『はたしてハッピーエンドで終わるでしょうか』
概要
CV:早見沙織
ヒロインたるもの!の登場人物の一人。
紫髪とメガネが特徴の美少女でもある。
ひよりからは「ちづちゃん」と呼ばれている。
概要
普段は冷静沈着かつ真面目な性格であり、快活なひよりや陽気な樹里に比べると大人びた印象を受けるが、好きなものに対する話題になるとかなり饒舌になる。
今まで無口だったのが嘘だったかのように、熱くなる事から、隠れ熱血タイプに近い少女でもあるのだが、特にそれが顕著に出たのが第7話である。
何も言わず、こちらを見ていただきたい。
おわかりいただけだろうか。
と言っても千鶴がこのように語るのはこれが初というわけではない。
実は「ヒロインたるもの!キャラクターカウントダウンボイス」においても既にこの凄まじい熱意の片鱗を見せていたりする。
どこぞのかぼちゃマスクがこれを見たら、絶対「よく喋る!」と言っていただろう。
また、「パジャマ娘をご所望ですか!?」ではアイドルの記事を見て嬉しそうな笑顔を見せたり、目を輝かせながらケーキを美味しそうに見つめるなど乙女な一面や、「スペシャルサニーパーティー」ではキョンシーの格好をしてホラーな雰囲気を出すことでかぼちゃを驚かせたり、ナースのようなコスプレを決めた樹里と共にひよりを挟み撃ちにしたりするなどやりたい放題かつ豪快な一面も披露している。
「冷静沈着かつ真面目な性格」というよりは、「基本的には冷静沈着かつ真面目な性格だが、自分の趣味の話題などには積極的になる人物」と言う方が正しいのかもしれない。
格闘能力そのものに関しては他の形態より幾分か劣っているのか、体育祭がテーマの第8話のように「障害物競走の網が体に引っ掛かって身動きが一切取れなくなってしまう」という場面すらあった。どこぞの超能力形態かお前は(もっとも、あちらは時と場合にもよるものの根性を出すことで一時的にパワーを発揮していたりするのだが。千鶴も同じことができるのかは不明)。
とはいえ、ひよりがスキャンダル騒動で学校やネット上で嫌がらせを受けていた時には、樹里と共にひよりに寄り添って守ろうとしているため、やはりそれなりの格闘能力はあるようだ。
本質としては友達想いで優しさと強さを兼ね備えた女の子でもある(ひよりもそれを理解しており、スマホゲーム「HoneyWorks Premium Live」のとあるボイスでも「ちづちゃんって普段はクールなんだけど、たまにすごい早口になったりするんよ~。不思議やけど、そこもちづちゃんの魅力やね!」と千鶴のことを称賛している)。
やや性格に癖は強いが普通で善良な女子高生だ。
ちなみに、実は勉強が得意ではなかったりする(本人も「教えてあげられたらいいんだけど……そんなに勉強得意ってわけじゃないし……」と語っている)。
ただ、ひよりが成績不振の大ピンチに陥っていたり、樹里もとある作品では分からない問題を諦めているかのような描写があるため、その点から加味すれば三人のなかでは一番成績が良かったりするが。
余談
演者の早見沙織氏曰く、
「彼女は一見おとなしく冷静沈着なタイプに見えますが、実は色々な表情を持っている人なので、収録した台詞たちも密かに表情豊かでした。千鶴さんの持つギャップをお楽しみ頂きたいです。」
とのこと。
前述したようにひよりや樹里と仲のいい千鶴だが、実は演者の早見沙織氏もひより役の水瀬いのり氏や樹里役の佐倉綾音氏とも親交が深いことで有名であり、共演の機会も多い。
関連タグ
Alphys、ウルトラマンレグロス……普段はおとなしい性格だが、自分の好きなもののことになると急に饒舌になり、今まで無口だったのが嘘であるかのように熱くなる隠れ熱血タイプという繋がりがある。
※観覧注意※アニメ『ヒロインたるもの!』及びハニーワークスシリーズにおけるネタバレ。
出会いは『POCKETS』のCMでした
貴方を一目見た瞬間、私の中でビッグバンが起こって
暗闇にいた私を、貴方という輝く星が照らした
偶然同じ高校、同じクラスになった時、これは運命だと確信
以来貴方の為に稼いで、貢いで、稼いで、貢いでの日々
すべては貴方への愛!!
