙一重の差で敗北。満身創痍の中、元気丸から「母や天宮、そして自分を裏切った騎馬王丸は許せない」としてトドメを刺されかけ、自身もケジメを着けるべく会釈される事を受け入れる。
しかし、親子の情が勝った元気丸によって情けをかけられ、その生命を救われることとなる。
そして、金色の鎧へと変化した大神将を見て、元気丸が未来の大将軍になる存在であった事に驚愕するのであった。
ダークアクシズとの最終決戦では未来の大将軍である元気丸を庇ってジェネラルジオングに吸収されたが、元気丸によって救われ、自分の騎馬王丸軍とともにダークアクシズへ遂に反旗を翻す。
戦後は力での支配を望まない国であるラクロアの政治を学ぶために渡航、後に明かされた後日談によるとラクロアで寺子屋を開いたらしい。
……儂の知らぬ間にそんな余談が…!
モチーフは『機動武闘伝Gガンダム』に登場したゼウスガンダムだが、鎧の形状や姿から『新SD戦国伝 伝説の大将軍編』の轟天頑駄無の要素も含まれている。
マスターガンダムモチーフの爆覇丸でなく、ゼウスガンダムモチーフの彼が敵組織の幹部格として登場したことには多くの視聴者を驚かせたに違いないが、ゼウスガンダムもマスターガンダムと同じくデビルガンダム細胞に侵蝕された機体で、かつ主役機を圧倒した強豪機である為、幹部として選ばれるのも納得するはずだろう。
帰るがいい、関連タグにでも…
SDガンダムフォース 武者ガンダム 溢れ出るカリスマ 漆黒の意思 人格者 完璧超人
曹操ガンダム・・・「高いカリスマ性」「ガンダム平成三部作出典の機体がモチーフ」「妻子持ちだが、妻には先立たれ息子から複雑な事情を抱かれている」「主人公と敵対するが、終盤で共に悪の勢力に立ち向かう」など、いくつか共通点が存在する
デリング・レンブラン・・・メインキャラの父親で実力至上主義なところが同じ。妻が既に亡くなっているものの応対も情味に欠いた行動をとるなど騎馬王丸(冷徹なところはあれど)とは正反対に性格がかなり悪く、彼以上に子供との仲も険悪である。