※記事の一部に本編および映画のネタバレを含みます
概要
『デリシャスパーティ♡プリキュア』で、ローズマリーをはじめとするクックファイター達が所有している宝石。
所有者にプリキュアに匹敵する肉弾戦能力やビーム、拘束などの特殊攻撃能力を与える。
才能のある者が使用すればただのデリシャストーンであってもプリキュアと完全に並び立つほどの能力を発揮できる。
デリシャストーンの中でも特に強力な力を持つものはスペシャルデリシャストーンと呼ばれ、特別な地位を持つ戦士のみに与えられる。
スペシャルデリシャストーンは2個の力を使うことで人間界とクッキングダムとの往来にも使われる。
所持者
ローズマリーのデリシャストーン
ローズマリーが所有するデリシャストーンは赤色の宝玉で、涙滴形(アップのシーンでは中心で半分に割ったハート型)のネックレスに埋め込まれている。第26話のローズマリーの話より、スペシャルデリシャストーンであることが判明した。第1話でのブンドル団の少女怪盗・ジェントルー(現・菓彩あまね/キュアフィナーレ)との戦いでひび割れてしまい、以降はその力を発揮できなくなった。
そのため、これからのブンドル団との戦いをプリキュアに任せざるを得なくなった……と言うのが本作の物語の始まりである。
なおデリシャスフィールドはデリシャストーンが壊れていても問題無く展開できている。
第41話で、この石はかつてジンジャーが所有していた2個のスペシャルデリシャストーンのうちの1個であることが判明した。また一連の事件の黒幕によって物語開始前にすぐ壊れるように細工されていた。
ブラックペッパー/シナモンのデリシャストーン
第13話で品田拓海がデリシャストーンを隠し持っていたことが判明。こちらは緑色の宝玉で、ハート形のブローチに埋め込まれている。
これは嘗て父門平が所持しており、1年前に譲り受けていた物であった。
門平の話によれば、石の不思議な力は石が使い手を選ぶという特性があると言うことだが、1年前に石と拓海が共鳴したため、父は拓海に素質があると判断したのだ。
父・門平は「その力はおいそれと使ってはならない」と警告していたが、拓海はプリキュアに選ばれた幼馴染の和実ゆいの力になるため、変装で自身の正体を隠してクックファイター・ブラックペッパーを名乗り、デリシャストーンの力でプリキュア達と共にブンドル団との戦いに挑むことになる。
第38話でのローズマリーの台詞から、この石は嘗てシナモンが持っていたデリシャストーンであったことが判明した。
第41話でのシナモンの言葉によると、クッキングダム追放時にシナモンと石とのリンクは断たれてしまい、持ち主と認められなくなってしまったようである。そのため拓海が持ち主に選ばれるまではシナモンがおいしーなタウン近郊の洞窟内で定期的にエネルギー補充を行っていた。
発動時に髪色が銀色に変化する、プリキュアと完全に並び立てるほどの戦闘能力を発揮できる、スペシャルデリシャストーンが引き起こした状態異常を解除できる、緑色の光と共に傷が完治するなど、並のデリシャストーンではないことを思わせる描写が複数存在していたが、これらは石の力ではなく拓海がシナモンから受け継いだ才能や血筋に因るところが大きいようである。
フェンネルのデリシャストーン
26話で言及されたデリシャストーン。第26話のローズマリーの話より、彼のもスペシャルデリシャストーンであると判明した。こちらは青色で、勾玉形のブローチ(シーンによってはローズマリーのものと対となるハート型に描かれている)に埋め込まれており、右側のジャケットに装着している。現状、クッキングダムでは彼とローズマリーのみがスペシャルデリシャストーンを所持している。
第41話において、この石はかつてジンジャーが使用していた石の1つであることが判明した。
スピリットルー/セクレトルーのデリシャストーン
ブンドル団の怪盗ロボ・スピリットルーのボディには、三角形の形をした台座に紫色の宝玉が埋め込まれたパーツが胸部にセットされている。これはブンドル団の団長・ゴーダッツが何らかの方法で生み出したスペシャルデリシャストーン。
第27話でスピリットルーから抜き取られゴッソリウバウゾーの捕獲箱に移され、第28話でローズマリーに回収された。
第29話ではフェンネルやローズマリーから模造品と一喝されていたが、その力は本物と寸分違わない。(つまり、正規品か海賊版か、程度の違いである。)
スピリットルーは応援することでモットウバウゾーをパワーアップさせる能力を持つが、これはストーンの力によるもののようだ。
ローズマリーやブラックペッパーのものとは異なりアクセサリーとしての加工はされておらず、宝玉単体で存在している。
