「やぁやぁ、遠からん者は音にも聞けっ!近からん者は寄って眼にも見よっ!」
概要
CV:梁田清之
ダークアクシズと結託している天宮の武将・騎馬王丸率いる騎馬王丸軍に仕えるお庭番衆・虚武羅忍群に所属する武者頑駄無で、単独で9つの城を落としてきた事から「城落としの虚武羅丸」として他国から恐れられ、騎馬王丸の懐刀として重宝されている。
正式名称は、虚武羅丸ノ黒。
普段は紫の大蛇の鎧を背負っており、光学迷彩に似た遁甲の術を使い暗躍した事から、その姿を見たものはいないと言われていた。
ミニコーナー・ザコザコアワーでは時折ゲスト(主に天宮関連)として出演するのだが、コーナー内の3人からは「コブちゃん」という愛称で呼ばれ、天宮に関する知識がからっきしの3人に「教えて教えてコ~ブちゃ~ん♪」とやたら馴れ馴れしげに質問されながらも質問に答えたり、あまりにしつこい質問攻めにブチキレそうになったりと本編では見られない妙に苦労人気質な面を見せてくれる。
活躍
ネオトピア侵攻時は、ガンダムフォースの拠点攻略の為にダークアクシズのネオトピア侵攻作戦に参加するが、同時に騎馬王丸から同じく作戦に参加していた阿修羅丸の目付も任されており、因縁の相手である爆熱丸に異常なまでに執着する彼を度々諭す面が見受けられていた。
ブランベース墜落作戦では監視カメラや隊員の攪乱と遁甲の術を用いて侵入しサテライトワイヤーの破壊を企てるが、シュウトとキャプテンガンダムによって阻止され撤退した。成功すれば10回目の城落としになる予定だった。
そして爆熱丸と阿修羅丸との決着では突如として現れた完全善大将軍に困惑するものの、最終的に阿修羅丸の決闘の行く末を見届け、彼が爆熱丸に敗れその死を看取った後騎馬王丸の許へと帰投する。
ネオトピア侵攻失敗後は、騎馬王丸から元気丸の誘拐任務を請け負うが、ガンダムフォース達によって阻止され、一時はシュウトによって身柄を拿捕されるが凶戦士エピオンの襲撃による混乱に乗じて拘束から脱出。その後は元気丸(と爆熱丸と元ダークアクシズのアホトリオ、その他諸々)共々ラクロアに遭難しながらも追跡を続けるが、その中でバグバグに襲われそうになったザッパー達を守ろうとする元気丸の姿に内なる素質を見出だし少なからず感銘を受ける。
そして騎馬王丸がガンダムフォースを襲撃を掛けたところを狙って元気丸を誘拐するが、すんでのところでシュウトの妨害を受け、元気丸を取り逃してしまい再度追跡に向かう。
紆余曲折を経て天宮へと流れ着き、引き続き元気丸拿捕を続ける最中で武里天丸暗殺任務を受けていた虚武羅丸ノ赤をはじめとする同僚と合流するが、彼らから未だに任務を果たせていないことを理由に散々なじられたばかりか「一族の恥」として抹殺対象に入れられてしまう。だがそれでも尚も元気丸を付け狙うが新たな姿となって天宮に到着していたキャプテンに阻まれ、赤達も爆心丸に覚醒した爆熱丸によって倒される。
黒き蛇忍の意地
虚武羅忍群が自身を残して壊滅するという大打撃を受けながらも元気丸拿捕の機会を窺っていたが、元気丸が騎馬王丸に拉致されたシュウトとリリ姫の救出のために自首した事により結局任務を果たせず仕舞いに終わり、騎馬王丸の許へ戻り次の任務を申請しようとするが……
「もう与えておけん!」
ガンダムフォースによって度重なる失態を被った事で遂に騎馬王丸から失望され、家紋を取り上げられ虚武羅の里に帰るよう突き放されてしまう。
だが……
「やらねば…!」
追放を言い渡されながらも最後まで忠臣たらんと保管していた虚武羅忍群最強の鎧・「黒ノ鎧」を持ち出し、武里天丸暗殺に武里天丸の陣営へと強襲。
鬼気迫る猛攻で敵陣へと前進するその様は、裏攻めを中心とする忍らしからねあまりにも堂々とした姿勢だった。
「我が名は虚武羅丸!!騎馬王丸様の懐刀、虚武羅丸!!!!」
武里天丸の陣営に辿り着いたところでまたしてもガンダムフォースに阻まれ、それと同時に囚われていたはずのシュウトとリリ姫がいることに気付き、騎馬王丸の許にいるのは幻影だと知る。
そして、武里天丸の前に立ちはだかるガンダムフォースとの長きに渡る因縁に決着を着けるべく、最後の戦いを突き付ける。
「貴様らが殺られるか、俺が死ぬかだッ!!!」
黒ノ鎧による忍法・鏡天同地を駆使した変幻自在な戦法でガンダムフォースを圧倒するが、その最中で介入してきたガンパンツァーによってオプションFを装着したキャプテンと対峙。
これまでに幾度となく自身の前に立ち塞がってきた因縁の宿敵・キャプテンガンダムと雌雄を決するべく、二人のキャプテンパンチが唸るが、これを制したのはキャプテンだった…!
