コマンダーサザビー
こまんだーさざびー
見せてもらおうか……。この世界のガンダムの性能とやらを!!
CV:池田秀一
『SDガンダムフォース』に登場するキャラクター。
元ネタであるモビルスーツは『逆襲のシャア』のサザビーおよびコミックボンボン連載の漫画『SDコマンド戦記 G-ARMS』に登場したギガコマンダーサザビー。
ダークアクシズの幹部、ただし最高幹部の三名よりは劣る地位であり、ネオトピア進攻部隊の最高指揮官という立場にある。
ザッパーザク・グラップラーグフ・デストロイヤードムの上司であり、彼らの無能さや喧騒に失望したり憤ったり苛立ったりすることもしばしば。
そのため、トールギスや阿修羅丸などを派遣し、最終的には腹心の部下であるドーガ四天王を呼び寄せた。
ビームライフルとシールドは装備していないものの、主な武装には二刀流のビームサーベル、背部に搭載されたファンネル、両肩部と腹部に仕込まれた3門のメガキャノン、肩のバインダーや首の襟元などに内蔵された拡散ビーム。そして必殺技として全身を黒いオーラで覆っての突進攻撃などがある。
日本語版では原型機に搭乗したシャア・アズナブルを演じた池田秀一がキャスティングされた。「見せてもらおうか。この世界のガンダムの性能とやらを!!」「そういう冗談はよしてもらおうか!!」「ビームを握りつぶし逆流させただと!?ありえん!!」「よくも私のファンネルを!!」「ええいッ!!」他、彼の代名詞である赤い彗星を彷彿とさせる演技で視聴者を楽しませてくれた。
なお、この台詞を書いた脚本家は「シャアの台詞が書けて楽しかった」とコメントを残している。
部下に侵攻指令を出したり兵器を送るなど基本的に有能な司令官だが、失敗した部下や無能な者は容赦なく厳罰を与えることもある。
だが、利用価値がなくなった部下を即座に斬り捨て、時には自ら処刑を行うなど本質は粗暴かつ冷酷非道な性格で、
- ビグザムに搭乗したザッパーザクたちを捨て駒にするため、脱出装置を作動できないように細工する。
- 中破しながらも自分に忠義を尽くそうとするグレードーガを「見苦しい」と一蹴した上で処刑する。
- 待機していたドーガボマーズをビーム砲で虐殺する。
など、部下を目的成就のための道具としか見ておらず、それどころか「ダークアクシズに仲間など必要ない!」「支配する者される者、あるのはそれだけだ!」と吐き捨てるなど仲間意識や絆は一切持ち合わせていない。
さらにキャプテンガンダムがキャプテンシステムを起動していることを利用してソウルドライブを黒く染めることでジャックし、ネオトピアのモビルシチズンを苦しめた。また、ソウルドライブの奪還に来たシュウトに対し「お前の仲間のキャプテンガンダムは、これ(ソウルドライブ)を使って、この世界中のロボット達を、支配下に置こうとしたのではないか?!」とし、自分達とこの世界は同じ穴のムジナであると非難している。ただこの言説は対話相手に疑念を抱かせるというプロフェッサーガーベラのものと非常によく似ている(ソウルドライブでロボットを支配できるというのはあくまでも可能性の問題)。
初登場時は座乗艦「マグナムサイ」のブリッジから映る炎のように揺らめくシルエットとしてザッパーザクたち三人衆に指令を送る立ち回りが多かった。
ザコソルジャーの上位にあたる「ザコレッド」のボディを使ってドーガ四天王とともにネオトピアに出現、キャプテンガンダムのソウルドライブを奪い、ネオトピアのモビルシチズンを機能停止させ、ネオトピアを乗っ取るとコマンダーサザビーとしての姿を見せ、市民にダークアクシズによる世界支配を宣言する。
しかし、シュウト、ゼロ、爆熱丸らの抵抗によってソウルドライブを取り返されキャプテンの復活を許してしまう。彼と一騎打ちとなり、死力を尽くす激戦を繰り広げる。そしてお互いの持つ武装を使い切った結果の壮絶な殴り合いの末、自分の中にもソウルドライブがあることを明かし、キャプテンをダークアクシズに勧誘するも、最後まで全てを見下し切り、他人を利用してまで支配しようとする考えが却って彼の逆鱗に触れ、「仲間が欲しいなら、やることが違うだろ!!」と撥ね付けられキャプテンの怒りの籠った渾身のキャプテンパンチで自身のソウルドライブを砕かれ、自身の敗北が信じられないまま爆散。
彼の戦死をもってネオトピア侵攻部隊は壊滅、コマンダーはガンダムフォースが持つ仲間への絆や友情を理解できず多くの部下を目的のために徹底淘汰してきたが故に、彼らを打ち倒すことは愚かネオトピアを支配することもできなかったのであった。