一個だけと思われていたが、ゴーダッツとセクレトルーの会話によると実際は大量に製作されており、純度が高い物を残し、有効利用していただけで、残りは全て時空の歪みへと廃棄しただけだった模様。
第29話以降はセクレトルーが同じデザインのものをゴッソリウバウゾーの捕獲箱にセットして使用している。
また第41話ではゴーダッツも特殊能力の源として使用している。
現状本編では唯一のクックファイター以外が所持しているデリシャストーン。
セルフィーユおよび一般クックファイターのデリシャストーン
29話で描かれたクッキングダムの一般的なクックファイターたちのデリシャストーン。
赤、青、黄色のものが例示されており、登場した一般隊員は(モブキャラということもあるが)すべて菱形のブローチに埋め込まれた黄色のデリシャストーンをジャケットの左胸に装着していた。
この石はクックファイターの試験に合格し、所有する資格があると認められれば授与される模様。
劇中ではクックファイター見習いのセルフィーユがフェンネルから石を授与され、石に認められて力を発動した。
…フェンネルがセルフィーユに石を投げ与えてから石の力が発動したため、ちょっと石が空気を読んだ気がしないでもないが。(フェンネルがいずれクックファイターの試験に合格した際に渡す為、予めセルフィーユと相性の良さそうな石を選んでいた可能性はある。)
ケットシーのデリシャストーン
映画に登場したデリシャストーン。
ケットシーが開設したテーマパーク・ドリーミアにローズマリーのデリシャストーンが反応しており、ローズマリーの調査によりその動力源がスペシャルデリシャストーンであると判明した。
かつてケットシーが所属していた研究施設が所有していたものを彼が持ち出したのだが(この経緯の詳細は発明王ケットシーを参照)、その研究施設がどこから入手したのかは不明。
他の所有者が戦闘目的に使用するのに対して、ケットシーはスペシャルデリシャストーンの秘められた力をエネルギー源として使用。上記のようにドリーミアの動力源になっていることに加え、エナジー妖精を人間化させたり、人間の大人達をぬいぐるみ(しかも精神の幼児退行まで付いている)にさせる等、際限ない力を発揮する。もちろん使い方によっては戦闘目的での使用も可能。
ジンジャーのデリシャストーン
20年前、ジンジャーが使用していたデリシャストーン。
ブラックペッパーのものと同様ハートのブローチに埋め込まれているが、こちらは左右に青色の宝玉と赤色の宝玉の2つが埋め込まれている。
ローズマリーとフェンネルのスペシャルデリシャストーンも赤色と青色の宝玉でハートを割ったような形状をしているが、これらはジンジャーが自分のブローチを2つに割ってそれぞれに継承したものであることが第41話で判明した。
過去の事件でシナモンが追放されていなければこの石は2個ともシナモンに継承される予定であったらしい。
シナモンの新しいデリシャストーン
第40話でジンジャーの財布の中から見つかった、ジンジャーが未来のために用意していたデリシャストーン。
ブラックペッパーの石と同じ緑色の宝玉で、猫の頭をかたどったシルエットのブローチに埋め込まれている。
第41話でローズマリーのスペシャルデリシャストーンの修復に使用されたのちシナモンを持ち主と認め、シナモンが左胸に付けてゴーダッツとの戦いに使用した。
特徴
「石の使い手はデリシャストーンが選ぶ」という特性がローズマリーに新たにデリシャストーンを供給し辛くする要因ともなっている。
悪のロボットであるスピリットルーが紫のデリシャストーンの力を引き出せていることについて、これをどう解釈するかで様々な考察も出ているが、ゴーダッツが作り出した模造品であるからゆえだと思われる。
第41話の正規のデリシャストーンの描写では、クックファイターのような特殊能力を発揮せずエネルギー源とする使い方は持ち主以外でも可能なようなので、ブンドル団のものもそのように使用されているのかもしれない。
なお、デリシャストーンを所持しているとデリシャスフィールドの出入りが自由となるようで、拓海は一般人は侵入できないデリシャスフィールドを自由に出入りできている。
なお、第26話でのローズマリーの発言によれば、スペシャルデリシャストーンを作成できる人物はクッキングダムにはもう存在しないらしいが、何故かスペシャルデリシャストーンの模造品をブンドル団の団長・ゴーダッツが作成した事が判明している。
第29話によるとスペシャルデリシャストーンの作成者はローズマリーの師匠・ジンジャーである。
第41話でのシナモンの発言によると、持ち主とのリンクが断たれたデリシャストーンは徐々にその力を失っていくようである。そのため持ち主のいないデリシャストーンの力を維持するには特殊な鉱石のエネルギーを定期的に補充する必要がある。