虚武羅丸は気付いていなかった…。
黒ノ鎧ですら模倣出来なかった、キャプテンとシュウトとの強い絆で結ばれた心という存在を……!!
虚武羅丸の涙
黒ノ鎧を破壊され、天地城まで吹き飛ばされた虚武羅丸は騎馬王丸にせめてもの詫びと切腹で自決を図ろうとするが…
「これ以上軍門を穢す事は許さんっ!去れッ!!!」
除名した身でありながらも自身の名と鎧を無断で用いたばかりか無惨にも敗北して軍の誇りを穢したとして完全に怒りが頂点に達した騎馬王丸にその懇願を一蹴され、改めて追放を言い渡すがそれでも食い下がり手元に残っていた翔転流で自決を決行しようとしたその時…!
「馬鹿野郎、勝手に死ぬなっ!!」
それを止めたのは、今まで自身が付け狙っていた元気丸だった!
最後の最後で自身を庇った元気丸に対し、心情を吐露する。
「俺にはもはや帰る場所などない…!死ぬしか…ないのだ……!!」
課せられた使命を果たせず、因縁の宿敵に敗れた自身がおめおめと里へ帰郷したとしても待っているのは、同胞からの失望の眼差しと度重なる醜態への後ろ指。
帰ったところで恥の上塗りになるだけと戻る事すら出来ず、自害して一生を終える以外他ないと嘆く虚武羅丸だったが、そんな彼に元気丸はおにぎりを渡し、元気モリモリ軍団の一員に迎えられ天地城を去る。
そして…、渡されたおにぎりを涙を浮かべながら頬張るのだった……。
未来の大将軍の右腕
ガンダムフォース&武里天丸連合軍と騎馬王丸との戦いが佳境に向かう中、虚武羅丸は自身を暖かく部下として迎え入れてくれた元気丸に恩義を応えるべく無事だった黒ノ鎧の尻尾蛇を用いて天地城内部での元気丸に「シュウトとリリ姫は既に脱出したからそちらも早めに脱出しろ」と報告する。
そして、ダークアクシズとの決戦ではキャプテンと元気丸のサポート役として活躍。
強大な巨悪・ジェネラルジオングによってシュウトを囚われ、心が折れかけていたかつての宿敵だったキャプテンを元気丸と共に叱咤し、キャプテンに限界以上の力を引き出すきっかけを作る。
戦後は、主君となった元気丸と共に(ザッパーの監視役も兼ねて)諸国を巡ることとなった。
ザッパー「くっそ~💢、虚武羅丸さえいなけりゃ…」
虚武羅「何か言ったか…?」
ザッパー「あ…いえ、なんでも…💧」
余談
- 中の人関連
虚武羅丸の声を担当した梁田清之氏はザビーネ・シャルやノマイズ・ゼータの声を演じたベテラン声優であり、特に前者については搭乗する機体が黒を基調としているという共通点を持っている。
- モチーフについて
モチーフとなった機体は『機動武闘伝Gガンダム』に登場する強豪モビルファイター・コブラガンダム。
また、両腕の小太刀からガンダムシュピーゲルの要素も含まれている。
関連イラスト
関連タグ
キャプテンガンダム:宿敵
コブラガンダム:モチーフ機体
ガンダムシュピーゲル:隠しモチーフ
クロスボーンガンダムX2:虚武羅丸と同じ声のパイロットが駆る黒いガンダム。
隠密頑駄無、烈破頑駄無、武零斗頑駄無、獣破頑駄無、彗星頑駄無:虚武羅丸の先輩に当たる忍者ガンダム。
マスクコマンダー:キャプテンの宿敵という役回りとしてはある意味受け継いでいる黒いガンダムで、中の人も同じ。
砕牙頑駄無/砕虎導牙:こちらも最初は主人公たちと敵対し最終的に改心した黒い忍者ガンダム繋がり。
ベルゼブ、原子王、ショーグン・ミフネ:こちらも主人公と幾度となく対決したサンライズ作品の中の人繋がりの敵役で、特に最前者は終盤で主人公達と和解する点も共通する。
雷張ジョー:主人公の宿敵として幾度となく立ち塞がるが終盤で巨悪を倒すべく共闘したライバル繋がりの人物で、彼の乗る機体も黒を基調としている。