シャアをパロったセリフが多いので、このコマンダーもいつもの池田秀一が如くシャアっぽい演技かとおもいきや、本人がインタビューで「シャアじゃないよ!」と豪語した通り、コマンダーの演技はシャアとは違い支配者然としたものである。
とにかく終始声にドスが効いていて、常に威圧的な声音で喋っており、池田が演じる役としては結構珍しい役所であった。
かつてのSDガンダムOVAにおけるお下品な作風が苦手だった池田だったが、本作では今まであまり演じたことのない純然たる悪役だったため、「楽しめた」と語っており、ザコザコアワーに飛び入りしたコマンダーを演じた時の「次を楽しみにしておけ!」という台詞はどう聞いてもノリノリである。
終いには気合が入りすぎて、ネオトピア編最後の一騎打ちを撮る前、酒の席でキャプテンガンダム役の神谷浩史に酔った勢いで「俺はお前を倒す気で演るから、お前も本気で倒しに来い!」と活を入れて、神谷をタジタジにさせたことがある。
これだけ熱い戦いを見せてくれたのだが、このコマンダーサザビーの玩具は一切出ていない。その他グッズなどもない。強いて言えばコミックボンボンの付録などに付いてきたシールくらいだろうか…。ちなみに、SDフレクションでは彼の発売が検討され、テストショットまで行き着いており、アメリカのイベントでは試作品の展示まで行われていた。しかし結局は発売中止に終わってしまい、現在はどこにいってしまったか不明。
デザイン的にはサザビーモチーフだが、その重武装ぶりからナイチンゲールを連想したという視聴者もおり、一部では「サザビー+ナイチンゲール÷2のデザインではないか?」と言われている他、軍帽を模した頭部や肩の大型バインダーなど『G-ARMS』のザウエルRジャジャのイメージも取り入れられている(また、こちらも仲間でも容赦なく始末するという点が共通している)。
ザッパーザク・グラップラーグフ・デストロイヤードム・ドーガ四天王:配下
ザコレッド:コマンダーサザビーの謎だらけの操り人形。
プロフェッサーガーベラ:コマンダーサザビーの上官かつ生みの親らしいが…?
虚武羅丸ノ赤:同じダークアクシズのメンバーを軽んじる冷酷な性格が共通する第44話登場の騎馬王丸の赤い配下。
ザウエルRジャジャ:モチーフは違うが冷酷かつ外道な敵側の中間管理職繋がり。
フレイムサザビー:コマンダーの肩書きを冠したサザビーモチーフの悪役繋がり。
司馬懿サザビー:主君はおろか自身の肉親をも自身の目的に利用するサザビーモチーフの悪の指揮官繋がりで、思想や行動はある意味コマンダーよりも質が悪い。また、強化形態はコマンダーと姿が非常に近い。
エグバ・アトラー:裏切り者のククルス・ドアンへの片恨みを目論むジオンのMS隊長。部下の無能に苛立ったり、最期はガンダムとの一騎打ちに敗れたりする点が共通する。
ギルバート・デュランダル、フル・フロンタル:シャアを原型とし、声まで同じ面々。
殺駆頭、パプテマス・シロッコ、ウルベ・イシカワ、リボンズ・アルマーク:シャアというよりもむしろ彼らのイメージが強い。
サンダール:同じく隻眼(コマンダーサザビーは単眼だが)で仲間意識を一切持たないばかりか上司すら信用していない外道な敵側の中間管理職&中の人繋がり。こちらもシャアネタの台詞を喋る。
ガチレウス:こちらも仲間意識を一切持たず(というより彼を含めた組織の幹部たちは基本的に仲間意識がほとんどない)失敗した部下には厳しく、用済みとなれば即座に切り捨てる冷酷で超がつくほどブラック司令官繋がり。また、ボスによって生み出された存在という共通点も持つ。
ザイドス少佐:こちらも三馬鹿の上司で最終的に彼らを蔑ろにしようと企んだ外道な悪役繋がり(…が、かくいう本人も彼らとどっこいどっこいなバカだったりする)。また、幹部によって生み出された存在という点も共通している。
ダイノガイスト:サンライズ作品のアニメに登場する悪の組織の司令官で、三馬鹿とどっこいどっこいなバカ共の上司繋がり。こちらは彼らの失敗やバカっぷりに憤慨したり苛立ったりするもののなんだかんだで信頼しているなど、コマンダーとはある意味真逆な上司である。
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今回はこちらhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15427579以来のSDガンダム作品から、見た目も声も赤い序盤ボスです。これで池田氏の演じたガンダムキャラは3人目ですが、4人目はいつになる事か……2,699文字pixiv小説作品