「どうだい、嫌なサンタだろう?」(ブレイブ41)
「怨みだ…怨みが爆発する…!」(ブレイブ42)
CV:チョー
データ
身長:209cm(巨大化超増殖時身長/52.3m)
体重:173kg(巨大化超増殖時体重/432.5t)
考え:「いんちきなプレゼントを渡された子どもたちは怒る」、「及びキョウリュウジャーたちの戦力を分散させてキョウリュウレッドを陥れる」、「さらにドゴルドを利用して怨みのエネルギーを蓄積し、エンドルフを復活させる」
集める感情:怒り(と見せかけて怨み)
成分:サンタクロース、煙突、クリスマス飾り、靴下、など
配合:ロケットブースターキー、メリークリスマッシャー、キャンドルビーム
特記事項:最強合体はもちろん「×12345倍」。(自称)
概要
ドゴルドの「いんちきなプレゼントを渡された子供達は怒る」という考えから誕生した、5体1組で活動する兄弟型のデーボモンスター。
その名の通りサンタクロースを思わせる姿を持ち、頭部はサンタの帽子が乗っかった暖炉となっている。両肩にも蝋燭の意匠が見受けられるが、その内右肩の蝋燭にはドゴルド産のデーボモンスターの証である怒りの顔がある。
兄弟は5体が5体とも外見が似ているが、額の部分に1~5までそれぞれナンバーが刻まれているために見分けがつく。
背中のロケットブースターキーで世界中を飛び回り、子供達が願ったのと微妙に違うクリスマスプレゼントを配る能力を持ち、こうした能力で「怒り」の感情を集めるべく活動する。また、クリスマスをめちゃくちゃにすることで子供達の「悲しみ」も副産物的に集めることができていた。
更にその怒りのエネルギーとデーボスの「超増殖細胞」とを掛け合わせて彼のクローンを培養することも可能で、劇中では暗黒種デーボスの複製体であるクローンデーボスを世界中に生み出して暴れさせた。また自身も体内にデーボスと同じ超増殖細胞を持っているため、復元水を使わずに巨大化できる。
これだけでも充分脅威的な相手だが、ヤナサンタには彼の真骨頂と呼ぶべき能力がもう1つある。
それは「兄弟同士での合体」である。しかもこの合体は額のナンバー同士の掛け算による倍々ではなく、それぞれの数値の組み合わせによって換算されたパワーアップなのだ。
例えば1と2が合体すれば×12倍、3と4と5が合体すれば×345倍と言う様に、合体すればする程「桁違い」の強さにパワーアップする。額にも「×○○」と何倍強くなったのかが表示されるので分かり易い。特記事項の通り、最大で「×12345倍」にまでパワーアップできるため、史上最悪の恐るべきデーボモンスターと言えるだろう………と言いたいところだが、これは「あくまでも自称」なので真偽は闇である。ただ、必殺技のメリークリスマッシャーの威力自体はちゃんと強化されている等、合体によるパワーアップ自体は嘘ではないことだけは明記しておく。
上記の通り、表向きはドゴルドに生み出されたことになっているが、実際は「彼に取り込まれていたエンドルフの意思」によって生み出されたデーボモンスターで、劇中ではドゴルドに従ってるように見えてエンドルフのために動く。
活躍
ブレイブ41で登場すると、クリスマスの時期に人間の子供達に一方的に出鱈目なプレゼントを送りつけ、お目当ての物ではなかったという理不尽さから「怒り」を収集。その力で複数のクローンデーボスを生み出した。
その真の目的は、陽動で世界各地にキョウリュウジャー達の巨大戦力を鎮圧のために総動員させて、レッドのカーニバル化を封じることであった。
日本でスピノダイオーに搭乗していたレッドがクローンの1体を倒すと、長男の1がわざと見つかって逃亡。そのまま潜伏先にレッドを誘き寄せ、伏兵の次男2と合体した「×12倍」のヤナサンタに変身して拘束する。
その後、捕えたレッドを確認するためにどこかの野外会場でドゴルドと合流するが、ロンドンから次元の裂け目を伝って彼を追跡してきた空蝉丸が出現。
さらに、彼がドゴルドの身に起きていた「ある異変」に気づいたことで、意表を突いた攻撃でレッドの救出を許してしまう。
自棄になってレッドとゴールドのコンビと戦うが、2人のコンビネーションに歯が立たず、ブレイブフィニッシュの同時攻撃を受けて敗北する。
死ぬ間際に兄弟に分裂すると、「12倍よりも21倍の方がよかったのでは?」と哀しい誤算を悔やみながら2人仲良く爆散した。
平常通りならば、ラッキューロがスクスクジョイロで巨大化させるはずだったが、強靭な力を持つダンテツを新しい肉体にしようと目論んだドゴルドがそれを優先して放置したため、巨大化することはなかった。
続くブレイブ42では、世界に散ってクローンデーボスを操っていた残る3~5までの3兄弟が、ドゴルドの招集命令でダイゴ達の前に出現。
3体が「×345倍」のヤナサンタに合体すると、空蝉丸のガブリチェンジャーを凍結させて変身を封じ、ダンテツを狙うドゴルドのサポートのために加勢にきたアイガロンと協力して空蝉丸を追い詰める。
しかし、戦いを終えていたスピノダイオー(アンキドン、ブンパッキー、トバスピノ)の助太刀で各地のクローンデーボスを全滅させた残りのキョウリュウジャーも合流してしまう。
10人揃ったキョウリュウジャーに狼狽えるが、必殺技の「十獣電ビクトリーマキシマムフィニッシュ」が発射されると、あろうことかドゴルドを捕えて道連れに撃破されてしまう。
実は彼等はドゴルドから生み出されたデーボモンスターではなく、その体内から密かに彼の行動を操り、自身の復活のチャンスを窺っていたエンドルフによって生み出されたモンスターだったのだ。
自分を盾にしたという強い憎悪にドゴルドが捕らわれたことで目論見通りエンドルフが復活すると、シンボルの仮面が「怒り」から「怨み」に変化し、蓄積された「怨み」のエネルギーのみで復元水無しで巨大化する。
しかし、十大獣電竜が合体したプレズオー・ブンパッキー、ギガントキョウリュウジン、プテライデンオー・アンキドンの3体のフォーメーションの必殺技により、「こうなったら、星になって皆を怨むよ〜!」と遺して爆散、瞬く間に倒された。
余談
名前の由来は「嫌なサンタ」。
声を演じたチョー氏は『侍戦隊シンケンジャー』にて骨のシタリを演じて以来4年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった。続く1年後の『烈車戦隊トッキュウジャー』ではハンマーシャドーの声を担当することになる。
関連タグ
獣電戦隊キョウリュウジャー デーボス軍 ドゴルド エンドルフ
デーボ・タンゴセック、デーボ・タナバンタ:既出の季節系デーボモンスター。
レインディアサンタ:恐竜スーパー戦隊第2作目『爆竜戦隊アバレンジャー』に登場するサンタクロース繋がりの戦隊怪人
光鬼(ドンブラザーズ): こちらも嫌なプレゼントを渡すサンタクロースの怪人。
本編最後の一般怪人
クワガタロイド←デーボ・ヤナサンタ→ドールハウスシャドー