私は生涯を貴方に捧げると誓った――――
ひより「ちづちゃんが…なんで…?」
「『なんで』…?あんたのことが大っ嫌いだからだよ!!」
ひより「だ…大っ嫌い…っ!?」
もう一つの姿
その正体は、ヒロインたるもの!の登場人物、ちゅーたんのもう一つの顔であり、LIP×LIPのファン「ジュリエッタ」の一人。作中で涼海ひよりとLIP×LIPの写真を拡散してスキャンダル事件を引き起こした本作の黒幕であった(本項では千鶴その物を詳述する兼ね合いもあるので、詳細はちゅーたんの項目を参照)。
彼女はLIP×LIPのが初めて出演することになったお菓子の広告を見たときにLIP×LIP、主に柴崎愛蔵に一目惚れをして推し続けてきたファン、要はガチ恋勢の一人であった。だが彼女は彼らがアイドルの頂点を目指そうとしていることを応援するために自分の気持ちを抑えて身を引くことができる、要は『わきまえているファン』であった。その愛情の強さと純粋さは本物であり、LIP×LIPだけではなくその裏方である社長やマネージャーにもファンレターを送るほど。
彼女がメイド喫茶でバイトをしているのもLIP×LIPの活動を支援するためである。また、LIP×LIPが日本一のアイドルになることを応援するための「軌跡ノート」なるものを作り、学校のカバンに入れて持ち歩くほどであった。
ところが、桜丘高校に入学し、同じクラスにLIP×LIPの染谷勇次郎と柴崎愛蔵、そして後にその二人のマネージャー見習いをすることになるひよりと出会ったことで状況が一変する。
ひよりがあらかじめ事務所のマネージャーである内田茉優から「LIP×LIPのマネージャーをしていることは家族や友人にも明かしてはいけない」と釘を刺されていたことにより、千鶴はひよりとLIP×LIPの関係性を知らなかったため、周囲の人間が浮ついた憶測が出回った。
田舎から上京してきたことでアイドルに関する知識が全くなく、そして異性との距離感に無頓着なひよりが学校やプライベートでLIP×LIPに接触することに対する怒りが千鶴の心の中で蓄積されていき、友人としてひよりに接しつつもひよりをLIP×LIPに対する障害として敵視していた。
そして、LIP×LIPがカウントダウンライブに出場することが決定した際に住宅街のど真ん中でひよりが二人とハイタッチをしていたところを目撃した際に怒りが頂点に達し、スキャンダル事件の行動に及んだのである。
勇次郎のとある行動によって盗撮の犯人だと露呈し、ひよりへの強い嫉妬の顔を現してからは、言動もそれまでの落ち着いたものから一転して、ひよりとの対話を一顧だに拒絶する傲慢なものになってしまう。
そして、成海萌奈のアドバイスによって千鶴の本心を聞き出そうとするひよりにしつこく付きまとわれたことで、とうとう怒りが爆発。
なんとひよりとの取っ組み合いの喧嘩にまで発展するという史上最大のピンチを引き起こしてしまう。
「お前がクソモブのくせにLIP×LIPと距離近いからだろーが!!」
「アイドルに特別扱いされていい気になってんじゃねぇ!!」
「このクソモブ女あああああああ!!」
それはまさしく、心優しかった一人の少女が、破壊の魔神となって牙を剥いた瞬間だった。
その後の活躍はちゅーたんの項目を参照。
余談(フェーズ2)
劇中での所業のインパクトが強すぎるせいで忘れられがちだが、実は「表の顔と裏の顔と名前を場合によって使い分けている」というのはこの千鶴/ちゅーたんが初だったりする(LIPxLIPも仲の良い表の顔と仲の悪い裏の顔を使い分けているが、あちらは名前を変えているわけではないため、純粋な使い分けで言えば千鶴/ちゅーたんが初めてである)。
ただ、なぜ千鶴が(LIPxLIPへの支援をするのはいいとして)メイド喫茶というバイトを選んだのか、ちゅーたんの地雷メイクな姿はどうやって得たのか、ちゅーたんという別名の由来は何なのかなど、未だに明かされていない謎も多く存在する。今後に期待である。
主人公サイドで心優しい一面を持ちながらも裏切り、逆恨みによる暴走などから、ひよりとも関係深い先輩キャラクターの物語である『今好きになる。』に登場する榎本虎太朗を意識したキャラクターと思われる。
彼が裏切る前にも、既に暴走する人物とそれ以外の関係性ではLIPxLIPと白波渚でオマージュがなされていたが、こちらは友人が憧れの人物と仲良くしていることによる逆恨みによる悪行という部分が強調されており、その他にも嫌いな人物に対して「お前」呼ばわり、内心では嫌っているなど、虎太朗のオマージュ要素が見られる。
演者の早見沙織氏は、過去に『鬼滅の刃』にて千鶴と同じく主人公を支える人物胡蝶しのぶを演じており、過去に純粋なサブキャラクターを演じた俳優が主人公サイドのキャラクターとしてレギュラー出演するという非常に珍しいケースとなっている。一方、しのぶも強大な人物のことを(とある事情もあって)恨んでいたが、主人公のことを諦めた千鶴に対し、姉の敵討ちのために最後まで屈せず戦うことを諦めてはいなかったという違いがあり、ある意味では千鶴はしのぶのIFとも呼べる人物なのかもしれない。
ちなみに、『ヒロインたるもの!』で虎太朗を演じた花江夏樹氏は、同時期に放映されていた鬼滅の刃のエピソードの一つ『遊郭編』にて竈門炭次郎を演じており、主人公キャラクター→サブキャラクターを演じるという、早見氏とは逆転現象が起こっている。
この他にも、ヒロインたるもの!と同時期にアニメ化された『SPY×FAMILY』でも、主人公ロイド・フォージャーの声を担当した方と早見氏が共演したり、更には愛蔵の兄かつその方が演じたキャラクター柴崎健と関わりがあったり、健や彼と関係深い女の子とその愉快な仲間たちとはそれぞれ違う自分を演じていた頃があるなど、なぜか新二年生組関連ではいろんなところで奇妙な繋がりがある。
関連タグ(フェーズ2)
黛冬優子…ちゅーたんとしての姿がなぜか彼女の姿と酷似している。そのため、『ちゅーたんとしての姿は冬優子から教わったのでは?』という声もあるとかないとか。
テラフェイザー…元々は味方だったものが突然敵になるという点で共通点がある。ちなみに放映時期も近い。そして、彼を操縦する人物も、何の因果か千鶴と同じく主人公たちへの逆恨みによる行動をしていた……。
ヨル・フォージャー…同時期放映のアニメSPYxFAMILYで、早見氏が演じたキャラクター。こちらももう一つの姿を演じていたりする。