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概要

ハリポタシリーズのキャラクター。

魔法省の国際魔法協力部の部長として登場する。魔法ゲーム・スポーツ部の部長であるルード・バグマンと共同で1994年度のクィディッチ・ワールドカップそして三大魔法学校対抗試合/トライウィザード・トーナメントを執り行った。

ワールドカップのキャンプ場でマグルの姿に扮していた時はまるで銀行の頭取のような容姿をしていた。それほど身なりがしっかりしており、魔法使いには珍しく完全にマグルのルールに則った格好・振る舞いができる。

仕事が恐ろしく出来るようで、部下のパーシー・ウィーズリーから信仰されていた(しかしクラウチはパーシーのことを名前を覚えず、「ウェザビーくん」と呼んでいた)。パーシーいわくクラウチはゴブリン語やトロール語など大量の外国語を操れるらしい。

同じ名前の一人息子バーテミウス・クラウチ・ジュニアがおり、彼もまたホグワーツ在学中全ての教科で優を収めるなど優秀な魔法使いであったが、その実は死喰い人としてヴォルデモートを信奉しており、ネビル・ロングボトムの両親を拷問した容疑で告発され、獄中死。

当時魔法法執行部長を務め、対死喰い人派の急先鋒として名を馳せていたクラウチ・シニアにとって「息子が死喰い人だった」という醜聞がそのキャリアに与えたダメージは計り知れず、有力視されていた魔法大臣への就任の道も閉ざされており、繰り上がり人事でコーネリウス・ファッジが魔法大臣に就任している。

クラウチ・シニアは元々死喰い人に対して強硬な手段を取っており、裁判なしでのアズカバン送りを行なっていた。シリウス・ブラックの冤罪も彼の責任である。

また、闇祓い達に死喰い人に対する「許されざる呪文」を許可したのも彼である。

クラウチ家は純血聖28一族で、旧家の中の旧家。雌のハウスエルフのウィンキーがいる。ブラック家とも繋がりがあり、フィニアス・ナイジェラス・ブラックの孫娘ケイリス(チャリス)はキャスパー・クラウチと結婚している。キャスパーとケイリスには一人息子がおり、彼がバーテミウス・シニアの可能性がある。

ちなみに出身寮は不明。よくレイブンクローとか言われるがキングズリー・シャックルボルトと同じでイメージ先行の誤解あるいは二次設定に過ぎない。ちなみにジュニアの方も出身寮は不明。

ネタバレ

実は息子クラウチ・ジュニアは死んでいない。

息子に同情した母、すなわちクラウチ・シニアの妻が身代わりになりアズカバンに行った。その後クラウチ・シニアは息子に服従の呪文をかけて監禁していた。

それを偶然バーサ・ジョーキンズが発見。バーサ相手に強力な忘却術をかけて一度は隠蔽したものの、アルバニアにてバーサとピーター・ペティグリューが偶然接触、ヴォルデモートがバーサを忘却術を解くなどして情報を引き出した末に知られることとなる。

ピーターとクラウチジュニアは合流し、クラウチ・シニアに逆に服従の呪文をかける。その後二人でアラスター・ムーディを倒し、クラウチ・ジュニアはムーディに変身しホグワーツへ潜入した。

呪文を破ったクラウチ・シニアは逃走しホグワーツへ訪れるが、息子に殺され、骨と変えられ埋められた。悲しいが因果応報でもあった。

親子の不和は相当に深いものであった。

映画版では親を亡くしたハリーを心から哀れんだり、混乱した際に息子が優秀な成績を収めたことを嬉しそうに話したりする、ダンブルドアからもバーティと愛称で呼ばれ葛藤と苦悩をしていたとフォローされるなど、冷厳かつ権威に固執した原作版よりかは人間味のある人柄になっていた。

関連タグ

(歴代魔法法執行部 部長)

(他作品)

碇ゲンドウ……妻子へのコンプレックスや関係の断絶などが共通