「まずはお前からスクラップにしてやる！」
「ガサツな貴様とは、画面映えが違うんだよっ！画面映えがっ！！」
CV：岩尾万太郎
俺の概要、見せてやる！
敵組織「ダークアクシズ」に所属するネオトピア侵攻部隊司令コマンダーサザビー配下の三人の部隊長の一人。
ガンダムおなじみのグフをモチーフにしており、接近戦だけでなく策略にも長けた頭脳派としての側面も併せ持っている。
俺の人物像、篤と見ておくんだな！
3人の中でもクールな頭脳派にして残忍かつ狡猾な性格の卑劣漢。
また、部隊長の座を虎視眈々と狙う野心家でもあり、野心の為ならば味方をも陥れ、蹴落とす事も辞さない非情さも持ち合わせている。
また、ザッパーザクたちと共にラクロア滅亡にも関与している他、異次元のMS族に関する知識も豊富。
血気盛んなザッパーザクとは犬猿の間柄で、何かにつけて彼の単純さや短気さを見下したり顔を合わせるだけでいがみ合いやお互いの戦法の貶し合い、しょうもない口喧嘩を展開するほど仲がすこぶる悪い。ただし、デストロイヤードムが絡んだ際は、たまに意気投合することも。
しかし、その一方でザッパーザクたちと大差ないボケを披露したり、彼らのペースに巻き込まれて苛立つなど、どこか憎めない苦労人な一面を見せることも多々あり、ストーリー後半に入ってからは狡猾ながらも二人に振り回される気苦労の絶えない不憫キャラ（悪自業自得なところもらあるとはいえ）としての面が強調されるようになってしまった。
俺の強さ…その身に刻み込んでやる！
主にヒートサーベルやクローを用いた接近戦やバーニアやサブフライトシステムをフルに活用した高機動戦法を得意とするが、中でも抜きん出ているのは悪知恵と頭脳であり、時には仲間の犠牲を承知で敵を窮地に陥れたり、暴走列車を本拠地への運送の失敗も視野に入れてコンビナートに激突させて二次被害を引き起こそうと目論むなど、極めて残酷かつ卑劣な手口を好む。
そして、最大の特徴は付け替え可能な左腕である。
- ミサイルアーム
内部にGHミサイルを内蔵したまさに腕事態がミサイルランチャーとなっているグラップラーグフのデフォルトアーム。
基本的にミサイルはトドメを刺す時や追い詰められた時にしか使用せず、いわば最後の切り札とも言うべき必殺武器である。
ミサイルを発射する際は親指から標準が展開する。
- GHクローアーム
グラップラーグフが接近戦の際に使用しており、ヒートサーベルを併用することで擬似的な二刀流を展開したり、ワイヤーを接続して遠距離の敵への攻撃を可能としている。
この上記2種の他にもガトリングアームも存在するがこちらは劇中には登場していない。
ふっ、俺様の活躍に恐れを為したか？
- ネオトピア侵攻
「弱い犬ほどよく吠える！」
ネオトピア侵攻部隊隊長として参加し、侵攻先で遭遇したS.D.G.のモビルディフェンダー・キャプテンガンダムにより失敗続きのザッパーザクに代わる刺客としてコマンダーに呼び出される。持ち前の接近戦と策略でキャプテンを窮地に追い込むばかりか、コントロールホーンで暴走したロボットで（接着剤で動きを封じられていたとはいえ）ザッパーをも殺そうとする残虐さを見せる（当然、このあまりの仕打ちにザッパーを激怒させたが、「退かなかったお前が悪い」と悪びれようとせずに開き直っている）が、突如として介入してきたかつて自分たちが侵攻したラクロアの生き残りである騎士ゼロにより敗北する。
キャプテンとゼロとの再戦では、ザッパーとはいがみ合いながらも捕獲兵器・ゴムゴムバズーカで二人を捕獲する事に成功する。二人をダークアクシズの魔神・ジェネラルジオングの生け贄にすべく要塞へと赴くが、キャプテンたちを追って潜入していたシュウトの活躍により、二人を解放されたばかりか脱出を許してしまう。
その後もデストロイヤードムも加えてのネオトピア侵攻作戦に赴くも、ゼロと同じく別次元からのガンダムである爆熱丸の介入もあり、ことごとく彼らによって煮え湯を飲まされる事となる。
- まさかの転落人生…
コマンダーから先の戦闘で大破したコムサイの改修機・コムサイIIと飛行・水中ユニットを送られるが、そこでザコソルジャーたちの不祥事でコムサイが暴走してしまい、それを追うために追走劇を繰り広げるが、その道中で遭遇したガンダムフォースとS.D.G.が投入したガンイーグルとガンダイバーとの戦闘の末、結局はコムサイを破壊される。
これが元で遂にコマンダーから自分たちに代わる新たなる刺客として騎馬王丸軍からスカウトした阿修羅丸と交代させられる形で見限られてしまう。
阿修羅丸が敗れた後はコマンダーから許しが来たようで、最後のチャンスとしてビグ・ザムを与えられ、ブランベース攻略に乗り込む。一度はその圧倒的パワーでガンダムフォースを苦しめ、ブランベースを陥落寸前に追い込むが、ガンダムフォースの総力戦により地上に落とされ、道連れになる形で墜落したブランベースの下敷きになるが、結果的にブランベースの陥落を成功させる。
…しかし、実はコマンダーはザッパーたちがビグ・ザムに乗り込む際、密かに脱出装置を作動できないように細工し、彼らの作戦の結果に関係なく彼らを見殺しにしようと目論んでいたのである。
拠点攻略が失敗すれば処刑は免れないと踏んでいた3人は、装置が細工されていたことで自分たちが既に見捨てられていた事実に気付きショックを受けるのだった…
- その後の動向
コマンダーに見捨てられ、コマンダーがガンダムフォースとの戦いで戦死したことで侵攻部隊も壊滅してからはビグ・ザムの中で退屈そうにしながらザコソルジャーたちの救援を待つザッパーとドムとは対照的に、
「俺たち、このまま朽ち果てていくんだろうな…」
と、コマンダーに捨て駒されたのがよっぽどショックだったようで、生きる気力すら萎えてしまうほど絶望しきっていた。
その後、ザコソルジャーたちより先にS.D.G.によって身柄を拿捕されるが、ドムと共に隙を突いて脱走し、ガンダムサイに密航する。
そこでネオトピアの平和の素晴らしさを教えられ、清掃員としてキャラ崩壊…もとい更正したザッパーザクと再会、彼のあまりの変貌っぷりにはドムともどもドン引きしていた。
ラクロアに向かう道中で子供の武者頑駄無・元気丸に出会い、紆余曲折を経て彼の部下になった。当初は彼の事を「生意気なクソガキ」程度しか見ていなかったが、ラクロアに遭難した際バグバグに襲われそうになった所を身を呈して救ってもらったのを機に彼を新たな主としてそれなりに認めるようになった（ただし、元気丸がいない際は無断で悪事や悪巧みを働く事もしばしば）
ジェネラルジオングとの最終決戦では、ガンダムフォースに敗れ逃げようとしたジェネラルに対し、密かにジェネラルに復讐を企んでいたザッパーザクに乗せられる形でドムと共にガンダムフォースに続いて必殺技を放ち、ジェネラルにトドメを刺してしまう。
ジェネラルに必殺技を放ってしまったことに慌てふためくが、ザッパーが一連の行動の真意を語ったことでドムと手下達と共に感服する。
ジェネラル討伐後、修復したビグ・ザムを駆り、元気丸の世直しの旅に赴いた。
おい、余談なんて聞いてないぞ！？
- モチーフ
モチーフとなった機体はグフカスタム。
また、ゼロと対となるスピード戦士というコンセプトから腰部のバーニアにはトールギスの意匠も組み込まれている（尤も嵐の騎士トールギスが仲間にいるが）。
ちなみにこのバーニアは普段はサイドアーマーとなっており、高機動戦で後ろに移動し現在のバーニアとして機能し、同時にランドセルも展開するという設定もあったそうだが、没になったそうな。なお、腰横の可動軸やランドセルの形状はその名残。
容姿のモデルは『SDコマンド戦記IIガンダムフォース』のバウンティハンターグフで、デザインもバウンティハンターグフをグフカスタム風にマイナーチェンジしたものとなっている。
また、ラフ画稿ではシールドを分解してランドセルに装着してグフフライトタイプのような飛行形態になると案も存在していた。後にドップをモチーフにした飛行ユニットが登場した為、寧ろこっちに見えたりする
- 中の人
本作でグラップラーグフの声を担当した岩尾万太郎は本作がガンダムシリーズ初出演作でもあり、他にも騎馬王丸軍の野歩士の声も演じている。
- 使われていない″アレ″
さて、上記の戦い方を見て何か忘れてないだろうか…？そう、グフお馴染みの武器・ヒートロッドがどういうわけか一度も使われていないのである！
一応設定にはヒートロッドも装備しているが、劇中ではクローアームがワイヤーに接続して遠距離攻撃を仕掛けるという描写があるため、却ってヒートロッドの存在が無かったことにされるという事態を招いてしまっている。
関連タグを用意しろ！
SDガンダムフォース グフ 武器腕 卑劣漢 憎めない悪役 愛すべき外道 残念な天才 常識人 苦労人 不憫
プテラガイスト、アーマーガイスト：同じサンライズのロボットアニメに登場する悪の組織のメンバーで、前者が「メンバーのブレイン担当」「乱暴者の同僚とは滅茶苦茶仲が悪い」、後者は「メンバーの中ではまとも」「彼らの対応に頭を痛める苦労人」といった共通点が多く、ついでに中の人達はガンダムシリーズ出演経験者でもあり、特に前者は本作で重要な人物を演じている。
副長ゼルモダ：登場当初は悪役然とした面を見せたが話が進むに連れて性格が丸くなった敵キャラ繋がり。こちらもガンダムシリーズ出演経験あり
ワイズルー：パワー系の部隊長の後に登場した青い頭脳派の部隊長で、なおかつ残忍で卑劣な外道ながら憎めない面が多い点や（前の部隊長以上に）パワー重視な部隊長とは犬猿の仲、終盤まで生存する(しかもグラップラーグフと違って改心する)などいろいろ共通点が多い。ちなみにこちらも上記の中の人たち同様ガンダムシリーズ出演経験者だったりする。
